2010年11月28日日曜日

DAY 66: 冬籠り

お宿の玄関にもクリスマスツリーが。

今週からロンドンの気温がゼロ℃を下回り始めた。

朝晩は氷点下、日中は太陽が出ていても2~3℃くらい、その太陽も午後4時にはお役御免となる。

自身の過去最低気温体験は旅先の札幌のマイナス7℃と記憶している。恐らく南極ではもうちょっと寒かったのかもしれないが、いずれにしても短期滞在だったので、これほどどっぷりと氷点下の世界に浸るのは初めてである。

昨 今の日記からも窺えるように、寒さのせいか、自分の活動もかなり省エネモードに入ってきた。余計な動きをしたくないというか、外に出るのがしんどい。そし て部屋にいても特に朝晩は寒いので、ついついベッドに入ってしまう。相当なインセンティブがないと行動を起こすのは困難きわまりない。

今日も朝起きてから昼過ぎまで何もする気にならず、うだうだとした挙げ句、さすがに危機感を覚え、とりあえず近所のスタバにコーヒーを飲みに出かけてみた。

寒さの中を歩くと目が覚める。これだけでも収穫。

スタバで再来週提出のエッセイの用意をしていたが、やはり寒さで頭が働かないのかなかなか進まない。

今 晩はコースメイトの誕生日飲み会が大学の近くで催され、参加する予定だったが、飲み会から得るリターンと、出かけて行くのと帰り道の寒さと出費を秤にか け、これも断ってしまった。理由は “I am not feeling perfect today… “  本当である。こうしてどんどん引きこもるのが我ながら怖い。

しかし...、こんなに寒くて暗くてもロンドン大好き。陽気のシドニーよりも1000億倍、ここにいるだけで幸せ。ロンドン本当にスゴい。私も誰かをこれほど夢中にさせる存在になれないだろうか。

飲み会を断ってひとり洗濯をしながら課題に取り組もう。目標は大きく、来週中に全部の提出物を完成させ、再来週から冬のロンドンを遊び回って溜まった脂肪と重圧を燃焼する。

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2010年11月26日金曜日

DAY 65: Ecological Footprint & Strong Sustainability

授業はないが昼から大学の図書館で必修授業の Study Group の集まりがあった。

晴れていたので歩いて行こうと思ったが、うだうだしていたら遅くなり、結局バスに乗る事に。

しかし、外に一歩出て、あまりの寒さに歩くのは断念せざるをえなかっただろうと判断。

寒 さ慣れしていない上、元来低体温なので、骨まで寒い。しかも、ロンドンの冬を若干甘く見ており、パンチの効いた防寒服を持ち合わせていないというのも痛 い。日本人の中には Oxford St. のユニクロで冬物を買い足している人もいるようだが、割高なので年末まで手持ちの服でねばる。

Study Group では、再来週提出の Formative Essay(成績には反映されないが feedback をもらえる課題)について話し合った。2つのお題から1つを選ぶのだが、ほぼ全員が同じものを選ぶであろうと思われる。だからあえて逆を行きたいところだ が、意見交換をした方が書きやすそうだと思い、今回はマジョリティの乗っかることにする。

テーマは、「エコロジカルフットプリントを減らすポリシーは Strong Sustainability の達成に貢献するか?」というもの。1,700語。

今のところ以下のような構成で行く予定。

・エコロジカルフットプリントの定義(簡単に)

・Strong Sustainability の定義(簡単に)

・EF抑制 が SS 達成に貢献する例

・同貢献しない例

・結論:EF は SS の第一の定義には合致するが第二の定義である天然資源Aを資源Bで置き換える事はできないという点に相反するので、貢献するかしないかという問いに対しての答えはある程度貢献するが、完全なSSの達成には至らない。

1時間半ばかりああでもないこうでもない話し合った後、参加者4人でHolborn 駅裏のタイ料理のスタンドでカレーを買って食べ、解散。

そ の後私は、LSE Accommodation Office へ出向き、「3月中旬に宿を出たいです」希望書類を提出した。理由は追々後述する。今の契約は40週間で、試験が終わる7月まであるが、途中で退去する場 合、Accommodation Office が代わりに入る住人が見つけるまで家賃を払い続けなくてはならないというのが痛い。3ヶ月も前に言い出したんだから、ちゃんと次の人探してよね。

