2012年10月31日水曜日

日帰りパリ


日帰りでパリに行ってきました。

朝7時55分のユーロスターでロンドンを出て、パリ着は11時半前。
自宅からセントパンクラス駅まではバス。一応海外旅行なので、チェックインの時間に余裕を持って到着しようと、道が読めないので6時過ぎには出発。
おかげで2時間半の電車の中は爆睡...。

昼前にパリ北駅に着いて、そのままギャラリーラファイエットに徒歩で直行。
お目当てのEric Kayser へ突っ走り、パリと言えばパンをゲット。

その後、用事を済ませて、値段だけで選んだ夜9時過ぎのユーロスターまでたっぷり時間がある。
パリの主要な観光名所はもう観ているので、今回はお菓子食べ歩きでもして過ごそうと思っていたものの、お目当てのお店がどこもいっぱいで断念。
再び Kayser に戻り、おみやげにさらにパンを買って、ついで Paul で追加購入し、パン屋の袋を両手に抱えて北駅へ戻り、電車の時間まで食事をして待ちました。

実はパリはもうかれこれ10回以上訪問済み。
正直、そんなに好きな街でもないので(申し訳ない)、毎回『もう2度と来なくてもいいや』と思いながら去るのですが、どういうわけかまた舞い戻ってしまう...。
なんだかんだで縁があるのかも?いまだに地下鉄マップは頭に入ってないし。

この日、パリのハードロックカフェでは、日本のモーニング娘。の握手会。
歩道から溢れんばかりのファンたち。開始数時間前から大盛況。


モーニング娘。が到着。みなとても小さい。
日本的美的感覚(?)を改めて認識させられました。

フランス人のファンたちは、日本語の歌をマジ完璧に歌う。
どうやって練習するんだろう?



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2012年10月28日日曜日

LSE 同窓会

少し前の話ですが、LSE の MSc Environment & Development 2010/11 クラスの同窓会が行われました。

Charing Cross と Embankment の間にある Gordon's Wine Bar
ここは以前にもコースの飲み会やら何やらで何度か訪問しており、最後に来たのはもう一年以上まえだけど、ビッグベンのある国会議事堂でのレセプションで酔っぱらいまくった後。記憶も朧な夜でした...。

同窓会と言っても、コースが終わって一年以上経って、いまだにロンドンに残っている人の方が圧倒的に少ない。それでも約10人程が集結しました。

さて、気になる同窓生の進路について。
アメリカ人男性:LSE後はロンドンのNGO、博物館でのインターンやテンプの仕事を経て、最近米国大使館にてインターンを終了。数ヶ月後にまた大使館で環境関係の仕事が空くかも、という可能性を待ちつつ現在は無職。
イギリス人男性:持続可能性に関する意識調査を行う団体にて有給インターン。
インド人男性:シティでカーボントレード関係のインターン。内容的にはおもしろそう。
エクアドル人女性:再生可能エネルギー関係のリサーチ団体で、記事を書くジャーナリスト。彼女はLSE の前に取った学位がジャーナリズムなので納得。
インド人男性:ロンドンの公文式の学校でパート講師。

詳しく話を聞けたのは以上。
こうして見ると、ロンドン残留組で、学位とまったく関係のない分野でフルタイムのサラリーマンをやっているのは私一人である。

他に、この日参加していなかった同窓生の進路については、人づてで聞いた話& Facebook のステータスなどながら以下のように把握している。

ギリシャ人女性:ブリュッセルのヨーロピアンコミッションでインターン後、LSEで知り合った男性(国籍忘れた)と結婚、現在ギリシャで妊娠6ヶ月。
韓国人女性:LSE に来る前に勤務していた韓国外務省に復職。
フランス人女性:フランス政府機関のプロジェクトでナイロビに派遣。最近ロンドンに戻った。
イタリア人女性:オランダのエネルギー関係の団体に契約勤務。もうすぐ期間満了。
スウェーデン人女性:ブリュッセルの Biodiversity 関係の団体でインターン。彼女はLSE修了時すぐにブリュッセルに渡り、現在2団体目。
ドイツ人女性:ワシントンDCの米州開発銀行に勤務。内容等詳細不明。
ドイツ人女性:ブリュッセルのヨーロピアンコミッションでインターン。
ハンガリー人女性:ワシントンDCの世界銀行でのインターン後、パリのOECDに勤務。内容等詳細不明。
ギリシャ人男性:ルクセンブルクの欧州開発銀行でインターン後、現在はブリュッセルの恐らくEU関係の機関にてインターン。
イギリス人女性:香港のデロイトで監査の仕事。彼女は中国系なので、親の希望との声も。
ガーナ人男性:LSE後、ケンブリッジでマスターをもうひとつやっている。
アメリカ人女性:地元の団体で環境エコノミストとして就業。

