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2013年5月5日日曜日

イタリアミクロ留学 in Venezia ② 学校編


少し時間が空いてしまいましたが、ヴェネツィアで一週間通ったイタリア語教室について書きます。

今回のヴェネツィア行きは、家人のガラス工芸留学に便乗して決定したわけだが、午前中一人でふらふらしているのもなんなので、イタリア語の勉強でもしてみようと思ったのが発端。
前記事にも書いた通り、学校は、ロンドンのピカデリーにあるItalian Book Shopにチラシが置いてあったところ。
買い物する時はいつもいろいろ比較検討して迷う自分には珍しく、他の学校を探すこともなく簡単に決定。
デポジットを求めらず、ゆるーい感じだったのが良かったのかも。



リド島に泊まっていたので、ヴェネツィア中心部にある学校までは、ヴァポレット(水上バス)で40分程の通学。

今でこそヴァポレットにもすっかり慣れてしまったものの、大通りの代わりに運河があって、運河脇すぐに建物が聳え、しかもその建物のどれもがディズニーランドにあるような門構えで、バスの代わりにボートで移動する... って、日本の田舎のみならず、他の国(例えばイギリス)から来るにしても、ものすごい非日常だわ...。

何度訪れても全く飽きない、特に海を見ながら育った(東京湾だけど)私にとっては本当に心地よい世界。
初めてここへ来てこの光景に感動したことは忘れちゃいかんなと思いました。



この白い建物の一階部分が教室。
ヴェネツィアの中心地、リアルトまで歩いて10分程度。
それでも観光客でごったがえすことのない、静かなエリア。

一日4時間、少人数の授業で、コーヒーやお菓子が振舞われるという点以外は、特に前情報なく登校したところ、初日の月曜日には前の週からいるアメリカ人のグループ6人組(以下米6)がおり、そこに私ともう2人が新規加入という形だった。

この米6、ただ米なだけでなく、そのほとんどが老人で、語学のセンスなんて皆無。
まあホリデイの片手間に教室に来ている有閑倶楽部だから仕方ないんだけど。

おいまじかこの連中と同等扱いか...

しょっぱなから心中穏やかでなくなったものの、
この米たちは、翌日の午前中で授業を終了し、その後は私を含めて
3人の小グループになる、と最初に説明があり一安心。

最初の一時間ほどは簡単な課題に付き合わされたものの、
数ヶ月前にロンドンのイタリア語教室で習った内容の復習ができたので、
まあ良しとする。

一時間ちょっとやって休憩。
その時点で講師が米6と我々新入生のレベルの違いを認識しており、
(と言っても、私も十分初心者なのだが...)
休憩後は米6とは切り離され、イタリア語初心者ながら、見るからに教養とセンスが光る、元古典音楽教師のデンマーク人のご婦人と2人で別課題に取り組むことに。

米6は2日目の朝には去り、以降は私とデンマークのご婦人、
もう一人ホリデイついでの超初心者スイス人の3人クラスとなった。
先の一週間米6たちと授業を受けていたご婦人よりも、
ロンドンで10回授業を受けた私のレベルのほうがまだ上なので、
終始私主導で授業が進んだ。この環境は個人的にはすごく良かった。

少人数なので、講師がこちらに何を勉強したいか、希望を聞いてくれる。
そのおかげで、週の後半には、再起動詞と過去形まで勉強できた。
ロンドンのイタリア語学校で週一10週間かけてやる内容を、一週間で押さえた感じか。



そしてロンドンに戻ってから知って驚いたことには、

この学校のオーナー兼イタリア語講師のイタリア人、ロンドン在住で、
私の会社の同じフロアの人の友人とフラットシェアをしているとか。

おーい、世界狭すぎるだろ。

さて、私が滞在した週には、我々初心者クラスの他にもうひとつ、
上級者クラスが開催されており、フランス人のおばさんがいた。
米6らが去った後は、上級者クラスはそのおばさん一人きり。

