2013年1月30日水曜日

VENEZIA

12月の中旬に、ヴェネツィアへ旅行しました。


ヴェネツィアといえばお約束のリアルト。早朝です。


気がつけば6度目の訪問です。
でもこのところの滞在は夏、しかもクルーズの寄港で1泊2日のみだったので、
真冬に3泊もするのは10年ぶり(もっと?)でしょうか。

ヴェネツィアといえば、初訪問の際は真冬で極寒。
大風邪を引いてふらふらで、運河に落っこちそうになった覚えがあります...。

とにかく寒くて暗いことで、明るいヴェネツィアの好印象が払拭されてしまうことを若干懸念しておりましたが...

行ってみたら嬉しい誤算。冬のヴェネツィア大当たりでした。

とにかく人が少ない。
夏の観光シーズンは、どこもかしこも人だらけ、客引きだらけなのに対し、
閑散期は静かで落ち着いて街を見歩くことができる。
(それでももちろん邦人のツアー客はしっかり目に付きます)


6度目の訪問にして初めて入ったサンマルコ寺院。行列もなく快適。


スペースと気持ちに余裕が生まれるためか、これまで目が向くことのなかった裏道や、大通りから数本入った住宅地など、生活感が感じられる区域へも脚を踏み入れ、なんというか、街に属している気分を味わうことができました。


静かな時間が流れる裏通り。

水辺のおしゃれ図書館。学校かも?



ヴァポレット(水上バス)のパスを買い、ムラーノにも脚を伸ばしました。
ムラーノでは家人の通っているガラス工房&教室を見学。

ムラーノガラス博物館の窓から。

クリスマス前ゆえのかわいいガラス細工がショーウィンドウに。

ヴェネツィア初訪問でもないので、特に張り切って観光に精を出すことはなかったですが、あの水辺の景色の中をただ歩いてゆっくり時間が流れていくのが心地よい、素晴らしい滞在となりました。

サラミ。。。かわゆす。


滞在中一日は、電車で約2時間かけてボローニャへ。
人気レストランの開催する手打ちパスタ教室に参加しました。
教室といっても、この日の参加者は我々2人のみ。プライベートクラス。

粉からパスタを打って、切って(マシーンではなく、包丁で)、タリアテッレを。
ほかにポテトのニョッキと、小麦粉と水だけで作るうどんのようなこしの強い麺を作成。
ソースは、いわゆるボロネーゼ。お肉のトマトソースの作り方を教わりました。
教室の後は、一般のお客さんに混じってテーブルに付き、自作のパスタ&ワインをいただきました。

タリアテッレ。やゔぁい、我ながら美味しすぎる。

ニョッキは実はイタリア料理の中で唯一苦手なのですが、これを機に克服できるかな。

正直、冬だし、知っている街だし、あまり高い期待を持たずに出かけた旅行でしたが、終わってみれば、気持ちを豊かにしてくれる有意義な時間を過ごすことができました。

大げさでなく、今後の人生をどう生きて行きたいのか、指針を示してくれたような気がします。

2012年の締めくくりに素晴らしい旅でした。
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2013年1月25日金曜日

スーパーおさらばプロジェクト



数ヶ月ほど前から、「スーパーマーケットおさらばプロジェクト」を密かに遂行しております。
(もっとシャレたネーミングはないのか...)

主たる理由は2点。
ひとつは、渡英当初、イギリスの某大手スーパーで買った食物を口にし続け、8ヶ月目にして体調不良が如実に現れたこと。低クォリティフードにより蝕まれる健康を身をもって体感しました...。
もう一点は、数ヶ月前にたまたまふらり立ち寄ったルイシャム(南東ロンドン)の青空市場で、野菜や果物の鮮度&激安ぶりに度肝を抜かれたこと。