こうして見ると、ヨーロッパ組はEU関係の機関でのインターンが多い。


なんだかんだでみな専攻と関連のある環境・開発分野で活躍している、または活躍の下地をつくっている様子。

アジア組は、国に帰っていることは間違いなさそうだが、残念ながらほとんど詳細不明。もっとも数もそんなに多くないのだが。恐らく、私と同様、民間の一般企業に就職している人が多いのではないかと思う。

同じ土俵にいた人が華々しく活躍するのを見ると、若干複雑ではあるが...。まあ私は私で、長年の自分の夢がLSEをきっかけに無事に叶ったので満足です。

近々またロンドン組の同窓会があるようなので、さらなるアップデートを楽しみに。




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Canary Wharf で就職して半年以上経ったわけだが


さて、久しぶりに仕事の話です。

オリンピック、パラリンピック、旅行にもはや趣味となった走ることにネタが偏っていましたが、その間にも毎日会社に行って仕事をしているわけで。
そもそも「カナリー週報」は、カナリーワーフでのサラリーマン生活の記録をしていく予定が、完全に脱線しておりますね、すみません。

早いもので入社して半年が過ぎ、わかってはいたけど試用期間もラクラククリア。
最近職場でちょっとした組織編成があり、長い話を短くまとめると、今まで大きく分けて2つの仕事をしていたのだが、そのうちの1つに専念することになった。

同僚のLとGとはまだ隣同士の席に座っているが、Lはこの度私が離れたもう1つの方の仕事に就く事になり、私の所属するチームはすぐ隣にいる以前から変わらぬ上司とハンガリー人のG、NYに会ったことも話したこともない2人、さらに香港に2人により構成されることとなった。

私とGでEMEAの担当分の仕事を2分するはずなのだが、まだいくつか問題が。
Gは私とLの2ヶ月後にこの仕事を始めたのだが、あまりにも業務について知らないことが多すぎる...。

幾分かはトレーニングのスケジュールの問題だったりもするのだけど、個人的にはGの就業態度というか、学習意欲の欠如、仕事に取り組む姿勢に起因するような気がしてならん。
日本人、仕事に厳しすぎるだろうか?
 Lはイギリス生まれながら香港人。何となく日本人の私と work ethics みたいなのを共有しているのか、Gのいないところでこの辺の見解が一致している。
細かい手順やからくりをいちいち説明するのが億劫で、結局自分でやった方が早いと判断し、本来Gに振るべき仕事も片付けちゃったりしている。

そしてこのG、さらに印象を悪くしているのは、病欠の多さ。
病欠は社会人の責任欠如と捉え、こよなく嫌悪する私には堪え難い。
今月は突然の病欠で3日休んだと思えば、2日くらい来て、その後一週間故郷に帰るため休暇。
一体いつ働いてんだよ、と思わず言いたくなるわけよ。

そんなわけで、Gと2分されるべき仕事のほとんどが私が片付けることとなり、この一ヶ月の私の手がけた&案件数はグローバルチームの中でも断トツトップ。2位を25%上回る、まさに他の追随を許さないスーパー仕事人だ、私。

そんな、同僚への小さな不満を抱えながらも、考えてみると今の仕事はつくづく、ロンドンの中で見つけうるパーフェクトな仕事だなと思う。

理由0: これはまあ言うまでもなく、15年憧れ続けた Canary Wharf で就職できたという点だけで満足。情熱いまだ冷めず、毎日の通勤が幸せでしょうがない。