ある日、彼女とランチを一緒にした機会に尋ねられたこと。
「どうしてこんなにもたくさんの日本人がイタリア語を勉強したがるのか?」

このおばさんは12年イタリア語を学んでいるらしく、
ヴェネツィア以外にもイタリア各地の語学学校に短期留学経験があるらしいのだが、
そのたびにコースには必ず何人かの日本人いるので、驚いたのだとか。
(今回は私一人だったけど)

私は日本人のイタリア語留学がそこまでメジャーだとは知らなかったので、 逆にその質問に驚いたのだが。
まあ、考えてみると日本人てイタリア大好きな民族だわね。
私の勝手な見解では、

イタリアの食べ物、
イタリアのファッション、
イタリア人男性、

この3点に魅了される日本人が多いのではないか?
と、どこまでも個人的な意見をもって回答としておいたが、本当のところどうなんでしょう?







私ですか?今のところヴェネツィアが好きだから、が第一目的です。



これは学校にほど近い住宅密集地の裏路地。
家々の外壁にぶら下がっているスーパーの袋は、各家庭のゴミ。
こうして出しておくと、ゴミ収集の人が持って行ってくれるようで、
ちょうどその現場を見届けました。
二階の人は、ベランダからゴミ袋を吊るした紐を垂らしていました。
集められたゴミ袋は、手押し車でまとめて持って行かれ、
その後、ボートでどこぞやへ運ばれ消えて行きました。


こちらは学校から徒歩3分ほどの運河沿いにある Tearoom というカフェレストラン。
日本茶はじめ、アジア系のお茶が豊富で、お食事は全てヴェジタリアン。
宿にキッチンがなかったので、栄養補給に大変重宝しました。
写真は野菜のスープに、トスカーナブレッドと呼ばれていたパン。
スープといえど侮るなかれ。結構なボリュームで、男性も満腹にする。
そしてこのパンがやたらと美味しい。自宅で再現できないかな。



このお店は学校のおススメで、クラスメイトとランチに出向きました。
こういうちょっと留学っぽい体験ができて嬉しかったり(笑)。
オーナー兼シェフのご夫婦は英語堪能で、イタリア語学習者にも非常に協力的。
店内にはこのように動物の絵が飾られ、ポストカードなどの販売もあり。
別にヴェネツィアでなくてもどこにでもあるような雰囲気のカフェながら、
観光客主体の商売が中心のヴェネツィアにいると、むしろそういう日常に近い場所が新鮮だったな...。

学校は午後1時で終わるので、午後はここでお茶やランチで一休みし、
家人と合流してヴェネツィアの各エリアの生活事情を見て歩きました。


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2013年5月1日水曜日

イタリアミクロ留学 in Venezia ① 宿編



昨年12月の7度目のヴェネツィア訪問で改めてその魅力に魅了され、
今年1月、ブォンジョルノからイタリア語の勉強を開始。
3ヶ月経過した先々週、休暇を兼ねてヴェネツィアでイタリア語教室に通いました。

学校は、ロンドンのイタリア語教室の教材を買いに行った先、
ピカデリーの Italian Book Shop にチラシが置いてあったところ。
私にしては珍しく、特に比較検討もせず、わりと即申し込んだのですが、
行ってから知ったところによると、ヴェネツィアにはイタリア語学校2校しかないらしいです。
いや、本当はもっとあるのかも?
ただインターネットで検索して出てくるのは2校だけ、とクラスメイトが言っていました。

同じ週に家人はムラーノでガラス留学するので、宿は学校を介してではなく自分で取りました。
前回バルセロナで泊ったような、自炊のできるアパート希望でしたが、
ヴェネツィア本土のアパート、ホテルはどこも尋常ではない高額っぷり。
どうせヴァポレットのチケットを買うのであれば... ということで視点を変え、
夏にはヴェネツィア映画祭の舞台となる離れ島のリドに宿を取りました。
本土に比べてリドやムラーノだと宿はだいぶ安いです。