健康と家計のためのプロジェクトです。

と言っても、それまでスーパーでばかり買い物していた人たちが、今日からスーパー利用は一切だめですってのも、ちょいと難しい。
以前にこのブログでも触れたように、元々魚貝類はスーパーではなく魚市場まで仕入れに行っているので問題ないが、お肉やパンというと、まだ清潔で信頼できる肉屋を見つけられていない。対面式肉屋の相場もイマイチわからないし。
また、なんだかんだ言ってスーパーで仕入れたほうが明らかに安くて便利なものももちろんある。豆の缶詰とか、トマト水煮缶とか。

というわけで、同プロジェクトの第一フェーズとして、まずは「野菜果物はスーパーで買わない」を実践しています。

ここで、毎週土曜日に出かけている、2駅5分のルイシャムの青空市(かっこよく言えばマルシェってやつ?)を紹介しましょう。

ショッピングモール(しょぼい)のある目抜き通りの一角に、青果の露天がずらり10軒以上並びます。
土曜日にしか行った事ないけど、毎日やっている様子。



まずこちらは八百屋さんですね。
イギリスのスーパーでもよく見られる、スタンダードな野菜たちです。
日本では珍しい、アーティチョークやホワイトアスパラも、よく出回っています。



こちらは大根にゴーヤ!と、イギリス人にはちょっとエスニックな野菜が揃っています。
うちの方もそうですが、中東系、インド系の方が多い地域では、こういう野菜よく見かけます。
もちろん、どこにでもいる中国系にもおなじみの野菜たちです。
大根は、日本のものと比べると5〜6割程度の大きさですが、2本で1ポンド。
希少性を考えると、まあお得な感じはします。
ゴーヤは高級品で、小ぶりなの3本も買うと2ポンド超えます。
刻まれた冷凍ゴーヤが安く出回っているとも聞きますが、やっぱ生のものを調理したいこだわり。
この系統のお店では、オクラもポピュラーです。ちなみにオクラは英語で、OKRAという名前で売られています。


こちらは果物屋さんですね。
ボールいっぱいの山盛りで、どれも1ポンド。
これは、スーパーと比較すると破格です。半額かそれ以下だな。
量はもちろん、質も考慮すると尚更ヴァリューが上がります。



このオレンジなんかもう、激甘くておいしかった。
ちなみにここは1ポンドですが、スーパー価格はこの量なら2.5ポンドくらいするかな。

あいにく写真はないが、先日はドでかい箱に入った完熟マンゴー1ダースくらいが2ポンド(2ポンド!)というのも見つけた。
どこから仕入れているか知れないが、この時期マンゴーは豊作なのか?日本なら軽く2-3000円くらいはしそうに見えるのだが...。



ちなみにこれはある日の戦利品です。
ほとんどがそれぞれ袋1ポンドなので、かぼちゃを除く全てを足して1,500円程度でしょうか。
日本のスーパーで人参3本150円?なんて思いめぐらすと、この相場はありがたいなと思います。
ちなみにかぼちゃは希少品なのか、バカ高かった...。日本のスーパーで1/2個128円ての見つけた時泣きそうでした。


余談:まったく勝手な私見ですが、イギリスのスーパーには数ランクがあり、置いているモノの種類と値段から、自分は以下のように分類しています。

超庶民- Tesco, ASDA, Iceland
庶民- Sainsbury's, Cooperative
中流- Waitrose, Marks&Spencer

他にもドイツ系のリドル、モリソンなんてのもあるようですが、利用したことがないのでよくわかりません。
コストカッターというのも安いですが、自分的にはスーパーというよりコンビ二の印象なのでここでは割愛。

学生でやってきた私は、当初は近所にあった超庶民派スーパーを利用していました。
とにかく安い。特に自社ブランドの缶詰や乾物には、10P(15円)とかありえないような値段のものも。
もともと小銭も貯めたい性格故、毎週スーパー3軒それぞれのディールと底値を把握し、1Pでも安いところにわざわざ買いに歩く人でした。
で、スーパー頼みの食生活で半年も経つと、どんどん太り、具合が悪くなってきたという... 日本にいた時分と食生活が大きく変わったわけでもないのに。
もっとも学生のひとり住まいだったし、ジャンクフードの食べすぎとの声もありますが...。
砂糖と小麦が、こちらのは日本のそれと違って、肥大化成分が倍含まれているに違いない。