理由1: 日系企業ではなく、かつ日本人である必要がない仕事をしている。正直、日本にいてロンドンで働きたいと思っていた時分には、日系の銀行などで就業している絵を描いていた。が、今の仕事は日本語も使わなければ日本人との接点もなく、完全にヨーロッパ環境の職場。日本人でありながら、ロンドンでこういう環境で働けるのは、ある種特殊な経験で有り難いと思っている。

理由2: そんな中、昨今の組織改編で、EMEA に加え日本をもカバーする事になった。こうなると、日本語ができる日本人であることがプラスにしかならない。

理由3: 前職の経験・知識がモロに生きている。故に仕事に余裕が生まれているのだろう。

理由4: 理由3. もあってか、仕事は大変すぎず、ストレスにはならない。でもチャレンジングな場面もそこそこある。いろんな国の人と話できるし、楽しい。

理由5: なんだかんだ言って、上司や同僚にも恵まれている。上司はいわば入社前から知り合いだし、同僚が自分より一歩二歩遅れていることで、自分が優位に立てる。褒められて育つ私には、この環境は有り難い。また、昨今の組織改編で、大嫌いなアメリカとの関係が薄くなるのも嬉しい。(別にアメリカの同僚に罪はないのだが、アメリカへの嫌悪感が、彼らとの接触を不快にさせるのだ。)

他、給与やら福利厚生やら細かい事を挙げればまだまだ続くが、かつては日常的に転職サイトを見ていたが、今のところロンドンにいる限り、今の仕事を離れる気はさらさらないどころか、そんな事を可能性としても微塵も考えたこともない。

まあ、時間が経てばいろいろ考えも変わるだろうが、仕事にこれだけ満足しているって自分史上類を見ない精神状態だと思うし(もっともこれまでは常にロンドンに行くために現状を打破したいという思いがあったのだが)、だからこそ小さな不満や懸念は脇に追いやって、毎日幸せだと思いながら会社に行けるこの状況を享受しようと思う。

ちょっとぼやいてみた。次は仕事のもっと実務的なことを書きます。


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2012年10月24日水曜日

L'Atelier De Joel Robuchon で週末のランチ

最近、私と家人の誕生日がまとめてあったため、お祝いを兼ねて久々の外食。
L'Atelier De Joel Robuchon へランチへ出かけた。

ロブションは東京でも何度か訪問を試みたことがあるのだが、
なんだか敷居が高くて未遂に終わっていたお店。
まあ、敷居が高いのはロンドンでも同じなのだが。
週末のランチ。何週間も予約取れないのでは? と懸念したものの、
グラウンドフロアのカウンター席は前日にネットであっさり予約完了。

予約のお陰か、視界を遮るものなく厨房の中の様子が伺える席だった。
こういうの珍しくて楽しい。
カウンター越しに給仕係がとソムリエがいて、料理やワインをサーブしてくれる。

まずシャンパンでも...、といきたいところだったが、ちょっと値が張ったのと、料理に合うワインが一緒に出てくる3コース(つまり、プリフィクスのスターター、メイン、デザートの3皿+それぞれにマッチするワイン計3杯)を頼むことにしたため、しょっぱなからシャンパンでぐでぐでになるのを避けるため、食前酒はフランス産赤ワイン。
ヘッドソムリエが出てきて目の前で注いでくれる。
たくさんある中から、一番お値打ちなものを選んだが、フルーツ感が強く、さわやかで十二分に美味しい。

パンは3種類。田舎風の素朴な黒パン、白パンと、レーズン系のフルーツが入ったもの。
どれも香ばしくて好み。ただ、後を考え食べ過ぎ注意のため控えめに。
ハロウィーンの季節柄、ショーケースの中のカボチャの飾りも美しい。

スターターの前に、L’AMUSE-BOUCHE (前々菜)。
目の前の厨房にたくさん小さなグラスが置かれているのが見えていた。


見た目プリンに泡が乗ったような感じ。
シェフから「層を全部すくって一緒に食べるべし」との指示付き。どれどれ。

こ、これは...。
下の層がフォアグラなのは味でわかるが、赤褐色の中間層はポルトとカプチーノ。
濃厚なフォアグラと、ややツーンとした酸味のアクセントが良く合う、これまでに食べた事のない不思議なフレイバー。
そして、上層の泡と下層のモイストなフォアグラが融合し、口の中でとろける食感はまさにヘヴンリィ。
食前酒のフルーティなワインにも良く合うわ。