ヴェネツィアは実に8回目の訪問ですが、リド上陸は初めて。
ヴェネツィアに来たはずなのに車が走っている光景が新鮮でした。

宿は、いつものように Booking.com で、せっかくだから海の見える部屋という条件で探したのですが、これが大当たり中の大当たり!
お部屋は全面ガラスばりのラグーンビューで、巨大なプライベートテラスからは目の前一面のラグーンと、ヴェネツィア本土をも臨めます。
到着したのがちょうど夕暮れ時だったので、部屋に入った時は日没が美しすぎて、説明を聞く所ではなくひっくり返りそうでした。

テラスからの眺めがこれだ。




結局このテラスが快適すぎて、5泊の滞在中ほとんどは夕方出歩かず、
日暮れ前からテラスでビール、レモンチェロ、ワインにおつまみで夜を迎えていました。
これも「観光しなくてはもったいない!」という根性がないがゆえに持てる余裕でしょうか。

さて、今回のヴェネツィア訪問の大目的は、将来的な移住の可能性模索。
前回訪れてかなり気に入って、イタリア語の勉強も始めたわけですが、
果たしてその情熱は本物か?の確認と、具体的にどうやって移住を叶えるか?の調査。
情熱が本物であることは、初日にもう確認済み。
移住については、イタリアの経済状況やビザの制約など考えると現実的な話には映らないかもしれませんが、まあ何事もトライしないことには始まらないですから。
実際日本人でもヴェネツィアに住んでいる方はいらっしゃるわけだし、
出来ない理由を探して動かないという選択肢はないのです。

ロンドン移住、カナリーワーフ就職を、コネなし金なし運なしから15カ年計画で達成したので、ヴェネツィア計画もいけるような気がしています。

何はともあれ、長い燃え尽き症候群から脱するきっかけとなりそうな目標が見つかったのが大収穫です。

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2013年4月14日日曜日

London City Airport


これから一週間、Venezia へイタリア語の勉強に行ってきます。
いわゆるプチ留学ってやつですか。

海外旅行はだいたい Heathrow、または Gatwick、Stanstead からですが、
今回初めて、London City Airportを利用しています。
自宅から近いので、常々試してみたいとは思っていたのですが、
やっとその機会が訪れました。

まー、これがとんでもなく快適!

まず、自宅から電車で30分足らず。週末なので片道1.5ポンド。
ヒースローは片道2時間みないと安心できないし、
ガトウィック、スタンステッドも遠い上に電車代高いし、
これはこれは信じられないお手軽アクセスです。

駅ビルを出たら一直線でチェックインカウンター。
ちょっと早め(と言っても飛行機の一時間半前)に着いたら、
チェックインカウンターに並んでいるのは約3人。待ち時間3分。
続いて、すぐ横のエスカレーターを上がったところにあるセキュリティもすいすい通過。待ち時間ほぼゼロ。
電車を降りてから10分足らずで出発ロビーにおりました。

このロビー、待ち合いスペースが広く、椅子もたくさんあって、
さらにフリーWiFi。快適そのもの。
ヒースローT3のような暗くてゴミゴミした場所とうってかわって、
自然光が入る明るい空間です。

今こうして一時間以上余ってしまった時間に空港レポを書いております。

チェックインカウンターは各社3つくらいしかなかったので、
もしかしたらぎりぎりに到着したらかなり並ぶのかもしれませんね。

残念ながら帰りはガトウィック着です...(哀)。遠いな。
これからは、シティエアポートに就航している便を利用できる場合は、
料金ちょっと上乗せしてでもぜひとも利用したいと思います。

では、イタリア語の復習でもしよう...。




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2013年3月31日日曜日

El Celler de Can Roca 訪問記


前回の記事で私のマスターシェフへの情熱をタラタラと書きましたが、
熱心に視聴を続けた結果、この度、番組内で取り上げられた、
2011年度サンペレグリノ世界レストランランキング第2位 、
ミシュラン3つ星 El Celler de Can Roca へランチに赴くこととなりました。 