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DAY 64: Belgian Dinner

コベントガーデン... 素敵なお店が多くて困る。

2008年に携わったNGOの船旅を共にした連中が自分を含め4人ロンドンにいる。

そこへ最近5人目が加わったということで、Reunion が行われた。

Covent Garden にある BELGO というベルギー料理レストランでディナー。

こ の店は LSE から通り一本挟んだ Holborn にもあるが(入った事はないけど)、Covent Garden のほうが内装もお洒落な感じ。地下の席に向かう途中にはオープンキッチンがあり、活気溢れている。また、噂によると、ハッピーアワーみたいなのがあるら しく、5時半に行くと5.5ポンド、6時半に行くと 6.5ポンドでムール貝1人分(通常12.5ポンドだか)を食べられるらしい。

私 はムール貝とダックを2人でシェアした。味?結構期待して行ったのだけど、そぉ〜でもない...ムール貝に罪はないのだろうが、スープがパンチに欠けると いうか... ここはイギリスだから仕方ないのか?ムール貝と言えば、パリのレオンという店に何度か入ったが、同じチェーンでもあちらのほうが数段感動す る味だ。5.5ポンドならいいが、このレベルで12.5ポンドは高いだろう...。

ダックのグリルはなかなか美味しかった。さすがにベルギービールの品揃えは豊富で、東京で飲むのに比べれば、円高も手伝い格段に安い。行ってみる?

その後は Holborn 奥のK(おなじみのアメリカ人)の家へ移動した。今日は Thanksgiving Day という西洋の勤労感謝の日?だそうで、学校でもアメリカ人たちが騒いでいたが、Kも昼間パンプキンパイを焼いたらしく、ご馳走になった。

私 はお菓子作りをしたことがない(それどころかこの人生でオーブンというものを使用したことがない)女子なので、他人のためにお菓子を作ろうという気が起こ る事にまず尊敬する。そしてそういうことをしてみるのが何となく憧れでもあるのだが、粉やバターを測るという行為に注がれるエネルギー及び、オーブン1時 間稼働させる電気代とか考えるとどうもなかなか(終了)。

さ らにK宅で毎度驚かされるのは、次から次へと出てくる酒類の豊富さ。一般人はこんなにたくさんの飲み物を常備しているものなのだろうか。今私の自室にもワ インが2本あるが、ワインしかないぞ。ウォッカもジンもビールもないぞ。それとも、人が来るから用意しているのかな...。

こうしてたまに他人の生活を垣間みるのが楽しい。(私の趣味の一つは、他人の買物かごの中身をチェックすることですから。)そしてKの家の猫(see DAY 29) が相変わらずのかわいさで参った。一ヶ月でだいぶ大きくなっていてビックリ。

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2010年11月24日水曜日

DAY 62: @ZEN


今晩はなんだかイベントがトリプルブックされていたが、どうにも気分が乗らず、早々帰宅。

適当にご飯をつくって食べ、このままふて寝コースと思いきや、友人K(DAY 1 から度々登場するアメリカ人)から「Tottenham Court Road 付近で飲んでいるので来なさい」という携帯メールが。えー、もう帰ってきちゃってるし、あと寝るだけだしー、と思いつつも、もともとブッチしたイベントの ひとつはK絡みのアポだったりもしたので、既に9時をまわっていたがなんとなく行ってみようという気になり、街まで出直した。とても自分らしくない行動。

Denmark St. という Charing Cross Road を一本 High Holborn 側に入った所にある Zen Turkce Bar という店で合流した。Kの他に、Kの同居人のK(カナダ人)、Kの友人で明日からフランスで働くため最後の夜をKの家に泊るというJ(オーストラリア 人)、さらにJの友人D(スペイン人)がいた。

席に着くなりKがワインを買ってくれた。すると連中は既に盛り上がっていたのか、間もなく得体の知れない飲み物(上記写真右)が全員分運ばれてきた。レッド ブルにイェーガーマイスターという意味の分からないコンビネーション。ホストクラブの勢いで一気飲み。一杯だけ飲んで帰るつもりだったが、まあ座っていれ ばお酒が次々出てくるので、結局一銭も払わずに(払う気がなかったのではなく、隙がなかったの)4〜5杯飲んで撤収した。

ロ ンドンの素晴らしいシステムの一つであるナイトバスの醍醐味がようやくわかってきた。早い話が、自分の最寄りバス停までのバスが24時間、普通の間隔で (夜中だからと本数が減ったりすることがなく、8−15分間隔)運行しているので、遅くなってもそんなに待たずに帰れる。シドニーのバスも24時間運行 だったが、夜中は1時間に一本なんてあってもなくても同じようなダイヤだった。日本にいる時分には飲み会の後、夜遅くに30分に一本程度の電車に40分揺 られ、しかも座れずに帰るのは実にしんどく、これは本当に夢のような快適さである。もっとも、今の住まいが Zone 1 の便利な立地にあるが故に享受できる利便なのだろうか。そして残念なことに、寒さのせいか年齢のせいか、引きこもりが加速し外出する気力が失せているた め、せっかくの利便をフル活用できていないのも本当である。