その後、引き続き食前酒を楽しみつつ、目の前のパンの誘惑と闘いながら、スターターの登場を待つ。


こちらは私が頼んだ L’ŒUF DE POULE en velouté d’aubergines et saveur Ibérique (半熟卵とクミン風味ナスのカレー、イベリコ豚のグリル添え)。
とりあえず、自分の好きなものが一皿にまとまっているので選んだ。
マッチングワインは南アフリカの白。ワインは全てヘッドソムリエが目の前で用意し、カウンター越しにサーブされる。


覆いのネットの下から現れる卵の黄色と白、イベリコの赤が色鮮やか。
半熟卵はまろやかさと、決して主張しすぎないカレーのスパイス、さらにイベリコの塩加減と食感が三位一体となって織りなすハーモニーはディヴァイン。
見た目にも秋らしくて良し。

こちらは、アレルギー持ちの家人が、限られた選択肢の中から選んだカボチャのスープ。
お味のほどはわからぬが、黒いお皿に黄色が映えるプレゼンテーションはシックかつ豪華。


引き続き、食前酒の残りを楽しみつつ、厨房を眺めて次の皿を待つ。
時々、ウェイターが上司っぽいスタッフに裏に呼ばれて小言を受けているようだ。
また、厨房からは上の支持に「イエス、シェフ」と下っ端の返事が聞こえてくる。
 キッチンとサービスの緊張感が伝わってくる。


メインディッシュは L'EPAULE D’AGNEAU confite (ラムのコンフィとスパイスの効いたフィリング、フォンダンポテト、緑のサラダ)。
ラムは中までしっかり火が通っていながら、ジューシー、モイストかつテンダー。
フィリングがエバーソースライトリー少なく、スパイスも弱かったのは個人的には嬉しい誤算で、ラムの肉の自然な風味を堪能できた。
肉ジューと強すぎないミントソースとの相性も抜群。
フォンダンポテトもパーフェクトリークックト。
マッチングワインはオーストラリアの赤。品種忘れてしまった。

こちらは家人オーダーのビーフのワインソース、ニンジンとコンテ(熟成チーズ)のカネロニ LE PALERON DE BŒUF braisé au vin rouge et cannelloni de carottes gratiné au comté。
マッチングのフランスワインに超合いそう...。

ここまで来るとだいぶお腹も膨らみ、さらにワインも赤白合わせて3杯空けているので、既に相当良い気分になっている。

まだデザートがあるのだが、店側も客のお腹の状態を考慮してか、はたまた単にカウンターに新しい客が着席し忙しくなったからか、いい具合に間を取ってくれる。

ちなみに、スターターとメインは最初に同時に注文したが、デザートはメインを食べ終わった後にオーダーできる点が気に入った。


私の選んだデザートは、LA RELIGIEUSE une délicatesse au caramel, une touche croustillante et glace à la vanille (トフィークリーム入りシューとバニラアイスクリーム)。
割としっかり目のシュー皮のサクサク感良し。クリームはどっしり濃厚。
店のロゴ入りのチョコレートと金箔の飾り、プレゼンテーションにアテンショントゥディテールが光る。
バニラアイスもビューティフリーメイド。

 

マッチングワインは、初めて見るアルゼンチン・メンドーサの白。メンドーサといえば赤しか思い浮かばなかったので、白が出てきたのは意外。甘めでも重たすぎないデザートワイン。

しかし、甘いデザートにはコーヒーが欲しい小市民。
この後、酔い覚ましを兼ねてスタバへ立ち寄った(笑)。


こちらはアレルギー持ちの家人のために出されたメニューにはない特別デザート。
見た感じ、チョコレートムースのようだが、これまた赤を効かせたプレゼンテーションがお洒落感&高級感をプラス。ムースのチョコは2種。

もうお腹いっぱい。でも、どこまでも心地よく幸せな満腹感。

我々が頼んだのは、前述の通り、ランチ3コースにそれぞれマッチングワインが付くメニューだったが、他に同じ形態の2コース、4コースメニューもあった。
初めてのお店でオーダー前にポーションがわからなかったが、終わってみれば2コースではなんか物足りなかっただろうし、4コースだと過剰に満腹&ベロベロになりそうなので、3でちょうど良かったと思う。
我々に遅れて隣の席に着席したイギリス人たちは、果敢に4コースに挑んでいた。
マッチングワインが付いて、正直意外なほどお値打ちだった。