ハーフマラソンのために滞在したバルセロナから電車で約一時間強、
ジローナという街にそのレストランはあります。
ランチの予約は午後1時でしたが、遅刻しちゃいかんと思い、
11時半にはジローナ駅着。
駅からお店まではバスやタクシーで行くのが一般的なようでしたが、
お腹を空かせる目的で、我々は歩いて向かいました。
住宅地を抜け、交通量の多い大通り沿いに歩いて20分程度。
お店まで歩いている段階で既に緊張している小市民。

到着したのは12時15分頃で、当然早すぎたわけですが、無問題。
お店の敷地内に脚を踏み入れ、早速中庭でロカブラザーズ次男(ソムリエ)と三男(ペイストリーシェフ)を発見!
常連客か関係者と思われる人たちと歓談していました。
テレビと同じ姿!テンション上がります。
ちなみに、姿の見えなかった長男がお料理の総監督。


中庭のベンチに腰掛けて勝手に待たせてもらっていると、
歓談を終えたソムリエ次男が声を掛けてくれました。
英語は上手なはずながら、スペイン語。
今回のスペイン滞在でスペイン語を話した数少ない機会が、このソムリエとの会話!
ああ、スペイン語勉強していて良かった〜!と安直に歓喜。

待つ間にカヴァを勧められたものの、空きっ腹にカヴァ入れてこの後の食事が台無しになることを懸念し、お水をいただきました。

お天気にも恵まれ、手入れの行き届いた中庭の緑とガラス越しの店内が、
何とも言えない優雅な雰囲気を醸し出し、一層心高まります。

時間になると給仕係がやって来て、中に通してもらいました。
恐らく(間違いなく)全席予約済みで、各テーブルがそれぞれの客を待ち受けるべく、しっかりとスタンバイされています。

着席すると、早速カヴァのサービス。
ランチのコースは135ユーロと165ユーロの2種。
165ユーロはメニューも長く、ものすごい量に思えましたが、
せっかく来たからということで、お高い方を選びました。
ちなみに、テーブル全員が同じコースを選ばなくてはなりません。

我々は、予約時からナッツのアレルギーを伝えてあったため、
一部のお料理は差し替えを手配してくれていいたようです。


電話帳のような分厚いワインリストが数冊用意されていましたが、
我々ワインに明るくない素人には賢明な選択は不能と思われます。
お店の人の勧めもあって、コースの料理それぞれに合うワインが出てくる、
マッチング、いわゆるワインのコースをいただくことにしました。
ただ、皿数が10以上あるので、「全部は飲みきれないよ...」と懸念を口にすると、
マッチングワイン1人分を2人でシェアして飲んでもOKと言われました。
これは嬉しい。ということで、一人分85ユーロをシェアする事に。
ただし、それぞれのワインを2つのグラスに分けて注いではくれないので、
シェアの場合はいわゆるまわし飲みになります。
我々は一人がまず半分くらい飲み、二人目が残りを飲むという方式にしました。


こちらはコース突入前のカヴァ。
ああ、写真を見て記憶が甦るだけで心躍ります。
ここから先は、ウダウダと書くよりも、写真でお楽しみください。


一杯目のカヴァと共に間もなく運ばれてきたのは、「世界」と名のついたこちら。
一口大の宝石のようなかわいらしいそれぞれが、世界5各国のスパイスを用いて創出されており、「食べながらどこの国か当ててみて」との課題付きでサーヴされました。
ちなみに、奥のオレンジのが日本。味噌風味でした。


続いてやってきたのは...


