2012年7月17日火曜日

British 10K Run


走りましたよ、10キロ。雨の中。

少し前ですが、7月8日にこちらのイベントに参加。
ロンドン市内中心部の、観光名所をルートに含む10キロ走。
4月末に半ば衝動的に申し込んで以来、約2ヶ月、結構真面目に練習したなー。

もともと長距離走は大嫌い、大の苦手で、1キロ走も怪しかった人。
家賃の元を取るために、敷地内のジムを活用しようというところから始まったランニング。

4月の頭くらいから、 The Couch to 5K nine-week plan という、NHSのやっているポッドキャストを聴きながら、週3ペースでジムのマシーンで走り出し、気がつけば5キロは走れるようになっていた。
しかし本番はその倍の10キロ。5キロ完走後は、少しずつ距離を伸ばし、7キロ、8キロくらいまでは到達したものの、10キロに辿り着いたのはただ一回。しかもこれまでジムで走っていたため、路上を走った経験は皆無。

というわけで不安要素満載のまま迎えた当日でありますが、さらに追い打ちをかけるような悪天候。スタート前は寒さで凍えかかる始末。
幸い1万5千人超の参加者がスタートを待ち長蛇の列を成していたため、スタート前は人ごみで暖を取りつつ待つ。

レース自体は9時35分のスタートで、8時から荷物置き場がオープン。
当日はこのイベントのために中心部の地上交通網が麻痺するため、かなり早めの6時半に自宅を出発。日曜の早朝は道が空いていて、7時ちょっと過ぎにはビッグベン前に到着。
トラファルガー広場付近の荷物置き場へ歩く道中、既に多くの参加者がマックなどで待機している姿が見られた。



早朝のホワイトホール、ゴール付近。 このイベントの為に完全にブロック。


8時過ぎに荷物を預け、特設トイレの長蛇の列に並ぶ。
準備運動などして、最後にもう一回トイレへ。とまったりしていたら、急に雨!
ウィンドブレーカーの準備はなく、Tシャツ一枚なのでまあ寒いったら。

パルマルの荷物置き場付近。

スタート地点のピカデリー x ハイドパーク角まで、20分くらい歩く。
のんびりしすぎたのか、全参加者の中でもほぼ最後の方でのスタートとなってしまった。
1万5千人も走るので、スタートにも相当時間がかかる。
一番最初にエリートランナーと呼ばれる、いわゆる俊足組がスタートしたのだが、我々がスタートを待つ列にいる間に、既にエリートランナーたちはゴールしていた(笑)。

結局我々は、全参加者の中でも限りなく最後のほう、スタートするのに40分以上待って走り出した。

本日の結果。勝手に転載して怒られるかな。許してにゃん。
参加者ひとりひとりの成績をこうしてトラックできるよう、事前に靴に付ける追跡チップ(というか見た目はビニール製の紙切れだが...)が送られてきた。こんな技術があるとは。アナログ人間にはビックリ。さすがナイキ。 って別にナイキでなくても普通に出回っているテクノロジーかしら。。


まずはグリーンパーク沿いをしばらく行き、トラファルガー広場へ。スタートが遅かったので、前にいる連中に追いつこうとちょっと飛ばす。この辺は下り坂で 走り易かったのと、沿道に人が多く、マラソンランナー気分で気持ちよく走る。テムズ川沿い、エンバンクメントに入ったあたりから、急に雨。しかも結構本降 り。ブラックフライヤーズ橋を越えトンネルに入るまで、延々濡れながら走る。トンネルの中は、このイベントの為に用意された映像が映し出され、おしゃれに 演出されている。これまたさすがナイキ(笑)。トンネルを出るとまだ雨。給水所で水をもらった。その横に簡易トイレがあり、長蛇の列ができていた。雨で濡 れて寒いし入りたい気もしたが、並ぶことで脚が止まり、その後進まなくなるのが怖いのでパス。そろそろ折り返しの5キロ。少々上り坂で、このあたりスピー ドが落ちているのがわかる。再びテムズ沿いの道に入ると、あとはひたすらまっすぐビッグベンを目指す。この辺までくると、雨も弱まっていて、何となく完走できる見通しも立ってきたせいもあり、順調に加速。前をぐだぐだ走る先にスタートした人たちを次々抜くのが気持ちいい。ようやくビッグベンまでやって来た。ウェストミンスター橋を7割方渡って、折り返す。この辺は人がごった返し走りにくかった。ビッグベンで時間を確認。残りの距離を考えると、スタートから1時間程度でゴールまで行けるかもしれない。俄然やる気になってまた加速。ずっと音楽を聴きながら(主にジャニーズとハロプロ)走ってきたが、ここでBGMを「サライ」にスイッチ。24時間テレビの100キロマラソンランナーの気分を味わうべく、一人盛り上がりラストスパート。未踏の路上10キロ完走できる確信が持てると一気にテンションも上がり、最後ホワイトホールに入るあたりからは全力疾走。ゴール前は、写真に撮られることを想定し、若干減速してみた(笑)。

