2011年4月19日火曜日

インド旅行記 ⑥






Vision Centre 前の通り。
今日はいよいよ、5日間寝泊まりした病院を離れ、最初に飛行機で降り立ったブバネシュワに戻る。
午前中は、この病院が昨年近隣の町(といっても車で2時間)にオープンした、Vision Centre を見学した。Vision Centre というのは、いわゆる出張所みたいなもので、術後の患者のアフターケアをしたり、新規の白内障疑惑の患者を診察して本部の病院に照会したり、単に視力の弱い患者にはその場で眼鏡を処方して販売したりしている。
今は週一日のみの運営で、本体の病院から医師を派遣しているが、ゆくゆく毎日開院する方向らしい。
2時間くらい滞在した後、近隣に済む術後患者のお家をお邪魔し、インタビューした。
ここでも、甘ったるい紅茶が振る舞われたが、ごめんなさい、飲めなかった。
インド人の、あるいはこの地方の皆さんの、おもてなしには本当に頭が下がる。
道中、川が流れていた。
ランチは、病院2日目にもお邪魔した、ハンセン病の療養施設でまたいただいた。

もうすっかり慣れたインド式ランチ。右上、オクラ美味。
生野菜以外は全部食べた。あとバナナ。
食後はしばらくまったりと、今日は一人で引率してくれた病院幹部と話をした。
彼は、病院のトップだが、何日も密着していたせいもあってか、相当ぶっちゃけて色々な内輪ネタを披露してくれた。こんなこと聞いちゃっていいの?的な事まで.. (後でこっそりメモ)
一見、平和そうで、温和にまわっているような職場でも、やはり色々あるのはどこも同じだ。
トップならではの辛い立場もあったりして。
何日も寝泊まりして、ここまで組織を知ると、情も移るもの。我々はロンドンに戻ってレポート書いて終わりだが、この病院はこの先もここでこうして運営が続くわけで... 。それを多分この先見る事はないんだな、と思うと、なんか寂しい。
病院への帰り道、猛暑の緩和策に、ラッシーの飲めるお店に立ち寄ってくれた。
入った店はなんてことはない、お菓子やつまみを売っている売店だった。果たしてどこからラッシーが出てくるのかと思いきや、カウンターの奥にあるミキサーでその場で作ってくれた。
ラッシーは知っていたけど、実は生で見るのも飲むのも初めてだった。ヨーグルトが効いて、想像以上の美味しさ♡
ラッシーにカシューナッツが入っているとは!訊いて良かった。私のだけ、上に乗せるカシューを外してもらった。

ラッシー美味。上に乗っているのは何だ?ドライフルーツみたいなの。

病院に戻って、荷物をまとめ、ブバネシュワへ出発。来る時は車で7時間かかって到着したが、帰りは電車。
病院から最寄り駅まで車で1時間半くらいかかる道のりを、今日一日引率してくれた幹部が送ってくれた。
しかも道中、病院にほど近い彼の自宅へ招待してくれ、お茶とお菓子をご馳走になった。
例によって甘ったるいが、なんかもうこの人のホスピタリティに感動して、食べて飲んだ。
日没と共に電車に乗った。ブバネシュワまで5時間。満席の電車で眠る。
初日に泊ったホテルに再び舞い戻ったのは夜10時半過ぎ。私とフィンランド人とイギリス人、皆相当疲れていたが、閉店前ギリギリに駆け込み、ホテルのバーでビールで乾杯した。
冷房キンキンのホテルの館内と、きれいなレストランに清潔なシャワー。部屋ではテレビも映る。
やっと、文明社会に帰って来た!という実感が湧くと共に、病院での5日間がすでに夢のようだった。
数少ない英語放送の、Bloomberg TV を見ながら寝た。日本の震災について報道されていた。

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