盆栽。
にぶら下がった、キャラメライズドオリーブ。


キャラメルコートされ甘いのですが、巻いてあるアンチョビからにじみ出る塩気とのコントラストが絶妙です。
いや、この演出はカンロカらしい。
この後の皿のプレゼンテーションも、随所に和のテイストが窺えます。

続いて以下の3品が同時に登場。

グレープフルーツとごまの風味のジュースが詰まったボンボン。
見た目チョコレートです。噛む瞬間、わくわくします。

アーティチョークオムレツ。
大きな白い皿に謙虚しかし確かな存在感を示すこの一口。
まろやか、でもアーティチョークの味しっかり。

えびせん。無類のえびせん好きの私には嬉しい。
でもこの網状のベースは柔らかく繊細で、優しく持たないと崩れてしまいます。



続いてやってきたのは、トリュフ兄弟。


岩の中から出てきたのは...


ブラックチョコレートトリュフ。
演出もにくい。

トリュフブリオシュ。
見た目の通り、要はトリュフ饅頭。もちもち皮の中に、濃厚トリュフクリーム。
うむむ、期待通り、カンロカやるな... この辺でもう既にそう思わせてくれます。


ここまでが、カヴァをお供にサーヴされたアミューズブーシュと認識しております。
既にお腹は十分満足しているとも思えるのですが...。

いよいよ、マッチングワイン付きの本ラウンドに突入です。

まずはパン。かごで何種類か持ってきてくれる中から選びました。
Traditional と称されるシンプルなのと、トマトのブリオシュにしました。

以下、長くなるのでマッチングワインは割愛し、お料理のみを紹介します。
それぞれのお料理と共にどんなワインを飲んだかどうしても知りたい!
という方は、当方までお問い合わせください。

ベジタブルブロス、グリーンピース、オレンジのはマンゴー、赤いのはウニ、洋梨のダイスも入っています。


味付けは素朴ながら、プレゼンは春色が鮮やか。
ピーのしっかりとした歯ごたえが生きています。
巷のグリーンピースがピーの味と思っている庶民には衝撃です。

オリーブづくし。
オリーブのガスパチョ、ムース、フリッター、オリーブアイスクリーム、オリーブオイル付きトーストなどが一皿にまとまっています。

これでもか!という程、オリーブてんこ盛りの一皿ですが、
パーツによってしっかり風味が異なるので、さすが飽きさせません。


ホワイトアスパラガスのヴィエネッタ。
まさにあのアイスのヴィエネッタ。チョコレートの代わりはトリュフ。

そこはかとない甘みはしっかりホワイトアスパラ。
この発想とプレゼンテーションは、まさにカンロカの真髄。
こんなに「美しい」ものを食べたことがない。
この一品で完全にKOされました。

えび一尾。みそのジュースにさざ波を模した泡、プランクトンのケーキ。


これってもう完全に懐石の世界では。
日本人はその奥ゆかしさを感受する一皿だが、外国人にはまったく違う印象の料理に映るのだろうか?

続いて、オイスター。ジビエのオランデーゼソース。
お皿もこのために用意されたのか、本当に牡蠣を食べるよう。


ソースというよりクリームは濃厚で、味わい深いです。
上にかかっているのはまたしてもトリュフ。

マッチングワインももったりと深い、特に合う逸品でした。




シーブリームにエンダイブとシトラス。




黒いお皿に魚の白、鮮やかな黄色と赤のシトラスソース。
これまたプレゼンテーションが光ります。
前のジビエのまろやかさと対照的な、さわやかなキック。


次。イベリコ豚!
リースリングベースの柑橘系ソースです。


まるで北京ダックのようなポーション。
ゼリー状のマンゴー、メロン、赤かぶが、豚の脂身を中和する役割を果たしています。
これは率直に美味しい。食べながら、笑いが止まりませんでした。
最後にお皿の上にある赤い花びらのようなものでお口直しを、
とお店の方からのアドヴァイスがありました。確かにさっぱり。




赤ボラのポーチ。





このお料理は2011年のマスターシェフに出てきましたが、
当時は黄色(サフラン)のみだったニョッキが3色になっていたりと、進化を遂げているようです。
お魚だけど赤ワイン。ソースによく合います。


続いて、霧に覆われるようにやってきたのは...