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2010年11月23日火曜日

DAY 29: SOAS 学生と交流


金曜日は基本授業ないのだが、こまごまとした用事が募り、いつもLSE へ行く。

でも起きたのも遅く、昼まで Skype しまくり、晴れているのでのんびり歩いて出動。

Population and Development の lecturer に、セミナーの時間を夕方から昼に変更したいという相談をする目的で、彼の office hour に殴り込んだ。と言っても、いきなり変更したいとだけ言うのもどうかと思ったので、ご挨拶がてら reading の相談をさせて欲しくって、的な理由を付けて行き、15分程彼の部屋で他愛のない話をして過ごす。そして最後には無事セミナー時間の変更も了承してもら う。

し かし...、なんだか自分の英語がだんだんアメリカンになってきている気がするのは気のせいだろうか?ロンドンにいながら、ネイティブのイギリス人と話す 機会が少ないせいもあってか、テンポ良く話そうとすると、気がつくとアメリカンな感じに偏っている感が。いかんいかんいかんいかんいかん><。

その後、来週のプレゼンの打ち合わせでコースの連中と会ったりして、夕方まで図書館で過ごす。

夜 は友人Kの誕生日パーティーで Holborn と Russel Sq. の間辺りにある彼女の家へ向かう。手みやげにどうせ皆酒を持ってくると思ったので、つまみを買おうと Holborn の Sainsbury's に入ると、なんと同じコースの学生に2人も遭遇してしまった。うちひとりは彼氏と一緒に買い出し中。あー、おめでたいこと。

Kの同居人が飼っているかわいすぎる猫。やゔぁい。連れて帰りたい〜〜。

友 人K(アメリカ人)はこの夏まで SOAS (LSE 同様ロンドン大学の傘下の一校で、アジアやアフリカの研究を主にやっている大学)のマスターをやっていたので、パーティには同じく今年 SOAS を卒業する学生たちが何人も来ていた。話を聞くと、10人のうち9人は「就職活動中」。専攻が International Studies of Diplomacy とかなんとかいうらしく、政府関係やコンサルなんかに行きたがる学生が多いらしいが、こんなに大量の求職者が世に溢れているんじゃ、LSE の学生もそりゃアグレッシブになるわな。この人たち、今就活中で何もしていないようだけど、一体何で生計を立てているんだろう...。私は同じ道を辿らな いように頑張ろう、と改めて静かに思った。

SOAS のこのコースには、なんと150人もの学生がいるらしい。うちは45人で、LSE の中でもまあ大所帯な方だと思っていたが、150人じゃ一度も会わずに終わる人もいるだろうね。今日会ったSOAS 人の中には、弁護士をやっていたが、ブラジルに旅行して人生が変わってしまい、帰りの飛行機で辞表を書いて、戻ったその日に提出したというイギリス人がい た。気持ちわからなくもない。南米は、確実に人の人生を狂わす(好転させる)力を持っている。So does Africa.

いろいろ飲み物をチャンポンしてしまったが、日付が変わる頃に無事帰宅。

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2010年11月21日日曜日

DAY 59: ハイテク宿題。

就活が一段落したので、日々遅れ取り残されてゆく授業に対しさすがに危機感に見舞われ、授業の予習に取り組んだ。

予想通りレベルが高くかなり必死なスペイン語の宿題をやってみる。

LSE は、授業の進行プランや予習用リーディングやらエッセイの課題やらを Moodle というシェアポイントみたいなサイトに集約している。スペイン語のコースはこの Moodle を特に活用しているよう見受けられる。

まず、宿題の課題が Moodle に載っている。

1.教科書の特定の文法のページをやりましょう。これは普通。

2.You Tube である映像(1930年代にスペインで起こった Civil War で暗殺された市民の声(を元にした映画の一部))を見て、要はディクテーションでプリントの穴の部分を埋めましょう。おっと、You Tube 登場。学部時代にはありえなかった課題だな。

3. You Tube である映像(スペインの独裁者フランコ将軍の銅像が撤去される様子)を見て、状況をスペイン語で描写し、更にそれを音読する自分の声を吹き込んで Moodle にアップロードしましょう。これは驚愕!

そ う、見ると確かに3.の課題用のハイパーリンクを開けると、録音用のポップアップが出てくる。よって、PCに向かってひとりつたないスペイン語を音 読...。「2008年12月18日、男性のグループがフランシスコフランコ将軍の銅像を撤去するため働いた。ドリルで地面に穴をあけている。ひとりの男 性が赤い旗を振っている。たくさんの人々が雨の中その様子を見ていて、何人かは写真を撮っていた。」というような幼稚な文章を棒読み。これって他の学生に も見られてしまうのだろうか...。ちょっと恥。

