2012年8月2日木曜日

魅惑のバスク紀行〜ビルバオ編②

グッゲンハイム美術館を満喫した翌日の土曜日、まずは夕方ビトリアへ移動するためのバスチケットを買うため、ビルバオのバスステーションへ。

前日は歩いて宿と美術館を往復したが、市内を囲うように走っているトラム(路面電車)に乗ってみた。
これがなんだか、妙にモダンなので、ちょっと違和感...。
乗ってみて改めてわかったが、ビルバオという街は、どうもこう、「作られた」感が匂ってくる街である。
街が自然に成長していったのではなく、人によって作り上げられた、的な。わかります?
もっと言っちゃうと、昔は鉄鋼の街だったところが、グッゲンハイム美術館を中心に、突如アートやデザイン、モダニズムに目覚め、半ば無理矢理軌道修正して現在の形になったような印象を受ける。実際のところは知らないけど。

ビルバオ〜ビトリア、さらにサンセバスチャン含め、この地域の3大都市であるにもかかわらず、それぞれを結ぶ電車の便がない。
よって都市間の公共移動手段はバス。バスターミナルにはいくつものバス会社が乗り入れ、朝から切符を買う乗客で溢れかえりにぎやかだった。
ビトリア行きの便は1時間1本程度の頻度で発着し、5.4 €。窓口はまたもスペイン語オンリー。
ビルバオは観光客も多いはずなのに、ほとんど英語はいけないようだった。意外。

無事にチケットを買った後は、Museo de Bellas Artes de Bilbao(英語だとファインアート美術館)まで歩き、見学。
特に前知識も期待もなく出かけたが、これがなかなか良かった。
建物もお洒落だし、中は予想以上に広い。一周してぐったりしてしまうほど。
モダンアートのコーナーが気に入った。残念ながら、写真はなしです。

ビルバオ=バル巡り というくらい、ガイドブックではバルバル謳っているものの、いざバルに入るとなると、なかなか敷居が高い。
メニューがバシッとあるわけでもない(ある店もある)ので、カウンターで指差し注文するわけだが、同伴の家人はナッツアレルギーのため、逐一原材料の確認が必要。
ほとんどの店がスペイン語オンリーなので、いちいち緊張するわけです。
混んでいたりすると、「この外人、もたもたするなよ」と無言の抗議を受けそうで...。

何十分もうろうろし、勘ながらなんとなく入って声を掛けやすそうな店を物色し、ようやくAbando駅横の店に落ち着く。

クリアンサ美味しかった。そして、セラーノは裏切りませんな。
手前のコロッケみたいなのも、中身はチキン&クリームで美味しかった。



さて、お腹が満たされほっとした後、夕方までまだまだ時間があるので、午後は地下鉄に乗って、世界遺産のビスカヤ橋を見学。

地下鉄 Areeta 駅下車。本当にこんなところに世界遺産の橋が...? と思わせる、ド住宅地の中を歩き、とりあえず川を目指す。

10分強歩くと、突如、民家の間から橋を支えるケーブルが。



きたーーーー



橋フェチにはたまりません。
このゴンドラに乗って橋を渡ります。
 

切符売り場で右往左往していたら、親切な地元民が買い方を教えてくれた。
公共交通機関という位置づけなので、観光客でも一回渡るのに100円もしないくらい。

橋の上ウォークは一人5€。ここまで来てやらないわけにはいかず。
若干風が強いが、ビスケー湾の眺望。

足元、遥か下を行き来するケーブル。

歩いてきた住宅地を上から。

他にも観光客が2組くらいいたけど、ほぼ貸し切り状態。
実は、前知識まったくゼロで訪れたものの、、思いの外この橋を大満喫。

再び地下鉄でビルバオへ戻り、バスの時間まで小一時間、トイレを借りながら、ワインを飲んで過ごす。
たまたま入ったバーだったが、なかなかお洒落で高得点。


以上でビルバオ滞在は終焉。一路、ビトリアへ。


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