フレンチは正直苦手な部類なのだが、このシックな雰囲気の中、贅沢な気分でこれだけ食べられるのであれば、今回のような記念日には申し分ないお店だった。ハッピリー再訪する。

※ 本記事内に見られるカタカナ英語表現は、我が崇拝する MasterChef Professional UK の Michel Roux, Jr. にあやかって借用させていただいているもので、決して英語かぶれの日本人のオリジナル文面ではございません。


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2012年10月22日月曜日

魅惑のバスク紀行〜ビトリア&リオハ編

だいぶ間が空いてしまいましたが、6月のバスク旅行の続きです。

ビルバオで一日半過ごした後、バスで隣街のビトリアへ移動。


ここでは昔の友人のお宅でお世話になりました。
その昔90年代、交換留学生として、イギリスのエセックス大学というところで一年過ごしたのですが、その途中、1タームだけ留学してきて学生寮の同じブロアに暮らしていたオランダ人女子と親しくしていました。
ある日その彼女と学内のクラブ(というかディスコ)に出かけた際、どこからともなく現れた、彼女のクラスメートのスペイン人の男。クラスメートと言っても顔見知り程度だったらしく、自己紹介から始まり、なんか2人楽しそうに踊り出したので、私は眠くて先においとま。 その2人がやがて結婚。今は夫の出身地ビトリアに暮らしている、という背景。

ありがたいことに、この2人と10年以上経った現在まで親交が続いているわけです。
当時は若くてあまり人間関係なんて気にしていなかった私にしては、非常に珍しい(?)、貴重な long-term relationship...。まして、今みたいにFacebookどころかメールもまだ一般的ではなかった時代。この私の性格を考えると、すごいわ。

前置きはこのくらいにして。
ビトリアではそのお友達夫婦+双子の4歳児の暮らすお宅に私と家人まとめて泊めてもらいました。
ビルバオからバスで着いたその日は、ビトリア中心部を案内してもらい、ビルバオを遥かに凌ぐ栄えっぷりにビックリ。
人が多い!改めて、ビルバオは人工都市だなという印象が強まりました。

間にツナ&マヨの具の挟まった、スペイン風オムレツ。ボリューミィ&美味。

 
魅惑のバスク菓子たち。見た目の割に甘すぎず美味しい。


そして翌日は、車でリオハのボデガ(ワイナリー兼レストラン)に連れて行ってもらいました。
結果、これがこの旅のハイライトに。

 辺り一面のブドウ畑。

まず、ガイドさんによるボデガの説明。英語ツアーで、我々グループの他にも、ロンドンからの旅行者がいました。
品種の説明や、ワインができるまでの行程を聞きながら、ブドウ畑から樽の眠る地下室まで見学。

そしてお楽しみの試飲。
赤白両方、計5種類以上飲ませてもらい、味わったワインの味を形成している成分(フルーツとか)を当てるクイズなんかしました。
飲み方、口の中でのワインの転がし方なんかも教わって、おもしろい。


試飲のお伴のタパスたち。見た目にかわいく、味も美味しい。
皆お腹が空いていたのか争奪戦。

一番右がガイドさん。

試飲の時点で既に若干酔っぱらい、かなりいい気分になったところで、続いて併設レストランでの豪華ランチ。

この先はつべこべ言うよりも、写真でお楽しみあれ。

 白ネギの冷製。これはこの地方の定番家庭料理らしい。シンプルかつ美味しい。

チョリソと、黒いのは豚の血ソーセージ。これがコクがあって激しく美味しい!
帰りに寄ったビルバオでおみやげに買って帰りました。

 スペインと言えば生ハム。裏切りません。

豆の煮込みスープコシード。壷からすくう。

この他にも、ポテトやおつまみ型の前菜が何種か。
ここまででまだスターター。 
料理と一緒にそれぞれの皿に合うワインがどんどん出てくるため、この辺までくるともうかなり出来上がっていて、意識を保つのに必死。
そんな中、まだまだ美味しい料理を味わわなくてはならない (て日本語合ってる?意:味わう+なくてはならない)体力勝負。

 これは確か冷製の煮込み。ソーセージ&ししとう入り。

 ようやくメインのラム。テンダー&モイスト。裏切りません!!