それにしても時代は変ったものだ。本当に、リモートで学位取るなんて普通にできてしまうね。

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2010年11月19日金曜日

DAY 56: Pizza, Wine & Cheese


今日はとりあえずPopulation and Developmentのプレゼンが片付いた...。

結果は自分的には満足ではないが(早くに準備を始めたはいいが、この一週間ほぼノータッチだったので)、とりあえず終わったので良し。

や はり、自分のプレゼンなりエッセイなりは descriptive になりがちなのが問題。どうやったら argumentative になれるのだろうか。もともとそういうカルチャーで育っていない上、自分は特にそのような素養に欠けているような気すらする。視野が狭いことが原因だろう か。視力は上がったけど :P。

コー スメイトの宣伝を見て、"Free Pizza" の誘い文句に乗って、Micro Finance Society というサークルのようなものの集会に、会員でもないのに参加してみた。Micro Finance という概念は初めて知ったが、要は途上国等の個人ビジネスに融資し、社会貢献をしようみたいなコンセプトらしい。ベンチャーキャピタルとどう違うの?とい う素人な質問してしまったが、社会貢献性に重きを置いた事業故、融資先が途上国の主に女性の個人事業であること、90%の利子率でも返済可能な潜在能力が あること、などがクライテリアらしい。バングラディシュやアフリカでは結構ビッグな事業なんだとか?日本にもあるのか?

とりあえずイギリスで初めて宅配ピザを食べてみたが、薄皮でなかなか美味しかった。アーティチョークが乗っていたのが嬉しい。

そ して自宅に戻ると、宿舎で今晩 "Wine & Cheese Party" なるものが開催されるという張紙が受付に。ちょうど始まった時間だったので行ってみると、かなり寛大なポーションの(なんか英語っぽい訳だ)チーズと、 10種類以上のいろいろなワインが用意されていた。Burie はじめ各種ブルーチーズを堪能♡ どうやら主催者で買い出しに行ったのがフランス人らしく、フランスチーズが充実していた。韓国人は本場のフランスチーズ が苦手らしくほとんど手をつけられずにいた。お子様ね。

チーズはこの他にも全部で5〜6種類あった。久々のイタリア&南アワイン。

うーん、約2日半の断食明けにピザとチーズはかなり重いよね...。胃にきた><。

さて、明日締切のエッセイがまだ終わっていないのだが、果たしてこれから進捗があろうか...。

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2010年11月18日木曜日

DAY 55: 土壇場で。


右からゴールデンデリシャス、レッドデリシャス、日本のリンゴに似たフカフカの。

昨日からダイエット、というか、昨今の荒れ果てた食生活を改善すべく、一度胃を空にしようと試み、ビタミンC摂取の為に普段食べないリンゴを買ってみた。3個で1ポンド。高い?が、冷蔵庫のジャンクを食べるよりは払った。この状況で食べるとリンゴも美味しい。

他 には主に液体を摂取している。お世話になっているのは、悪の枢軸米資本のスターバックス。理由は安いから。スターバックスカードというプリペイカードを 作ったので、それで払うと普通のフィルターコーヒーが1ポンドで飲める。そしてこのフィルターコーヒーはおかわり自由である。さらにマイタンブラーを持参 すると25ペンス引きになる。つまり75ペンスでコーヒー飲み放題である。さらにスタバカードを使うと、ミルクやらシロップやらの追加が無料でできる。と いうわけで、栄養補給のためにコーヒーの豆乳割り(豆乳のコーヒー割り)を飲んでいる。

今日の午前中はスタバでスペイン語の宿題に追われる。

お腹が空いた..。あと一日くらいで普通に戻ろう


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2010年11月15日月曜日

DAY 53: Internship... a pathway to UK job market

今日から毎週一日インターンとして働き始めた。

勤 務先は、東ロンドンの 入り口(Aldegate East が最寄り駅)にある、企業の透明性を推進する小さな会社。社員2人(代表2人)の他はインターン3人で成り立っている。LSE の Internship Scheme を介して紹介され、ケーススタディを読んでの作文、電話面接、訪問面接を経てやっと採用になった。

