金曜日の午後、なんだか成り行きで、会社の部署みんなでランチに行く事になった。
本来の予定では、ボスが我々3人の女子を連れて奢ってくれるはずだったのだが、ボスが忙しすぎて離脱。
隣同士で座っているのにほとんど会話をしない、同僚のJとGと連れ立って3人での食事会となった。
別に仲が悪いわけではなく、私の席からはちょっと身体をわざわざ動かさないと会話に参加できないのと、どうせたいしておもしろい話をしているようにも思えないので、わざわざ話に参加するよりはとっとと仕事して帰りたいという精神が働いているからで。
JとGはたまに喋っているのが聞こえてくるが、あえて介入しない孤高のエース=私。(自分で言ってりゃ世話ないw)
ちなみにお店はここ。
店選びにはGにやらせ、ほとんど参加しなかったくせに、最後3択まで絞られたところで、アジアンな気分だったのでちゃっかり一推ししておいた。
正直言って、私はGのことが好きではない。
外見がタイプではないのもあるが(Gは東ヨーロッパ人で顔もメイクも濃すぎる。その点、Jは中国系イギリス人なので目に優しい)、たいした仕事もできないくせに学習意欲が見られない上、常日頃から、時には教えてやっている最中にもため息をつくのが我慢ならない。
あまり会話しないのにはこんな理由もある。必要以上に関わりたくないのだ。
まあそんな文句は置いておいて。
お昼のピークを過ぎた頃なので、店内も比較的空いていた。
このレストラン、落ち着いた重厚な内装で雰囲気はなかなか良い。アジア人の店員たちもフレンドリーでいい感じ。
ただし、値段の割にポーションが小さいというのがちょっと。
もっとも、スターターとメインにサイドでライスも頼んで(マラソン前なので炭水化物を)、結果的にはかなりお腹いっぱいになったが。
で、何の話をしたのかと言うと。
Jは予想26歳、Gは29歳。
アラサー女子が集まると、恋バナになるのは万国共通なのだろうか。
私は同僚の恋愛生活に全く興味ないんですけど。
Jは彼氏と別れたばかりらしく、Gの現在の彼(元同僚らしい)さらに元カレ情報に渡り、私からすりゃ「なんでそんな事に興味ある?」と思うようなどうでもいい質問を矢継ぎ早に展開し、一人無視しているわけにもいかんので相槌打つのに相当疲れた。
さらに料理を注文しているところから。
以前の記事にも記したかもしれないが、Jは非常に特異な食生活を送っている。
宗教上の理由から、肉も魚も乳製品も、動物から抽出されたものは一切食べない、酒も飲まない、というのはまあ納得できなくもない。
といっても仏教徒らしいのだが、まあ宗派によって厳しい戒律があったりするのかなと思っていた。
なので、これまでにも会社のお偉いさんが来て外食をした際など、いつもサラダとフルーツのみを食べていた。これはまあ、それだけ制約があるならわからなくもない。
この日もGと私がスターターとメインを頼む傍ら、Jはフルーツプレート2皿オーダーしていた。
私はそれがJのスタイルなんだろうと思って特に深入りしたことはなかった。
J と初めて食卓を共にするGには納得がいかないらしく、怪訝そうな顔をしているので、Jは「ダイエット中なの」的な理由をつけて交わそうとしたようだったが、Gはしつこくやれ「健康に悪い」やら「あなたにはダイエットの必要はない」口を挟み始めた。
ふと考えてみると、外食以外でも、例えば普段のオフィスのランチでも、Jがフルーツ以外の物を食べている姿を見たことがない。動物性食物以外でも、例えばお米やパスタを食べている様子が全く伺えない。
Gの怒濤のツッコミ質問により、ここへ来て明らかになってきたことがある。
どうやらJは摂食障害(過食)を煩っているらしく、自制がきく時には野菜や果物といったクリーンなものだけを食べたいのだという。
果たしてJが過食といったところで、肉も野菜も食べなきゃ何を過食しているのかわかったもんじゃないが...。 普通、過食患者は炭水化物や甘味なんかを詰め込む傾向があると思うのだが、実は裏ではJもそういったものを口にしているのだろうか。
おやまあ、それはよろしくない。
ということで、私も昔同じような病気で、今の体型に収まるまでに7年もかかったわよー、なんて話をしてみた。
食べる事以外に集中できることが見つかれば自然と収まる症状だとは思うが、それがそんなに簡単ではないのよね。
今となっては昔の事だから体験談が語れるが、煩っている最中には治療法が見えるものでもなく。
それにしても、野菜とフルーツしか食べないでJはどうやって身体を維持しているのか、気になってはいたものの...、肌つやも悪くないし、髪なんか超絶きれいだし、パッと見、とても栄養が行き届いていないようには見えないのだが。
しかし、言われて見ると手荒れがひどかったり、二の腕の脂肪や筋肉はまったくない。
足りない成分はサプリを飲んでいると言っては、またGに説教されていた。
過食については、Jはカウンセリングにも通っているらしい。
デリケートな問題なので、どこまで踏み込んで話を聞いて良いものか迷うところだが...。
何が彼女の気持ちの穴を埋める要素なのかわからないが(彼氏か、仕事か、また何か夢や目標でもあるのか)、まずはそういうものが成就することを願う。
女子には悩みがつきないものですな...。
ちなみにお料理はというと。
スターターの2人用前菜プレートには焼き鳥(のアジアンぽいの)やホタテグリルなど4〜5品乗っていたが、前述の通り値段の割に量が少なく、メインのダック焼きは若干甘く、これまたポーション小。ライスだけが巨大だった。
なんか食べた気がしないのは、Jの話のせいか、Gが嫌いだからか、果たして...。
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