 デザートはパフに濃厚チョコソース。もーダメです。これ以上入りません。

料理はもちろん驚愕の美味しさ&ボリュームだったわけですが、それ以上に、晴天の下、一面ワイン畑の目の前で、素敵な皆さんと一緒にお食事できたことがプライスレスでした。
そして、いつもはナッツアレルギーで外食にはうるさい家人が、出るもの出るもの美味しいと言ってがっつり食べる姿を見るのは初めてで、それがまた嬉しかったな。(酔いのせいもあるかも?)

帰りもドライブしてもらい、Frank Gehry のユニーク建築、Marques de Riscal Hotel and Winery を外から見学。
正直、酔いがまわりまくり、写真はたくさんあるけどあまり記憶がない...。


こうしてお友達のおかげでビトリア&リオハで極上の一日半を過ごし、翌日はバスでサンセバスチャンへ。

サンセバ編は、気が向いたら書きます。
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2012年10月21日日曜日

Berlin läuft ベルリンで10K走に出場


10/13−14の週末を利用しベルリンへ行き、Berlin läuft という10キロミニマラソンに参加しました。

7月にロンドンの British 10K というのに出場した話をこのブログにも書きましたが、そこで完走できたので調子に乗って、勢いでレジスターしました(単純)。
まあ、ランニングを継続するにはモチベーションが必要だし、他の都市も調べてみたけど、最近スペインばっかり行ってるし、東側で都会、90年代に一度訪れたきりのベルリンの観光も兼ねて行ってみるか、というノリです。

なんにせよ、今年のはじめには1キロも走れなかった人が、10キロ走ろうという意思を維持できていることは驚異的かつ素晴らしいことです。

金曜日の夜にベルリンに飛び、土曜日半日かけて簡単に観光。

レース前、炭水化物摂取を意識して、朝食はチェックポイントチャーリー横のマックで、いかにもドイツっぽい形状をしたパンの朝セットを。

特に下調べせずに行ったものの、意外にも宿に近かったチェックポイントチャーリー、ベルリンの壁モニュメント、ホロコーストモニュメント、ブランデンベルグ門まで、徒歩で観光。

壁のモニュメントの側には、ドイツの黒歴史を解説した展示もあります。

個人的には、観光のハイライトは、ホロコーストモニュメントでした。
写真ではイマイチその素晴らしさが伝わらないのだが、圧巻のデザイン。


正直、ブランデンベルグ門は、えーこんなモン?!(洒落か!)と期待はずれ...。
この辺はベルリンの銀座という感じのたたずまいでした。

体力温存のため、バスに乗ってランチを摂るレストラン付近まで移動。

レース前、炭水化物摂取のため、お昼は巨大ピザを。
ちなみに、アレルギー持ちの家人が事前にチェックしていった 12 Apostel というお店です。
ベルリンに何店舗かあるようですが、我々が訪れたのはZOO駅から遠くないブランチ。ウェイターの女性は英語も上手で、アレルギーのこともいろいろ厨房に確認してくれて親切でした。
ピザは世界一美味しいわけではないけど(事実私のはアンチョビが効き過ぎしょっぱい部位も)、このボリュームを完食できるほどには美味しいし、これでお値段11€だかはかなりお値打ち。食べきれなかった分は持ち帰りました。

最後にZOO駅近くのスポーツ用品店屋上に設けられた Berlin läuft 特設会場へ、翌日のレース関連の資料、靴に付けるタイム測定チップ、Tシャツなどをもらいに行きました。
資料とは、当日何時にどこに集合とか書いてある案内なのだが、オールドイツ語...。
まったくわからんので、結局ヘルプデスクの人に英語で質問。とりあえず当日の集合時間と場所だけ確認して、体力温存のため早々ホテルに戻り、寝ました。