無給インターンながら、交通費とランチ代は出るというので、まあ良し。何より、UK job market に潜入したという事実が大切である。

初 日の今日は午前中 Code of Conduct みたいなのを読み、午後は男性社員(というか代表)のよくわかりにくい指示のもと、早速仕事。同じく CSR (Corporate Social Responsibility) や消費者の意識改革を推進する各社の中から、同社がパートナーとして提携するにふさわしい企業を選定するというものだった。クライテリアとして、競合でな いこと、Twitter や Facebook などニューメディアを活用していること、企業の信頼性が高そうなこと... などを頭に入れつつ、各社の website の中身から判断。パートナーシップを組みませんかの連絡を入れるにふさわしい企業を、ド素人の私の独断で選定し、理由を添えて帰り際に上司に提出した。ほ んとにいいのかこんなんで?

さ て、この会社はいわゆるベンチャー企業の類いに属し、同じくソーシャルベンチャーのコンピューター会社のフロアの一角を間借りしている。同じように間借り のベンチャー企業が他にも2〜3入っていて、互いに助け合って経営するという小さなコミュニティが成り立っている。大家のコンピューター会社は、顧客を招 いてPC使い方教室などを運営している様子で、その授業料にランチ代が含まれているのか、ランチタイムにはケータリングらしきテーブルが用意されていた。

その他にも、この大家が常備してあるコーヒー、紅茶/お茶(20種くらいある!)とビスケットなどお菓子類は我々テナントも自由に飲み食いして良いという太っ腹!これは寛大。

というわけでこれから毎週月曜日はコーヒーとお菓子食べ放題、ランチも奮発しよう...。

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DAY 53 番外: Canary Wharf 再訪問。

18時半までインターンでオフィスにいたが、実は18時半から某社の説明会に申し込んであった。本当は18時前に帰らせてくださいとインターン先に申し出たかったが、さすがに初日で言い出せなかった意外と気が小さい私。律儀な日本人だ。

某社は Canary Wharf に自社ビルを構える CAPELEUR (わかる人にはわかる)。

結 局19時過ぎに大遅刻で到着したところ、受付は既に終了している様子で、同社とは別会社の雇われ守衛に訴えたところ「コンタクト先の番号は?」の一点張 り。Business Operations 部のプレゼンに来たんだけど担当者名はもらってない!と困窮していると、背後に私と同じレベルの大遅刻で到着した中国人女子。彼女が Blackberry を持っており、同社の人事部からのメールに小さく載っていたコンタクト先担当名を言えたので、無事に迎えが来て入れてもらえた。ああ、天使様♡

会 場には30人強の学生が集まっていた。大部分が中国人。白人がちらほらで、中国人でも白人でもないのは自分ひとりだった。我々が到着すると、部署の説明は 終わっていたようだが、Operations 部の運営を模したゲームを皆でやった。中国人の熱の入りように圧倒される。

そ の後は部署の社員の方々を交えて reception があった。Reception イコールこれまで各社でいろいろご馳走になってきたが、今回のフィンガーフードはなかなか美味しかった。やはり中華系のおつまみが主体で、白ワインといっしょにいただいた。部署の社員各位、人事担当と、他の参加者の学生たち(やはりLSEが多数)と結局1時間強、飲み食いしながら話してお暇した。

し かし、予想はしていたがやはり同社の自社ビルは素晴らしい!以前にすぐ目の前のCitigroup のビルにも潜入したが、個人的にはこちらのほうが断然いい。(Citi は下の方の階しか見せてくれなかったし、既に落ちたので負け惜しみとも言う)金融関係にしては締切が遅く、まだ応募を受け付けているそうなので、ギリギリ ながら帰って早速応募の準備をすることにする。


既にクリスマスモード突入の Canary Wharf...

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2010年11月6日土曜日

DAY 43: LSE Lunch 探訪


朝一番で Population and Development の教授を突撃し、再来週のプレゼンについて相談した。

テー マが Population and Food Insecurity で Lester Brown の著書を読むってアレだが(先週末の日記参照)、話題が環境問題へ飛躍してしまう点を懸念し、フォーカスをどの辺で抑えるべきか意見を仰いだ。若干考えが まとまった感。

先週 King's College の学食を案内してくれた KCL の H氏と、再びランチの約束をしており、今日はLSEの学食というかレストランへ出かけた。

こ のレストランは、日替わりで各国料理を提供している。といってもどこまで authentic なのかは甚だ疑問だが、とりあえず温かい食事に3ポンド台でありつく事ができるので、私もテンパってランチを用意できなかった今週は3回も利用してしまっ た。今日のテーマはスペイン料理で、パエリヤ、ラム、野菜の煮込みの3種類のメニューから、2人ともパエリヤを頼んだ。