トリュフのスフレ。


もはや説明の必要もないでしょうが...
トリュフのスフレです。中は濃厚ムース上のトリュフ。
そしてそれを取り囲むのが、歯ごたえたっぷりの肉厚トリュフのスライス。
トリュフって、こんなに大量摂取して良いものなんでしょうか...。


もはや贅沢に身体がついてゆけなくなりつつあるここで一端化粧室休憩。
ワインもだいぶいただいているので、自分の足取りを確認するように、
周囲のテーブルを見渡しながら、ゆっくり歩いてみる。
お一人様のお客さんもいれば、若い男性ばかりの4人組も。
さらに日本語の関西弁が聞こえるテーブルを素通り。

化粧室は一部屋のみ、レストランの雰囲気にしては、質素で簡易的なものでした。
シンプルで良いっちゃ良い。そして、全館通してバリアフリーです。


席に戻って間もなく出てきたのがこちらの逸品(一品)。
ラムのグリルと、sweatbreads (シビレ:調べると膵臓やら胸腺やらに当たるらしい)、ナス。


この、ナスの上に乗っている赤いものが、sweetbreads なんだそうです。
初めて食べました。モチっとした食感で、後を引く美味しさです。
もう一個欲しい!


そして、いよいよメインのメインイベント突入。
出てきたのはこちら!
 
トリュフ。またトリュフです。おーまいが。
トリュフのリゾット。

見よこの色つや。
実はこれ、ナッツアレルギー対応の特別メニュー。
通常メニューでは鳩のお料理が来るはずだったようですが、むしろハッピー↑です。
とにもかくにも、トリュフ。米に絡まるトリュフ、ジュース、
そして散りばめられたスライストリュフ。
もう一体どうして良いものか。
この数時間で、一生分に値するトリュフを摂取したことうけあい。


メインのお料理コースはこれにて終了。
いよいよお楽しみのペイストリーシェフ三男によるデザートに突入です。


一品目はアイスクリーム。バルサミコ酢が効いており、中にはライチの果肉。
お口直しにふさわしいさわやかさ。



デザート2品目は、リンゴ。

ではなく、これは飴細工です。
ふわふわの綿菓子に乗って。
見た目にも美しくおいしい。このプレゼンも、カンロカを象徴するスタイルです。

中から出てくるリンゴクリーム。
外のキャラメルリンゴがかなり甘いので、中のクリームはあっさり。


少し時間が空いて、運ばれてきたオーラスのデザート。
きたーー!!


私の大大大好物のドルセデレチェ(ミルクを煮詰めた甘いキャラメル)にヤギミルクのクリームたっぷり、甘さとのコントラストにグァヴァが添えられています。

波打つお皿は、表面をスプーンを滑らすと、カウベルの音を奏でます。
視覚、聴覚、味覚に訴えるトリプルパンチ。

これは、2011年のマスターシェフで出て来た一皿で、是非食べたかったもの。
135ユーロのコースにあるのをメニューで見ましたが、
165ユーロのコースには入っていませんでした。
しかし、165ユーロのコースの最後のデザートがナッツ入りだったようで、
幸運にも差し替えられてこれが登場するという嬉しい大団円!

あ〜、幸せ!!

お料理はもちろん素晴らしかったのですが、それと同じくらい if not more、感動させられたのがワイン。
ソムリエ次男セレクトのマッチングワインは大正解でした。
何がすごいって、ワインが本当にシームレスにお料理とマッチする。
過去にもマッチングワインと共にお料理をいただいたことはありましたが、
「うん、まあ合うっちゃ合うね」という程度の感想しか持てないでいたワイン素人。
ここのは、ワインに詳しくない我々も確実に「ワインと料理が融合・一体化している」と認識できます。
食事の終盤にソムリエ次男がテーブルを訪ねてきてくれたので、
ワインに心底感動しきった旨をアピールしました。
繰り返しになりますが、それぞれのお料理と共にどんなワインを飲んだのかどうしても知りたい!という方は、当方までお問い合わせください。