さて、レース当日。幸いにも好天でしたが、ベルリンはロンドンより気温が低く、朝は冷え込みました。
スタートは12時正午。エントリー時に自身の10Kの推定タイムを申告し、それに合わせてスタートがグループ分けされていました。
私は7月のロンドン10Kが62分くらいだったので、思わず調子にのって60分と申告してしまい、65分と申告した家人とは別のグループになってしまった...。よって、スタートから大量のドイツ人に混じって孤独な一人旅でした。
英語の案内がないことからもわかるように、7,000人超の参加者の、本当に大部分がドイツ人でした。当日のアナウンスもドイツ語オンリー。とりあえずスタートできるよう、周りの様子を観察し、取り残されないように必死。
改めて、ロンドンは国際色豊かだなー、と思い知らされました。

レースのコースはこんな。HPからパクってきてしまった。怒られるかな?
ベルリンの地理に明るくない人には(私を含め)説明したところでピンとこないでしょうが、シャーロッテンブルク宮殿という、ベルリンの街の割と北西をスタートし、東へ。途中右折し、公園、そして動物園の中を通ってZOO駅付近から直線、さらに右折してスタート地点でゴール。
ほぼ長方形に近い順路ですが、とにかく直線が長くて参った...。
また、前回ロンドンの時は、この先どれくらい行けばどんな景色が待っている!と察知できたけど、今回は土地勘がなく、どこまで走って先に何があるのか全く検討つかず。それもまた疲労を増長させた気がします。
長い直線の続いた後、3キロ前後と8キロ前後が特にしんどく、後続のランナーにぼろぼろ抜かれた記憶があります。
おもしろかったのは、動物園の中を走ったこと。一般観光客と思しき人たちが沿道で応援してくれていました。また、私は走るのに必死でまったく気づかなかったけど、後で聞いたらトラやらサイやらがすぐ横で走る人間どもを見守っていたらしい。動物たちに見られながら走るコースは珍しいのでは?

ロンドンの時は最後ラストスパートの余裕があったけど、今回はなかった...。
ゴール前はヒーヒー言いながら、完全に顎が上がっていました。
BGMの最後に入れてあった「サライ」でひとり24時間テレビ気分に浸りながら、なんとかゴール。ひとまず、無事に完走できてめでたしです。

レース会場の貴重品置き場の情報もドイツ語オンリーでよくわからなかったので、なくなるのが怖くてカメラも持参せず、残念ながらレースの写真はないです。
行ってみたら荷物置き場はロンドンの時よりもだいぶしっかりしていたので、後でやっぱりカメラ持ってくりゃよかった!とちょっと悔やんだものです。
おもしろかったのは、ゴール後、無料で振る舞われていたドリンク類の中に、温かくて甘いリンゴジュース(これはドイツでは一般的な飲み物なのかな?)と、さらにドラフトビールが!さすがドイツ!思わずおかわりまでいただきました(笑)。

さて、レース後は荷物を置いてあったホテルへ戻って一休みし、甘いものを食べて、ビールを飲んで、その晩の飛行機で駆け足でロンドンへ帰りました。
本当にレースのためだけのミニマル滞在。残念ながらカリーブーストを食べる暇もなく...。

格安ライアンエアーを利用したため、辺鄙なところにある Schonefeld 空港からの発着。
この空港が小さいながらとんでもなくdisorganised で、ドイツ人が勤勉だとか細かいとかきっちりしてるとか言ってるの誰だよ?!と思わず文句たれました。
この空港もうすぐなくなるらしいと聞いたけど。

滞在2日、うち一日はレースだったので正味1日半のベルリンの旅。お疲れさまでした。




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London 2012 Paralympic ③

パラリンピック観戦編2。

9月の初旬、ついにオリンピックスタジアムに到達。
陸上競技を観戦しました。
これがロンドンオリンピック、パラリンピック通じて、自分にとっては最後のイベントでした。 

5時半に会社を出て、6時にはスタジアム最寄りのStratford に到着。
手荷物検査で飲み物は没収されてしまうが、食べ物はOKなので、晩ご飯用の軽食を買って入場。