チキンとポークとエビのパエリヤと銘打たれていたが、鶏手羽だけがやたらと際立つ一品...。

この場を借りて、このレストランが出す各国料理を紹介。

こちらは初利用の動機付けとなったキューバ料理。鶏と野菜とバナナやらの甘煮込み。まずまず。

今週の某日ランチで食べたウクライナ料理...? 豆とキノコの煮込み。

これは昨日夕飯にしたコロンビア料理。メキシコのモレのようなソースだった...。

総 じてチキンが多いのは自分の好みのせいだろうか?オーブンで焼いているのか、火は通っているのだが、毎度もうちょっと焼き色というか香ばしさが欲しい。更 に言えば、キューバはまずまず美味しかったが、他は全体的に味が水っぽいのよ...。薄味嗜好の私が言うんだから相当だわよ。まあ、今週随分お金を落とし たから、また当分足を踏み入れないと思うけど。

H氏とはまた授業や就活やらの情報交換をした。余談だが、彼は睡眠時無呼吸症候群らしいので、私が今年あたまに受けた咽の手術のことを教えてあげた。

H氏と別れた後は、夜までPCルームと図書館で過ごした。再来週提出のエッセイとプレゼンに注力したいのだが、イベントやら旅行やらいろいろ情報が舞い込んでくるのでなかなか集中できず。会社員時代以上にタイムマネジメントの強化が必要である。

部屋の窓から。

今 日はイギリスでは Guy Fawkes Bonfire という年に一度の花火イベントの日で、各地で打ち上げが行われていた。東京で言えば隅田川や江戸川のような、メインの打ち上げ場所のロン ドン南部 Clapham Common に観にいくグループもいくつか組織されていたが、私は面倒なのと雨が降っていたのと気分じゃなかったので帰宅した(このところ明らかに引きこもり傾向にあ り我ながら不安である)。私の住む所の近くでも何か所かでドンパチやっているようで、ちょっとだけ窓から見えた。夏に訪れた隅田川の花火を思い出して懐か しくなった。

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2010年11月4日木曜日

DAY 42: Lunch @Willis


数週間前に、LSE Career Services 経由で、シティにある Willis という保険会社のイベントへの招待メールがあった。

内容は、「ロンドンにいる日本人の学生を対象に、informal lunch session を弊社にて開催します。参加希望者はこちらまでメールを。」的なものだった。Willis という名前も知らなければ保険会社への就職も考えたこともなかったが、理由はどうあれ日本人を積極採用しているということ、さらに何より Free Lunch に惹かれ、申し込んでみた。

数 日前に最終確認のメールが Willis から直接届いた。そこには、「日本人のお友達も連れてきていいですよ。事前に名前を教えてください。」みたいなことが書いてあり、一体この会社は何をしよ うとしているんだ... と少々怪訝に思う。拉致して北朝鮮にでも送り込むのか?とすら考えが及んだ。

そ して今日、午後一の Population and Development のセミナーを欠席する覚悟で、昼前に Willis に向かった。この会社はシティのBank 駅近くにあり(Canary Wharf ではない)、LSE から歩いても行けそうだったが、時間が読めなかったのでバスに乗ってみた。昼間は道路が混んでいるため、歩いても所要時間変わらなかったかも?まあいい。

着いてビックリ。Willis は巨大な自社ビルを持っていた。場所は Lloyds の隣。Lloyds のビルには以前入った事があり、これまたかなりユニークな造りだが、Willis も負けていない。

こちらはWillis とLloyds の向かいに見えるもはやロンドンのシンボルと化した卵形ビル。

時間になり会場の22階(確か)に通される。窓からはセントポールやロンドンアイをはじめ、ロンドンを一望できる素晴らしい眺め。こうした絶景スポットにお客を入れるあたり、国会議事堂を階下に見下ろす赤坂の某社や、皇居に隣接する竹橋の某社を思い出させた。

結 局参加者は10人強で、日本人ではないが日本語を話す外国人学生も4〜5人含まれていた。始めにこの保険会社の概要と、Japan Team の説明があった。要約すると、この会社は日本でも事業展開しているイギリス最大手の再保険会社で、ロンドンでの2年間の Graduate Programme を終えた後に東京に駐在することを見越して日本人(ないしは日本語スピーカー)の採用を行っているらしい。日本に駐在するという所でアウトだが、2年間ロ ンドンベースなのは悪くない。その間に社内でいろいろ活動することはできるだろうし、英国の移民に関する政策が変更になることを待つ事もできる。