ゴールスするとまた給水所があり、エネルギードリンクみたいなのが無料配布されていた。有森さんの「自分で自分を褒めたい」の気持ちわかるわ、なんて思いながら500ミリを一気飲み。荷物置き場まで歩き、雨で濡れたバッグを受け取り、メダルやTシャツなど参加者へのおみやげ一式をいただいて帰路へ。走り終わって食べた、家から持ってきていたバナナが美味しかったこと。

結局タイムは1時間1分半。初心者にしちゃ結構頑張ったんじゃない?
ゴール後、1時間半くらい経過した後、携帯に「あなたのタイムは○○」とテキストが入った。いやはや、まったく至れり尽くせり。
とりあえず、無事に完走おめでとう。自分へ。

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魚づくし

土曜日の早朝、5時起きで久々に Billingsgate Market 魚市場へ。
夏場はさすがに朝起きるのが楽で助かる。

6時半前に到着。8時ギリギリに行くのと違い、市場は活気にも品物にも溢れ、かなり賑わっている。
それにしても、毎度のことながら、魚市場の客の半数が中国人(または中国人に見える東洋人)。インド人も見られるが、白人は魚食べないのか?売っている側は皆白人だけど。

今日の収穫。
サーモン半身12ポンド。
サバ2尾。シーバス(すずき)2尾。マス1尾。
全部合わせて23ポンドのお買い物。安いよね。うん、安い。さすが魚市場。


帰宅後、家人が捌く。
当然一度に食べられないので、切り身にして小分け冷凍。
でも、せっかくだから新鮮なうちにいただきたい。
そして、うちのフリッジ小さいから、魚ばかりそんなに収納できるスペースがない。

というわけで、この日から怒濤の魚ウィークに突入。

魚料理は日本時代もほとんどしたことがないので、
クックパッドを見ながらなんとなく調理。

まずサバみそ。適当なわりには美味しく完成。


フレッシュサーモン刺身&わさび醤油。プライスレス!!
(これも料理と呼ぶぞ)

続いて、足の速いサバを、ナンバーワンすしネタのしめ鯖にも挑戦。

初日から結構頑張った。

翌日は趣向を変えて、グリルに。
これはシーバスのエスニックソース。家人作。玉ねぎに合う美味しい。


さらにサバを捌いて出たアラであら汁。いい!


しめ鯖と同時進行で同じく〆たマスで、マス寿司作成。
富山県の駅弁をイメージしたものの、なんか違うものが出来上がったけど、まあ良し。
巻き寿司なんて作った事がないので、試行錯誤の上、いびつながらなんとか完成。
まあ、味は同じさ。

翌日のオフィスのお弁当は手毬寿司。
机でお酢のにおいをぷんぷんさせている日本人ですが、なにか?


3日も続くとさすがにお肉が(魚以外のもの)が恋しくなり...。
まだまだサーモン切り身が写真の3/4以上冷凍庫に眠っております。

いやしかし魚(特に刺身)とごはんの黄金のコンビネーションは日本人の心。
シンプルさがいいのだよ。
フランス人やイギリス人に、その価値はわかるまいな。

マグロが出回っていないのが残念。
まあ、マグロの消費は日本人とイタリア人に任せて、他人の食生活をガミガミ批判するなよオーストラリア人。


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2012年7月6日金曜日

女子会。


金曜日の午後、なんだか成り行きで、会社の部署みんなでランチに行く事になった。

本来の予定では、ボスが我々3人の女子を連れて奢ってくれるはずだったのだが、ボスが忙しすぎて離脱。
隣同士で座っているのにほとんど会話をしない、同僚のJとGと連れ立って3人での食事会となった。

別に仲が悪いわけではなく、私の席からはちょっと身体をわざわざ動かさないと会話に参加できないのと、どうせたいしておもしろい話をしているようにも思えないので、わざわざ話に参加するよりはとっとと仕事して帰りたいという精神が働いているからで。
JとGはたまに喋っているのが聞こえてくるが、あえて介入しない孤高のエース=私。(自分で言ってりゃ世話ないw)

