2011年6月30日木曜日

ビッグベンでの宴


6月も最終週にさしかかる頃、大学のメールに、国会議事堂で開催される「LSEインターンレセプション」へのご招待のリマインダーが届いた。
すっかり忘れていたが、しばらく前にこのイベントへのご招待が届き、なんだかよくわからないが、とりあえずパーティ、しかも国会議事堂(いわゆるビッグベン)ということで、とりあえず参加の意思表明をしていたのだった。
リマインダーが届いても、未だ何のイベントなのかわからずじまいだったが、この国会議事堂での無料のパーティにとりあえず出かけてみる事にした。

ビッグベンには観光でも入った事がなかったので、入場時は少なからず緊張した。
なんとなく正装していったものの、持っていたのはご招待のメールのプリントのみで、本当にこれで入れるのか?半信半疑だったが、ガードのおっちゃんたちがいとも簡単に入れてくれた。
入口では、手荷物検査はもちろん、空港のような身体検査と、入館証発行のための写真撮影もあった。

少し遅れて招待状に書かれた部屋まで進むと、すでに40人以上が終結しており、皆片手にドリンクを持って、恐らくMP(国会議員)と思われる男性のスピーチを聞いている最中だった。
このスピーチの内容、および後々参加者から聞いた話を元に、ようやくこのレセプションの主旨を何となく察することができた。

この会は、LSE Internship という、LSEが学生に無償で職務経験を積む機会を斡旋するスキームを利用し、国会関係の仕事を体験した学生たち、その就労先の国会関係担当者、およびLSE側のサポートスタッフの労をねぎらう為の宴だったのではないかと思われる。
確かに、私も LSE Internship を利用して、インターンを行っていた。しかし、私の就業先は国会とは全く微塵も関係のない巷のベンチャー企業...。いったい何がどう間違って私のところに招待状が届いたのかは未だに薮の中である。
参加していたLSEの学生の多くは、政治関係の専攻で、実際に国会議員のオフィスでインターンをしていたようだったが、中には私のように、関係ないのになんだかわからないけど呼ばれたので来ちゃった系のも何人かいた。

当然MPたちとの話が弾むはずもないので、いつのまにかこういう場違い組で寄り集まって、お酒とツマミをいただきながら談笑...。
今思えば、どさくさにまぎれてMPとコネでも作っときゃ良かった。が、その時は飲み食いする方が楽しくて、そんな余裕なし。

振る舞われたフィンガーフード各種

デザートも美味しいんだな、これが

2時間も経つと、いつの間にか参加者も続々と退散していたが。
残っていた顔ぶれはすっかり酔っぱらっており、そのまま二次会?もとい、誰かがその友人と待ち合わせをしていたCharing Cross 近くのワインバーまで歩き、一緒に乱入した。
ここでまた何人かLSEの学生らと談笑し、何時間が経っただろうか。
久しぶりに、かなり飲んだ...。

再び Whitehall まで一人歩いて戻り、バスに乗った。
が、いつもなら40分くらいで到着する自宅まで2時間もかかってしまったのは何故だろうか...。

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2011年6月13日月曜日

試験終了



今日で全ての試験が終了した。
思えばこの一ヶ月間、本当にまったく気持ちに余裕のない日々が続いていた。
自宅にいては気が散って勉強できないので、平日は深夜12:15まで(ナイトバスの時間)大学の図書館にいて、土日も図書館ないしは Greenwich のスタバに出かけていた。

一緒に住んでいても、起きている時間にほとんど顔を合わせる事のないパートナー...。
彼はあからさまに不満を漏らすことはなかったが、家にいてもいつも本ばかり眺めている私に苛立っていたに違いない。
これがいわゆる俗にいう「すれ違い離婚」とかに繋がる種かと思ったものだ。

試験は全部で3科目あった。
多い人は5科目受けていたりしたので、少ない方なのだが(試験がない科目を選んだので)。

うち、環境系の2科目(Sustainability と Environmental Regulations)はフルユニット(通年授業)で、カバレッジも広く、特に前期でやった部分を復習するのには苦労した。
Sustainability については、試験のひと月前くらいから、コースの連中5名程と study group を組み、週2のペースで復習の会を開いていた。ともすれば雑談に陥りがちな会合だったが、結果的にポイントを押さえたり、回答に使えそうなアイディアを得る上でこれはまあまあ役立った。他の学生の進捗具合もわかったりして。
Environmental Regulations は完全に独学での復習となった。基本的に、この科目にあまりおもしろさを覚えなかったので、勉強はひたすら『誰が何を言った』を記憶することに徹し、関連する過去の事例を付け加えて無難に回答する方針で挑んだ。

もう一つは、Population and Development という半期のみの授業。履修から半年近く経過し、内容はほぼ忘却の彼方に... しかし、試験直前に教授が『ここが出るぞ』的な復習講座をやってくれたので、終わってみれば割合楽々クリアできた。ただ、勝算があったが故、確実に得点したかったので、直前には復習にかなりの時間を裂いた。

試験は、フルユニットの2科目は3時間で3問、ハーフの科目は2時間で2問の論述式。
ほとんどが、『○○について批判的に論ぜよ』的な、どうとでも回答できそうな抽象的な問題。
とにかく、時間いっぱいひたすら書き続けなくてはならないので手が疲れる。
模擬試験や過去問もやってみたが、簡単に指にタコができた。
いざ本番の試験となると、そんなことは気にせず、何でもかんでもとにかく書きまくる(特に回答にさほど自信を持てない場合は、少しでも関連がありそうな点は挙げまくるしかない)。
終わった後は本当にぐったりである。

全科目、50点以上で pass(可)、60点以上で merit(良)、70点を超えるとdistinction(優)というグレード。数字だけ見ると、60点くらい余裕じゃん、と思われがちだが、これが結構余裕ではない。個人の向き不向きもあるのだろうが、私は社会科学の『正しい答えがない』論述が苦手で、どちらかに偏った議論になりがちなので、その点をマイナスされるのか、過去に書いたエッセイは全て60点に乗るすれすれライン。試験では、エッセイと違い、議論を裏付ける証拠や文献を新たに調べる手だてがないので、尚更低得点。模試では基本いつもpassだった。

環境系の試験は75%、Population のコースは100%、試験の成績だけでグレードが決まる。
最終的に50点を超えていれば卒業はできるが、50点台での卒業と60点台での卒業では見栄えが全然違うので、各科目総合60点は取っておきたいところ。
模試の成績からするに...う〜ん。
しかし、問題は毎回違うからポジティブサプライズに期待し、秋に出る結果を待つ。


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