そ の後、用意されたランチをいただきながら、Japan Team や人事の担当者らと気軽な懇親会が設けられた。Japan Team のトップ Director から、最近新卒で入ったばかりの新人まで、6〜7人程度が、いっしょに立食ランチをしながら参加者の質問に答えたり歓談したり。私はかつて投資家の情報を ランチはサンドイッチ、チーズ、クラッカー、果物などだったが、サンドイッチのパンがまず高級そうで、LSEの売店のとは格が数段違う。美味しくいただいた。

結局、Population and Development の授業に間に合うよう、一時間程滞在した後おいとました。実際にこの会社に応募してみるかはわからないが、担当者も会社のビルも印象は良かった。


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2010年11月3日水曜日

DAY 41: Spanish Course @LSE

COMPETENCIA GRAMATICAL EN USO B1 + CD & CLAVES

先週レベルチェックを受けて登録したスペイン語の授業が今日から始まった。

昼から2時間。15週間のコースと思っていたら、後期の授業が終わり、試験期間に入る来年の夏まで20週間続くらしい。長丁場。

学 生は全部で15人くらい集まっていた。少し遅れてスペイン人と思われる女性講師が登場。よもやと思っていたが、当然の如く、授業は全てスペイン語...。 初回の授業なので、最初の方は授業の進め方やら教科書やら宿題やらに加え、Certificate コースなので査定の仕組みなどの事務的な案内だった。他の生徒はうなずいたり時折質問をスペイン語でしたりしながら順調にメモを取っているが、私の理解度 は6〜7割といったところか...。重要なところは抑えてあるはず。

こ のクラスのレベルは自分には高すぎると思っていたが、講師によるとこのクラスは Euro Standard の B1 レベル。Intermedio(中級)の入り口で、B1 というと 5月に受けて合格した DELE Inicial と同じ難易度のはず。となると、やはりこのレベルが自分に合っているといえばそうなのだろうか?しかしながら、スペイン語の音を聞くのも6月にスペインを 旅行して以来なので、まず耳がついて行くまでに時間がかかる。

初 回の授業は、他人を describe する、姿形や性格に関する形容詞や、ser と estar の使い分けなど、内容的にはしごく簡単なものだったが、わかってはいたが単語力が極端に低いのと、文法を使い慣れていない(おまけに忘れている)ので、終 わるまでドキドキしっぱなしだった。他の学生のレベルもまちまちだが、かなり話せるフランス人やブラジル人もいれば、スペイン語を7年間勉強しているのに 未だ私なんぞと同レベルのクラスにいるアメリカ人(無理もない)もいた。

毎 週宿題が結構でるので、これらをちゃんとやって、久しぶりに Coffee Break Spanish (シドニー時代に聞きまくっていたスペイン語学習 Podcast) のお世話になろう。 そういえばシドニーでスペイン語学習がピークの頃は、Coffee Break のワンランク上の Show Time Spanish も聞いていたな...。語学は継続が力なり。来年夏は Madrid を満喫できるようにそれまで頑張っちゃうの。


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2010年11月2日火曜日

DAY 39: アジア共同体


エッセイ書くのに本を借りたはいいが、誤って違うテーマの本を借りてしまったようだ...。がーん。

Seminar Skills & Pronunciation という外国人学生向けの無料授業を受けている。

今日その中で、ギリシャ人が「ギリシャがEU(当初はECC)に加盟するまでの道のり」について軽くプレゼンした。実際にはギリシャなまりが激しくて半分くらいしか理解できなかったが、講師からは「発音に問題ない」と褒められていた。

そこから発展して、ヨーロッパ以外の地域ではEUみたいな共同体は生まれ得るか?という議論になった。

まずはラテンアメリカ。

チリ人の学生曰く、「チリは南米の中では先進国なので、国民はその他の(より発展していない)国々に歩調を合わせる事に賛同しない。ラテンアメリカ共同体はあり得るが今はまだ時期ではない」とバッサリ。

メ キシコ人の学生。「メキシコは自分らをラテンアメリカというより「北米」ないしは「中米」と認識しており、南米諸国とは一線を画している。(中米のメキシ コ以外の国は皆小さいし力ないし)アメリカ&カナダとの関係の方が強固である。実際NAFTAって貿易共同体がすでにできあがってるし。」

私のメキシコの友人は「ラテンアメリカの統一が夢」と語るゲバラっぽい熱い野郎だが、やはり同じ国内でも見解は幅広いのだな。

続いてアジアはどうだ?と振られる。

中 国人学生が数人と日本人(私)がひとりいた。講師の「中国と日本は共同体で一緒になったりしないのか?」と(ややKYな)無垢な問いかけに、我々全員「今 はないないない」と勢いよく首を横に振る with 失笑。一応 ASEAN てのがあるけど、これは果たしてどこまで機能しているのか?

