2011年9月19日月曜日

ロンドン小仕事集


長い社会人生活を捨て、とりあえずロンドンにやって来たわけだが、
無収入の毎日は結構精神的にしんどいものである。

渡英直後は、何かアルバイトでもするぞと意気込んでいたものの、
いざ大学の授業が始まると、噂には聞いていたが、本当にもうそれどころではない。
もっとも、授業は適当に乗り切って試験前に一気に巻き返すぞ方式で最初から挑めば、もっといろんな課外活動ができたのだろうが。

そういうわけで、週に何日も働くようなアルバイトには手を出せなかったが、
単発の収入源を時々見つけては、小金を稼いでいた。

以下に記憶に残るいくつかを紹介する。

■ LSE Open Day の案内係
来年度、LSEへ入学を考えている学生及び父兄が訪れる、キャンパス説明会みたいなイベントで、案内をしたり質問に答えたりする係。
朝8時半から夕方4時までの拘束で、40ポンドだった。
雨の降る中、寒くてしんどかったが... 40ポンドが大金に思えた。

■ LSE Behavioural Research
LSEの中にある心理研究所みたいな施設の、いわゆる心理実験に参加するもの。
入学して間もなく、参加したい人はこちらへサインアップしてください的な名簿に、名前とメアドを残しておいた所、今年の春くらいから連絡がくるようになった。
一回目は、時間の感覚に関する実験で、心理ペーパーテストを1時間くらいやって20ポンドくらい。
一度やると間もなくまたお声がかかった。二回目は金銭感覚に関する実験で、同じくペーパーテストを1時間。
その後、一人ずつ呼ばれて、階段を使って踏み台昇降運動を行い、2分間でできた回数 x 4ペンスの報酬を出すというので、そりゃもうしゃかりきになって踏み台昇降した。
さらに、ランチとして、別室にスナックやサンドイッチが用意されており、好きな物を好きなだけお持ち帰りくださいと言われた。
夜は遅くまで図書館に居残る予定だったので、夜食にブラウニーとクッキーをごっそりペーパーに包んでいただき、さらにお昼に食べるサンドイッチも一箱いただいた。
部屋を出ようとして気がついたのが、その一部始終が全てカメラに収められていたということ。
『貪欲なアジア人、女性、30代』のサンプルとして記録されていたことは必至。
この二回目は、1時間半くらいの拘束で25ポンド&フリースナックをいただいた。


■ 美術に関するグループディスカッション
これもまた、どこかのサイトで見つけた Marketing Research に協力いただける方、みたいなのに登録したところ、紹介されてきた仕事。
学期期間中にも何度かメールで紹介があったが、時間が裂けずにパスしていた。
試験が終わって始めて参加したのが、Waterloo の Southbank Centre の一室で行われたこのグループディスカッションだった。
メールの案内に参加希望の旨を返信すると、翌朝担当者から電話があり、2、3簡単なアートに関する質問に答えた後、じゃあ明日来てくださいという運びになった。
内容がよくわからないまま出かけたが、蓋を開けると、この冬開催されるアートのイベントのポスターのデザインを決定する上で、民間の意見を募ろうというものだった。
私の他にはアートマニアっぽい主婦やら学生やらが7−8人集っていた。
適当に相槌を打つ事90分。40ポンドいただいて帰った。

■ ハイパージャパン
7月末に、日本文化の紹介および日本アニメオタクの集い的な、毎年恒例のイベントが3日に渡り開催された。
私はロンドンの日本人情報サイトで売り子のバイトを見つけ、3日間唐揚げやら弁当やらを売る仕事をした。
時給5ポンド95という最低ラインだったが、いろんな人を見られた上、店の商品は食べ放題で、なかなかおもしろかった。


と、まあ、単発の小さな仕事をあれこれ繰り返した後、今はなんとか固定収入を手に入れられる身分に昇格したわけで。

でも、せっかく脱サラしてロンドンまでやって来たのだから、日本では絶対にやらないような、すっとんきょうな仕事とかしてみたいものです。

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