半年くらい前からお肉は超庶民派を避け、中流スーパーで購入するようになりました(お肉屋さん本格デビューは同プロジェクトのフェーズ2に予定)。
先日、豚バラを買いに行ったら売り切れで、仕方なく久しぶりに以前超庶民派で買って食べていた豚バラを買ってみると... 見事にだめでした。
なんとも、不愉快な味。昔は平気で食べていたんだろうけど、一度中流の味を知ってしまったからには、もう舌が受け付けませんでした。それくらいの差が歴然。

イギリスにいらっしゃる方は、ぜひ各スーパーのお肉食べ比べなんてやってみてはどうでしょうか?
ただし、中流のから先に食べてはいけません。あくまで下からです。


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2013年1月24日木曜日

お正月は日本で。

読者のみなさん(いるのか?)
あけましておめでとうございます。

すっかりブログをご無沙汰してしまいました。
その間にも、このブログを訪れて下さっている方がいらして、嬉しい限りです。

年始なので、昨年の総括と今年の抱負などちょっと書きますと...

2012年は、LSE を出てすぐ申請した Post Study Work Visa を受け取るとほぼ同時に、1997年以来の夢であった Canary Wharf での就職が実現し、金無し、コネ無しからのスタートでも、人間辛抱強く頑張れば目標は叶うんだな、と実感した年でした。

仕事は、 給料こそ日本のスタンダードと比較すれば低いものの、内容も人間関係も問題なく、順調にやっています。

ただ、あまりにも長い間目指してきたゴールに到達してしまった為か、いわゆる燃え尽き症候群に悩まされました。
人生で望んでいたものが全て手に入ってしまって、この先何を楽しみにして良いかわからないというか... 生きる張り合いがなくなってしまったというか、そんな感じです。

2013年は心機一転、ようやく見えてきた新たなゴールに向けて一から出直し頑張ります。新たなゴールが何か?はまた追々...。
このブログのタイトルは、元々は Road to Canary Wharf (カナリーワーフへの道)でしたが、就職が叶った後は現在の Canary Wharf Weekly に改称されました。
そのうちまた Road to ナントカ(次のゴール)に改称される日が来るかもしれません。多分来ます。

さて、年末年始は日本に帰省していました。
8月末に購入したチケットは、年末年始をまたいで直行便なのに往復500ポンドちょっとと破格!
初めて一人でイギリスに来た時に乗ってきて、それはそれは思い出深い Virgin Atlantic 航空を15年ぶり利用しました。
当時の事を思い出して、感慨深く乗り込んだのですが...
結果から申し上げると、15年の時を経て、VS はすっかり変貌を遂げておりました...。
一言で言って、LLC をちょっと清潔にして無料の食事 + 荷預け(1個)が付いた、という印象でしょうか。
チェックインカウンターで、「プラス○○ポンドでビジネスクラスにアップグレード」的な看板を見た時点で、なんとなく嫌な予感はしていましたが...。
15年前は何となくお洒落感が漂うエアラインだったのが、今は小銭でまわす営利主義的な流れに入ってしまっているのが感じ取れ、残念でした。
炭酸水置いてないし、ワインも一種類ずつしかないし、 何より食事少ない(笑)。
ブロイラーの如く食べさせられるのもどうかと思うので、健康には良いのかもしれないが。
あ、でもデザートだけはやたらと美味しかった。
決してサービスが不快なわけではないですよ。ただちょっと物足りなさを感じるだけで。
次回からは、100ポンド安いとかだったらVSを選ぶだろうけど、さもなければBAを使うと思います。

日本の家から臨む富士山と日没後の二番焼け。

ではひとまずこのへんで。
これから昨年末の小旅行について少し触れ、また Canary Wharf での日々のことを中心に記録していきます。

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