政治専攻のフランス人やらアゼルバイジャン人やらがアジアの情勢について横から口を挟んでくるので、若干うざく思い、中国勢も特にコメントしないので、ここで日本人がひとこと。

「経 済的には南北格差があるが、それはまあ置いておいて、それよりもアジアの政治的な統一ってのは難しいと思う。すぐに思いつく理由は2つ。宗教と言語。この 点、割と足並みが揃っているEUやラテンアメリカ(ブラジル以外ほとんどスペイン語だし)に対し、アジア各国の信仰は結構 diverse だし(仏教が多いのだろうが儒教やらイスラムやらもいる)、言語もほぼ全部の国でバラバラ。(共通語といっても何になるのか?仮に英語にしたとして、母国 語のオーストラリアたちははっきり言ってプレゼンス低いし)皆が同じ方向を向くのは厳しいと思う。」

これまでヨーロッパ勢が活発に議論をかましていたのに、不思議とこの日本人の発言には誰もコメントしてくれなかった。ある意味納得してくれたのだろうか。

それにしても、外人みんなよくしゃべるな...。よくそんなにしゃべることがあるな。

自分は日本語でも日頃からそんなにべらべら喋る方ではないと思うのだが、こちらに来て英語でまくしたてる輩と同席すると正直疲れる...。そのわかりきった状況説明必要か?今の発言、半分の単語数で簡潔できるっしょ?と思うシーンが度々。一日に一度は必ず誰かに対し、「ああうるさい、ちょっと黙りな」と思う瞬間がある。。英語ってこういうネイチャーなのか?それとも、日本語が多くを語る必要を生じさせないつくりの言語なのだろうか?確かに、英語と比べれば奥深い言語であるとは自負していますが。

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2010年11月1日月曜日

DAY 38: Reading 日和


珍しくまともな時間(9時)にすっきり起床。外は小雨でどんよりしており、もともと今日は一日家で過ごすつもりだったが、その決心を不動のものにする引きこもり日和。

今日は Environmental Regulation: Implementing Policy の予習を中心に core-reading を数冊読んだ。

ま ずは Command and Control の実施例。アメリカの US Environmental Protection Agency による air quality, clean water, hazardous waste disposal, toxic substances, agricultural chemist に関する規制の例を。そしてその後、C&C は特に発展途上国では機能しないという批判をもとに、Information Disclosure がいかに企業の環境パフォーマンスの向上に繋がるのか、インドネシア、中国、ベトナムでの企業に対する汚染規制例とその実績について読んだ。インドネシア では、例えば工場の労働者が自分たちの引き起こす汚染についてあまりにも無知な為に、彼らに事業の及ぼす環境汚染について通知するだけでも改善の効果が見 られたらしい。また、C&Cが有効なのは、株主や顧客からのイメージを気にする体質、NGOや外部組織からの批判を気にする体質、法や規制による 取締りを気にする体質があってこそで、これら要素が弱い例えば共産主義、軍事独裁、civil society の弱い地盤では効果は薄いというのが要するに結論だった。結局は環境問題はどこでも民主主義とcivil society (これを市民社会と訳して良いものかいつも迷う)と結びつくのである。

続いて Sustainability の予習で、Free trade の弊害について。GATT Uruguay Round って懐かし〜。

そうこうしているうちに夜になった。普段自宅ではほとんど勉強できないが、気候のせいか今日はずいぶんとはかどった。そしてここに記録を残し記憶を定着させる。

この住まいに入居して今日で38日目になるが、隣のアメリカ人が冷凍ビザを焼くのを見て、キッチンにオーブンがついていることに今日初めて気づいた...。 コンロの下にある扉がオーブン。そうだわな、この冷凍食品王国でオーブンがないわけがないな。私はというと、テスコで買った安パスタを調理したらとても美 味しくなくて、それでも惰性で全部食べた。自炊で、しかもパスタで失敗するとは... うう。

38 日か。毎日何かしらこうして書く事がある充実した日々を送れていることがありがたい。ロンドンにいる一秒一秒が幸せに満ちている。思えばこの10年以上、 常にやり残している事があって、こんなことやっている場合じゃない!感があったけど、今それが随分緩和され(まだやり残している事はあるが)毎日に満足し ている。ロケーションひとつでこんなに変わるものだとは、わかっていたけど認めてはいけないような気がしていたが、やはり、私の人生はここにやってくるべ く設計されていたに違いない。

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