左にはいつも電車(DLR)から見えていた、またBBCのオリンピック中継で目にしていた例の赤い塔が。





7時頃スタジアムの建物に到着。既にほぼ満席、声援が外まで響き渡ります。
特に、トラックの選手が自分の前を通過すると、一層歓声が大きくなります。

  
これはトラック競技のスタート地点。
競技用車椅子は初めて見たが、前輪が軽くて、気を抜くと後ろにばたーんと倒れてしまいそうで、なかなか操縦が難しそうに思える。
 
視覚障害者部門では、伴走者付きの選手も多い。
一人、ゴール手前で伴走者が転んでしまい、メダルを逃した選手がいました。
息ぴったりに見えても、難しいんだろうなー。

円盤投げの選手たち。いきなり世界新が出た。
選手が走っている最中のトラックを元気よく列を作り横断して登場するので、ぶつかるんじゃないかと見ているほうがヒヤヒヤしました(笑)。

競技、ウィニングラン、表彰式が次々と、小気味よく展開されます。

この日の目玉は車椅子による1500メートル走決勝。
イギリスから期待の注目選手が出場していたので、スタンドは大盛り上がり。

ここでどおーーっと歓声。

一番先頭がイギリス人選手。期待通り優勝しました。

スタンド総立ちの大興奮。

正直、日本での報道のイメージから、パラリンピックはオリンピック程盛り上がらないんじゃないかと勝手に思っていたら大間違い。大声援の大盛況でした。

おもしろいのは、オリンピックの陸上競技だと、米国、カリブ、アフリカ勢が圧倒的に強い印象なのに対し、パラリンピックのメダリストの国籍はバラエティに富んでいる。
この日ももちろんケニア勢が強い競走もあったが、特に目についた強豪国はブラジル、イラン、ロシア、ウクライナ。普段あまり陸上とイメージが結びつかないオーストリアも上位に食い込む中、米勢はまったく影薄い。

10時半までいて、まだまだ一部競技が続き表彰式も残っていたものの、気温も下がってきたので残念ながらここでおいとま。



帰りはまた例によってボランティアの皆さんに見送られながら、Stratford の混雑を避けるため West Ham 駅まで歩きました。
30分くらい歩くのだが、道中あちこちにボランティア係員がいて、自分の iPod やら何やらで好き勝手な音楽を流しながら任務にあたっているユルさがなんとも良かった。

1ヶ月以上に渡ったオリンピック、パラリンピックの一連の行事がこれで全て終わってしまい、かなり虚無感。寂しいな。
個人的には London 2012 は大成功、ロンドンよく頑張ったと思う。


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London 2012 Paralympic ②


パラリンピック観戦編1。

まずはノースグリニッチアリーナに車椅子バスケを観に行きました。
オリンピックと比べてチケットは安め、2試合観られて20ポンド。自由席。
しかし今パラリンピック大会は史上最高の人気を誇ったらしく、大会が始まると、特に人気競技はチケット入手困難となっていた様子。
早めに押さえておいて良かった。

ノースグリニッチ駅から、くどくむしろ混乱を誘う道案内...(笑)。

到着すると、 ちょうど一試合目、男子アメリカ対オーストラリアの試合開始でした。


パラリンピックだけあってか、車椅子専用シート、年寄りや脚の弱い観客用の優先シートが充実。

観やすい席はすでに埋まっており、会場をぐるっと一周してようやく見つけた席からの眺め。

一応、昔バスケやっていたのだけど、車椅子バスケというのは、バスケの技術 3.5:椅子の操縦6.5 だと思う...。
バランスを保ちながらタイヤを切って、さらに球追いかけてシュートって神業。

一試合目男子はオーストラリアが勝利。
二試合目は女子。またまたオーストラリア登場、対オランダ。

国歌斉唱。

会場の所々に、黄色(オーストラリア)とオレンジ(オランダ)の大応援団。

この試合で活躍が光ったのが、下の写真中央の、他より座高が低い選手。
小さいのに走るワ、まわすワ、シュート打つわの大活躍。
技術が身長を上回ることを再度思い知った。


時間も遅くなってきたので、二試合目の途中でおいとましましたが、活気溢れるプレーに熱いスタンドの応援を堪能しました。

どこの会場でもそうでしたが、帰り道にはボランティアの案内係が何人も立っていて、陽気にテンション高く送り出してくれます。
これまたロンドン2012の風物詩という感じで、楽しめました。

観戦記2に続く。
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