デザートの後、とどめにプティフールのワゴンがやって来ました。
既に舌もお腹も脳も大満足しきっていましたが、せっかくなので何品か選択。
コーヒーもいただきました。



会計時、今日食べた全てのお料理とワインのリストをいただきました。
良いお土産になりました。今もそれを見ながら記事書いています。
ちなみに、プティフールも食べきれず、お土産にしました。


1時前から食べ始めて、お店を出たのは夕方5時を刻もうという頃。
まだまだ陽が高い道を、また歩いて駅まで戻りました。



ハーフマラソン完走の素晴らしい報酬になりました。
至福のひとときを終えた帰り道は、20代の頃、とにかく当てもなくお金を貯めようと、サラリーマンとバイトを掛け持ちして休みなく働き、電車代を惜しんで歩いたり、少しでも安く買うためにスーパーを何軒もはしごしたり(今もやるけど)していた自分を思い返し、今日一食にこれだけの投資ができたことに「自分も随分良いお金の遣い方ができるようになったな」としみじみ考え、感慨深いものがありました。

またカンロカに食べに行きたい。
その一方、この素晴らしい思い出を最後にやめておいた方が良いのか?
正直迷うところです。
もし再訪して、「前の方が良かった」と失望したりすることは避けたいので...。
こんなお店に限って、そんなことはないと信じたいけどね。

しかし、バルセロナの記憶は、すっかりこのカンロカ experience に持って行かれ、
振り返れば、マラソン?ああ、走ったねそういえば...。




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2013年2月27日水曜日

バルセロナ ハーフマラソンに参加


2012年の新年の抱負として、家賃の元を取るために、自宅マンションの敷地内にある住人用のジムを活用することを目的に始めたランニングですが...。

一年が経過し、家賃うんぬんのみならず趣味として確立する以上のリターンを得、ついにはハーフマラソンを走るまでになってしまいました(笑)。

我ながら、お金が絡むとよく頑張る人だ(笑)。

昨年夏にロンドンの10キロ走に参加、完走できた勢いで申し込んだ、2月17日のバルセロナのハーフマラソン。

バルセロナは実はかれこれ6回目ですが、道路も広いし走りやすいだろうと選びました。


金曜日の午後バルサ入りし、土曜にレースのグッズを受け取り、日曜が本番。
走る前に外食したくなかったので、自炊ができるアパート型の宿を選びました。

イギリスから持参したパスタに加え、トマト缶、オリーブオイル、にんにく、玉ねぎを近所のマーケットでゲットし、予定通りレース前はひたすら炭水化物摂取。
イギリスで売られているものと比べよほど素材が良いのでしょう。
いつも食べているトマトソースと同じレシピと思えないほど、美味しい。。




そしてこの立派なイチゴ!
宿から徒歩2分にある市場で見つけて買いました。
上下2段びっしり入って2キロでなんと5€。
実は大きくても味は繊細。こんなに甘いイチゴは食べた事がない! 
日本やロンドンで見ている小さなパックの小粒のイチゴ398円なんてのがジョークのよう(哀)。
さすがカタルーニャ、地中海性気候万歳!


さて、ハーフマラソンのコースはこちら。
市内の大通りのグランビア、ディアゴナルを中心に、街をぐるり周ります。

出典:http://www.mitjabarcelona.com/recorrido/

朝8時45分のスタートでしたが、8時40分の時点で、スタート前のトイレ行列が半端ない...。

まずはエリートランナー(招待選手と思われるアフリカ勢など速い人たち)がスタートし、我々一般の、しかもマイペースランナーの出走は最後尾。

トイレを済ませのんびりスタート地点に到着し、さらにちょっと待って、結局スタート地点に辿り着いてレース開始したのは定時の17分後、9時過ぎでした。


スタート直前の様子。

これまで一度に走った最長距離は16キロ。
その際に、20キロくらいならなんとか行けるだろう...と楽観的な期待はしていたものの、16キロ以降は未知の世界。

事前にハーフマラソンのコツみたいなのをいろいろ検索してみたところ、「15キロまではゆっくりすぎるくらいに抑えて、完走の目処が立ったらスピードアップ」というようなアドバイスが多いようでした。

