2012年5月17日木曜日

オランダで過ごす週末

5/11の週末はオランダで過ごした。

オランダは何度も訪れた事があるが、今回の目的は、まだ見ていないオランダを見る事。
具体的には、キューケンホフで春の花を観賞する事が第一目的。

金曜日の夜、夜行バスでロンドンを出発、日曜日の夜また夜行バスでアムステルダムを出るという、1泊4日の超強行軍。

見たいものがしっかり決まっているので、無駄のない旅程に収まるのは嬉しいことだが、10年前のバックパッカー時代にやっていたような旅を今出来るか?若干の不安はありつつも、価格のパフォーマンスに惹かれ結構。夜行バスで朝到着すれば、宿泊2泊分浮くしね。

夜7時のバスで Victoria Coach Station を出発。満席の車内。出発後、ドーバーを目指して進むバスは、自宅の目の前を通過。帰りはここで降ろして欲しい...。

2時間強でドーバーに到着。ここでフェリーに乗り換える前に、全員下車してフランスの入国審査。
その後、バスごとフェリーに乗船し、また全員下車。ドーバー海峡横断の間、1時間半ほど、 船内で自由に過ごす。旅の成功を祈って(?)、思わずビールを飲んでしまう我々。バスの中にもトイレが備え付けられているが、あまりきれいではないらしいので(実際使ったことはないが)、 船の中でしっかりトイレも済ませておく。

フランスのカレーに到着し、下船後の車中は、とにかく眠ることに専念する。途中、真夜中丑三つ時に、ベルギー国内で一度トイレ休憩でドライブインに30分くらいストップ。眠りが中断するのはつらいが、外の空気を吸いながら体操して過ごす。エコノミー症候群の危険回避。

ベルギーからオランダに入り、まずは南のブレダ、ロッテルダムに停車。さらに北上しデンハーグ。我々はアムステルダムまでチケットを持っていたが、最初の目的地キューケンホフへのアクセスを考え、手前のスキポール空港で下車。まだ朝6時半前で、開園にも早すぎたので、空港のスタバで休憩兼朝食に早速ストロープワッフルをいただく。スタバにも売っていたけど、これは空港ロビーのスーパーで10枚2.3ユーロくらいで安く買ったもの。結局今日一日、食事の時間が取れず、こればっかり食べてた(汗)。
 

キューケンホフへは空港から直通のバスが出ている。恐らく、同じ会社のバスは一日乗り放題のチケットで、2人で13ユーロだった。オランダらしい、360度山も丘もないひたすら平らな風景を見ながら、30分弱で到着。バス停は入口の目の前。


ここから先は、つべこべ説明するよりも、園内の美しい花々をご覧ください。

オランダと言えば、期待通りのチューリップさんたち。朝露もさわやか。




到着時は若干曇っていたものの、天気にも恵まれラッキー。

 
もちろん、チューリップ以外の花もたくさん。


白い花も素敵。
 











力強いチューリップ。
 
個人的にはこのチューリップ花壇がハイライト。

とにかくまあそこかしこに色とりどりの花々が咲き誇っています。
こんなにあると有り難みがなくなってしまいそうだけど、随所随所に趣の違う花々が配置されており、次々見て行っても全く飽きない。相当綿密に考えられた上で構成された園内。

日本人の、熟年ツアーの皆さんがたくさんいて、道中しばし日本語ばかりが聞こえる時間も。
それにしても、日本の奥様方のご旅行ファッションは、どうしてああも一辺倒なんでしょう...。みな同じような帽子(できるかなのノッポさんみたいなの)、似たようなジャケット(ジャンパーみたいなの)、ズボンにスニーカー。色合いも皆似ている...。


もうひとつ、オランダと言えば、おみやげショップには大量のミッフィーたち。ちゃんとオランダの衣装に木靴を履いて、チューリップを持っている。微笑ましぃ♡

2時間程花々を堪能した後は、着いたのと同じバス停から、今度はライデン駅行きのバスに乗る。30分程度でライデン到着。そこから電車に乗って、次の目的地ロッテルダムへ。

  
オランダ国鉄。
 
  
駅前激しく大改装中のロッテルダム中央駅。

ロッテルダムは、なにげにオランダの中で最も馴染みの深い街。
10年以上前、大学時代にイギリス留学した際に仲良くなったオランダ人がロッテルダムに住んでいたため、何度も訪れては泊めてもらっていた。ローカルが行くスポットに連れ回してもらったわけで、アムステルダムよりも全然色んな場所を見ている。 
しかしながら、その分、いざ自分1人でまわろうとすると、どこに何があるのか全く位置関係が掴めず(苦笑)。今回も、地図を見て歩きながら、遠く昔の記憶を辿りつつ、ああ、この道を行くとあの場所とこう繋がるのね〜... と手探り散策。

