2011年4月12日火曜日

インド旅行記 ①

我々のプロジェクトの概要を書いておく。
インドのオリッサ州という、インドの中でも最も貧しいと言われるエリアで、最貧困層(BOP) の為の主に白内障の治療に従事する慈善団体が運営する眼科医院について。
1. この病院に昨年末、某慈善団体によるコンサルプロジェクトが新しいビジネスモデルを提案した。そのモデルが病院、および地域社会にもたらす影響の分析
2. この病院がこの地域の社会にもたらすインパクトを査定するモデルを提供する
という二点。
我々は病院を訪問し、さらに滞在させてもらい、病院の行っている色々な取り組みを視察したり、スタッフや患者にインタビューをしたり、いわゆる現場リサーチという形で乗り込んだ。
フィンランド人のT(女性)と私は、ロンドンからまずデリーへ。デリーでビザの手続きをした。
予想以上に簡単だった。入国審査のカウンターの脇に、『VISA ON ARRIVAL』なる別カウンターがあり、フィンランドと日本を含む8カ国のパスポート所持者はそのカウンターで手続きする。事前に用意しなくてはならないものはパスポートサイズの写真一枚と申請代金 USD 60のみ(ドルがなかったがその場でルピーに両替して支払い可能)。書類もその場で記入する。
(ただし、この到着時ビザ取得には回数や期間など制限があるので各自確認してください。)
デリーの空港で一晩を明かした後、さらに2時間程の空の旅を経て、Bhubaneswar という地方空港に到着。地図で言うとインドの右の上の方で、メジャーな都市で近いのはカルカッタとか。
空港でこの慈善団体の眼科病院プロジェクトの責任者M(インド人)と、昨年ビジネスモデルを提供した別団体のインドコーディネーターL(イギリス人)に迎えられる。Lは昨年LSEを卒業したまだ若い女性で、卒業後インドへ長期滞在しようとやって来たところ、今の仕事にありついたらしい。
空港から15分程度の街のホテルに案内されチェックイン。これらの手配も既に恐らくLが済ませていてくれたようだ。
到着するなり荷物を置いて、ホテルのロビーでM、L、Tと4人でミーティング。今回のプロジェクトと我々の滞在目的などについて改めて話し合った。
正直なところ、渡航が急に決定したこともあり、私の本プロジェクトに関する知識および取り組みは中途半端で、この会合でようやく全体像が見えて来たといった感じだった。
事前にMやLはじめ現地の担当者と連絡を取ることもしていなかった為、前知識ほとんどなく(多少はあったがかなり表面的)、いきなり現場に乗り込んだと言っても過言ではない。
ここで一泊し、明日は揃って朝から眼科病院のある地方の町へ車で移動する。
余力を残す為に夕方を前に1時間程でミーティングを切り上げた。
Mは去り、残った我々女子3人はホテルの前の道をさらっと視察した後、これから一週間の病院生活への出陣式として館内のバーでビールで乾杯した。
その後、ホテル内のレストランで食事をした。
元来私はインドカレーが大好きだった。しかし6~7年前、東京のインド料理レストランで野菜カレーを頼み、一口食べて全身の痒み、発熱、さらに窒息と進行する症状に見舞われ、数時間のたうちまわった挙げ句、最後は病院送り、注射と点滴を受けてようやく回復した、という体験を二度もした。一度目はたまたま当たったと思い深く考えていなかったが、二度目となるともう原因がカレーにあることは明白。以来、インド料理を口にすることはなかった。
よって、インドに来る上での最大の懸念は食事だった。自覚しているアレルギーはカシューナッツ(上記と同様の災難に見舞われた経験有り)のみで、インド野菜カレー事件は果たしてカシューが入っていたためか、それともインドのスパイスの何かがまずいのか、原因究明できていない。皮膚科でアレルギーテストをリクエストした際にはナンダカンダ理由をつけて断られた。
よって、今回インド渡航時も『インド料理は避ける』という無謀な目標を立てていた。
初日のディナーは、TとLがナントカというインド伝統料理みたいなのを頼む中、私一人 Western Menu の項目から、チキンの丸焼きとマッシュポテトを頼んだ。期待していなかったがとても美味しかった。
部屋は、インドから想像していたものとはほど遠く、モダンで清潔だった。シャワーに大きなバケツと小さなバケツが2つあったが、使い方がわからず無視した。心配していたトイレットペーパーも、少ないがあった。外は暑い(到着時37度)が室内は冷房が強過ぎ、結局切って寝ることにした。
テレビをつけてみた。英語のチャンネルがあるだろうと踏んでいたが、ほとんどがインド現地語の放送ばかり。いかにもインド的なお祭り騒ぎ系のドラマもやっていたが、ようやく見つけた英語放送の Bloomberg UTV を見て過ごした。
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