個人的には、前半元気なうちに多少スピードを出す→中盤抑える→終盤もうひと頑張りのパターンが合っていると思うので、序盤は抑え気味とはいえゆっくりすぎないくらいで進みました。

その結果、いつも練習で走っていた10キロ程度までは割と余裕をもって通過。
途中で何箇所かドラム隊が演奏して応援してくれているのですが、10キロ地点ではゴスペル隊が大声量の生歌で応援してくれていました。 思わず和む。


右奥の赤いシャツがゴスペル隊。

苦しくなってきたのは12キロ過ぎ。コースが住宅街の直線、単調な景色に突入し、上の地図でもわかるように14キロ〜16キロはひとつの大通り(Diagonal)を上って下るというもの。
明らかに距離稼ぎのために用意された地点だな。
よって、進んでいる感が薄いのと、またこの辺りから脚にきて、呼吸こそ平気だけど、だんだん動きが緩慢になってくる。
うーん、しんどい。

Diagonal 往復を抜けて、海沿いに入ったらぼちぼちラストスパートを!と考えていたものの、この時点ですっかりバテてしまい、期待していた海の眺めを楽しむどころか、どこまでも前に続く道が恨めしく、惰性で進むしかない状態。
この18〜19キロ辺りが最も苦しかったな。


海を眺めている場合ではない。

やがて海を離れ、ゴール方面へ向かって内陸へ右折。
すると、来ました、目前にサグラダファミリア!



単調な住宅街→海を越えて、ようやく今回のコースの目玉景色がこれか!
間もなく20キロを通過。
ここまでくるともう1秒でも縮めるために完全ラストスパート突入。
全力疾走とまではいかないものの、最後の1キロ弱はかなり高速で走りきりました。
最後のBGMはもちろん「サライ」でしょう。年次の夏の特番見過ぎだな(笑)。


ゴール後は、痛い脚を引きずりながら、完走者に用意されたメダルを首からかけてもらい、無料配布の水とスポーツドリンクをいただき一気飲み。
この辺のスタッフさんは皆ボランティアなのだろうか?スペインらしく陽気な皆さんだった。

ベルリン10キロ走のゴール後には無料ドラフトビールが振る舞われていたので、スペインはよもやサングリア?!なんて淡い期待もしてみたが、さすがにハーフマラソン後にサングリア飲ませるような危険なことはしないようで(汗)、代わりに用意されていたのはフルーツ。



バナナとみかんがあったようですが、我々のゴールが遅かったからか、バナナは既に全部なくなってしまった様子... ちぇ。
みかんをいただきましたが、これがウマっ。さすがカタルーニャ、地中海性気候。
イギリスの可哀想な果物事情をまたも思い知らされました(哀)。


お昼過ぎには宿に戻り、しっかり休息。
翌日月曜日の午後まで極力動きは控え、食べちゃ寝て食べちゃ寝てを繰り返すことに。
レース前日も、体力温存のため、食料品の買い出し&レースグッズの受け取り以外活動していないので、滞在3日目の月曜の午後の時点で、バルサまだ何も見ていません(笑)。


月曜の午後と火曜日を使って、ベタな観光をしました。


月曜午後はカタルーニャ音楽堂。
まさかの写真撮影OKでした。



















火曜は朝からサグラダファミリア。


今回初めて上までリフトで上がりました。上からの眺め。

さらにグエル公園。


最後にぼったくりカンプノウツアーで締め。


そして、滞在最終日の水曜日は、ハーフマラソンと並ぶ今回の旅のメインイベント、ジローナの三つ星レストラン、El Celler de Can Roca への旅で締めくくりです。

その様子は次の記事にて...。


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