ちなみにお店はここ
店選びにはGにやらせ、ほとんど参加しなかったくせに、最後3択まで絞られたところで、アジアンな気分だったのでちゃっかり一推ししておいた。

正直言って、私はGのことが好きではない。
外見がタイプではないのもあるが(Gは東ヨーロッパ人で顔もメイクも濃すぎる。その点、Jは中国系イギリス人なので目に優しい)、たいした仕事もできないくせに学習意欲が見られない上、常日頃から、時には教えてやっている最中にもため息をつくのが我慢ならない。
あまり会話しないのにはこんな理由もある。必要以上に関わりたくないのだ。

まあそんな文句は置いておいて。

お昼のピークを過ぎた頃なので、店内も比較的空いていた。
このレストラン、落ち着いた重厚な内装で雰囲気はなかなか良い。アジア人の店員たちもフレンドリーでいい感じ。
ただし、値段の割にポーションが小さいというのがちょっと。
もっとも、スターターとメインにサイドでライスも頼んで(マラソン前なので炭水化物を)、結果的にはかなりお腹いっぱいになったが。

で、何の話をしたのかと言うと。

Jは予想26歳、Gは29歳。
アラサー女子が集まると、恋バナになるのは万国共通なのだろうか。
私は同僚の恋愛生活に全く興味ないんですけど。
Jは彼氏と別れたばかりらしく、Gの現在の彼(元同僚らしい)さらに元カレ情報に渡り、私からすりゃ「なんでそんな事に興味ある?」と思うようなどうでもいい質問を矢継ぎ早に展開し、一人無視しているわけにもいかんので相槌打つのに相当疲れた。

さらに料理を注文しているところから。
以前の記事にも記したかもしれないが、Jは非常に特異な食生活を送っている。
宗教上の理由から、肉も魚も乳製品も、動物から抽出されたものは一切食べない、酒も飲まない、というのはまあ納得できなくもない。
といっても仏教徒らしいのだが、まあ宗派によって厳しい戒律があったりするのかなと思っていた。
なので、これまでにも会社のお偉いさんが来て外食をした際など、いつもサラダとフルーツのみを食べていた。これはまあ、それだけ制約があるならわからなくもない。
この日もGと私がスターターとメインを頼む傍ら、Jはフルーツプレート2皿オーダーしていた。

私はそれがJのスタイルなんだろうと思って特に深入りしたことはなかった。
J と初めて食卓を共にするGには納得がいかないらしく、怪訝そうな顔をしているので、Jは「ダイエット中なの」的な理由をつけて交わそうとしたようだったが、Gはしつこくやれ「健康に悪い」やら「あなたにはダイエットの必要はない」口を挟み始めた。

ふと考えてみると、外食以外でも、例えば普段のオフィスのランチでも、Jがフルーツ以外の物を食べている姿を見たことがない。動物性食物以外でも、例えばお米やパスタを食べている様子が全く伺えない。


Gの怒濤のツッコミ質問により、ここへ来て明らかになってきたことがある。
どうやらJは摂食障害(過食)を煩っているらしく、自制がきく時には野菜や果物といったクリーンなものだけを食べたいのだという。
果たしてJが過食といったところで、肉も野菜も食べなきゃ何を過食しているのかわかったもんじゃないが...。 普通、過食患者は炭水化物や甘味なんかを詰め込む傾向があると思うのだが、実は裏ではJもそういったものを口にしているのだろうか。

おやまあ、それはよろしくない。
ということで、私も昔同じような病気で、今の体型に収まるまでに7年もかかったわよー、なんて話をしてみた。
食べる事以外に集中できることが見つかれば自然と収まる症状だとは思うが、それがそんなに簡単ではないのよね。
今となっては昔の事だから体験談が語れるが、煩っている最中には治療法が見えるものでもなく。

それにしても、野菜とフルーツしか食べないでJはどうやって身体を維持しているのか、気になってはいたものの...、肌つやも悪くないし、髪なんか超絶きれいだし、パッと見、とても栄養が行き届いていないようには見えないのだが。
しかし、言われて見ると手荒れがひどかったり、二の腕の脂肪や筋肉はまったくない。
足りない成分はサプリを飲んでいると言っては、またGに説教されていた。

過食については、Jはカウンセリングにも通っているらしい。
デリケートな問題なので、どこまで踏み込んで話を聞いて良いものか迷うところだが...。
何が彼女の気持ちの穴を埋める要素なのかわからないが(彼氏か、仕事か、また何か夢や目標でもあるのか)、まずはそういうものが成就することを願う。

女子には悩みがつきないものですな...。

ちなみにお料理はというと。
スターターの2人用前菜プレートには焼き鳥(のアジアンぽいの)やホタテグリルなど4〜5品乗っていたが、前述の通り値段の割に量が少なく、メインのダック焼きは若干甘く、これまたポーション小。ライスだけが巨大だった。

なんか食べた気がしないのは、Jの話のせいか、Gが嫌いだからか、果たして...。


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