ロッテルダムへ来た目的は、近くにある風車の名所、世界遺産のキンデルダイク観光。
エラスムス橋から水上バスが出ているとネットで読んだので、それを求めて橋のたもとまで行ってみるも、それっぽいバスが見つからず...。
結局、飛び込みで橋の近くのホテルに入り、宿泊客を装いキンデルダイクへの行き方を尋ねる。 
一日二便しかない Rebus 社のキンデルダイクまでボートで遊覧ツアーの出発時刻(14: 15)とちょうど合ったので、これを利用することにする。1人往復14ユーロ。

キンデルダイクまで往路はゆっくり1時間半かかった。ボートの中にはバーもあり、食事もできたが、夜行バスの疲れ&出費をケチり、眠りこける我々。そういえばランチも食べず朝から歩き回っている。空港で朝買ったワッフルを齧り飢えをしのぐ。

キンデルダイクの船着き場から10分弱歩くと、風車19基が連なるのどかな風景。道沿い、川に面した民家も、皆玄関先をきれいに飾っていてかわいかった。

 サイクリングする人々も。気持ち良さそうだった。

  
復路のボートが出るまで一時間強、水辺と風車の景色を満喫。
ゼロメートル地帯どころか、マイナス地帯では?という地形を存分に体感。

帰りのボートは若干速めで、一時間程でロッテルダムのエラスムス橋に到着。
予約しておいた駅の反対側にあるホテルに向かう道中、食糧の調達を試みるも、大型店はすでに6時で閉店...。

通りかかったマックの看板に、まさかの期待通りコロッケバーガーを発見。これまたオランダならでは。もちろん即買い。

 
中身は日本のグラコロから具の大半を抜いた簡易版。でもクリームコロッケでなかなか美味しい。値段もお手頃。1.5ユーロ?もしくはもうちょっと安い。

ホテルはネットで予約した Hotel Rotterdam。なんてことはない普通のホテルだけど、駅から近いし、基本的な機能は備わっていて、おまけにしっかりした朝食も付いていて、安く予約できた割になかなか良かった。

結局フロントで教えてもらった、徒歩10分くらい離れたスーパーへ出かけ、チーズやらおつまみやらいろいろ買い込んでホテルに戻り、TVでドイツのサッカーを観ながら今日初めてのまともなお食事。ちなみに、今回のオランダ旅行中に英語が通じなかったのは唯一このスーパーの若いバイトのスタッフのみ。それでも英語が話せる店員を連れてきてもらい問題なかった。オランダ人は基本的にほとんど皆英語ぺらぺら。


翌朝は早起きして移動。本当はユトレヒトに寄るはずだったが、思ったより高い国鉄の移動費の費用対効果を考え、ユトレヒトはパスし、直接アムステルダムに入る事にした。

 ロッテルダム駅前。気持ちがいい景色。

昼前にアムスに到着(途中紆余曲折を経たが割愛)。
国立美術館のレンブラントはもう2度見たので私はパスし、相方を入場させ、その間私は旅の第三の目的・オランダグルメを堪能。

本当はこの美術館裏の広場にある屋台で食べようと狙って行ったのだが、なんと当てにしていた店が休業だったので、地図もない中、急遽2年前の記憶を辿り一人歩き。 

シンゲル花市まで街を北上し、記憶通りお目当ての店を発見。食べ物の執念! 


これぞ、至福の一品 Haring (ニシン?)刺身。

さらにもう一品、サンドイッチ版も注文。運河をバックに、これもまいうー。

すごい勢いで入店し、Haring をくれと注文し、お店の人に、「お刺身とサンドイッチ、どっちにする?」と訊かれ、「両方」と即答したが、まさか1人で食べると思われてないだろうな(笑)。脂が乗って最高♡ いくつでもいける!

さて、再度美術館に戻り相方と合流。ベタながら、I amsterdam と一緒に写真撮影する人々を写真撮影。


その後、天気も良いのでしばし広場のコブラカフェでビールを飲んで過ごす。美術館の半券で15%引きになる。良い商売だ。

そんなこんなしていたらもう午後3時半。 帰りのバスは7時発だが、そろそろ時間も気になるし(一時間前にチェックインせねばならない)、ダム広場方面へ歩いて向かう。

そんなつもりはなかったが、広場に面したおみやげ屋さんで散財後、地下鉄に乗ってユーロラインのバス乗り場のある Amstel 駅へ。

チェックインを済ませ、駅のきれいなお手洗いを利用するとともに、最後のオランダグルメを堪能。
おなじみコロッケ自販機。


1ユーロのコロッケ、なかなかの美味。B級具合がたまらん。

帰路は7時に乗車するなり爆睡。オランダを南下し、各地で乗客を拾って、ベルギーのアントワープで30分強休憩。ここで目が覚めた。

その後また丑三つ時にカレーの港で降ろされ、イギリス入国審査。フェリーに乗って眠気と闘い、ドーバー着後はまた爆睡。ほぼロンドンまで眠りっぱなし。

バスはまた我が家の目の前を通過後、朝5時半に Victoria Coach Station に到着。
地下鉄もないのでバスを拾って帰宅。早朝なのでスイスイ進んであっという間。
シャワーを浴びて、着替えて、何事もなかったかのように出勤。怒濤の週末が終了。

弾丸旅行もまだまだ行ける!(と確信したい年頃)




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