2010年12月24日金曜日

DAY 92: 再会、そして帰郷。


Borough Market の屋台

シドニーのスペイン語学校で16週間いっしょのクラスだったオーストラリア人のいわゆる日本基準ではかなりのイケメン男子 (23?若っ)がロンドンにやって来た。

彼は2009年末から3ヶ月南米を彼女と旅行し、そこで何かに取り憑かれたのか、帰国後勤め先のデロイトを退職し、彼女と別れ、ひとりスペインに語学留学しにやって来た。

と言っても留学が始まったのはこの2ヶ月くらいで、それまで4ヶ月ばかり欧州を放浪していた様子。

一体どういうライフプランで、何より資金繰りはどうなっているのか?など興味津々だったので、今日久々に Borough Market で再会することにした。

彼は今スペインの Sevilla(日本語だとセビリア?)の語学学校に通っていて、3月までそこにいた後、ロンドンに移住を考えているらしい。聞けばおばあさんがイギリス人なので、労働も可能なビザが5年間出るのだとか。いいなー。

(でも母親はUKパスポートを持っていないので、永住は不可らしい。でも、イギリスは確か5年働いたら永住権取れるはず... その制度も昨今の保守党政権の移民追放計画により抹消されるやも知れないが... うぅ。。)

しかし、彼はあくまでスペインに住みたいらしく、UK5年居住権があってもEU諸国に応用が効かないので意味がないと言う。おい、だったらそれ売ってくれ。

スペイン人の失業率は20%で、外国人の就業のチャンスはほぼ皆無。でもなんとかバーかホステルの仕事をゲットして居残らんと企てている外国人は多いらしい。うん、私もそれやりたい。

Sevilla の話。これまでにも何人もに Sevilla 行きを勧められたが、彼もまたそのひとり。物価も安くて(対 Madrid or London)治安も良く、食事もおいしく、気候も温暖で、それはそれはのんびりとした良い所だって。イースターには、世界最大級のイースター祭が催され るらしいよ。こりゃもう行くしかないねairplane

彼は仕事を辞めて車を売ってオーストラリアを出たらしいが。スペインでは学校も生活資金も思う程バカ高くないと言う。語学学校は一日4時間15ユーロくらいで、マジョリティがオランダ人らしい。彼の通う学校には若い日本人男子が2人いるとか。高卒でスペイン留学ですか。いいな。

先のことは決まってなくて、ああなんかいいなこういう生き方。
2時間弱このイケメン男子とmulled wine を片手に Borough Market をうろうろし、立ち食いランチを食べて別れた。


British Beef 100% & Haloumi Cheese のグリルが乗ったサンドイッチ。相当なボリュームだ...。Boroush Market には食べ物屋もたくさんあるのよ。

シドニー時代は完全に私のほうがスペイン語できたのに、いまやすっかり追い抜かれたわ。負けてらんないわ。なんとかしなくてはangry

でも、いっしょに勉強していた人が、真面目にその道を全うしている姿を見るのは気持ちよいものです。

そして、特別仲良しでもないながら、Facebook などでなんとなく繋がっていた人と、思いがけない場所で再会し、なんかちょっと嬉しい気分。

そしてこれを書いている今、私は -9℃のソウルにいる。(ロンドンより激寒)

トランジット3時間はいかんだろう。キムチとチャンジャと韓国海苔に5,000円以上も費やしてしまったではないか...。

今夜は成田。日本で焼肉/寿司/鍋を堪能し(ついでにエッセイ太りを解消し)、後期の授業と修士論文に向け充電するわ。

年末でRCWは一旦閉幕。来年からはちょっと違うコンセプトでお送りします。乞うご期待。

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2010年12月20日月曜日

DAY 89: 仕事帰りの鍋。


今日は仕事だった。といってもこれと言って変った事はなく、窓からの雪景色がきれいだったのに便乗し、せっかくなので写真撮影をしてみた。

オフィス。後ろ姿が上司。

これが例の、コーヒー紅茶飲み放題お菓子食べ放題の common area 。金魚に癒される。


ちなみに今日のランチは先週と同じく路上屋台よ。これはチキンサテと書いてあったけど、味はタイ料理。上からかかっているのは、今のうちに濃厚ピーナッツソースよ。

さて、今晩は LSE のマネジメントコースにいる日本人の同窓生の声かけで、彼の自宅で鍋パーティが開催された。

仕事の帰りに鍋飲み会なんて、久々にサラリーマンの気分である。

自分を含め LSE の学生の他、Sussex, London Metropolitan, Queen Mary, East Anglia さらに Sheffield の学生もやって来て総勢10名以上いただろうか。ジャパンセンターで仕入れたというしいたけや舞茸など高級食材も登場し、さすが美味しかった。

主催者の自宅は King's Cross にほど近く、日本のマンションとは違うけど、団地よりも格上な感じのいわゆる集合住宅の一室だった。彼はここに同じくLSEのドイツ人男性と一緒に暮らし ているらしいが、里帰り中で不在だった。玄関を入るとすぐに8〜10畳くらいのリビング(10人入るといっぱい)があり、隣にキッチン。リビングの奥の方に扉が2つあり、各人の寝室になっている様子。キッチン広々していて(うちの宿のも広いことは広いが...)、ガスコンロだし、こりゃ料理のしがいがあり そうだ。2人暮らしならちょうどいいサイズだね。物件選びの参考になりました。(写真はないけど)

しかし...、久しぶりにいわゆる日本の若者の集団と一緒になり、少々カルチャーショック。70年代生まれが自分を含め4人いた他は、恐らくアンダー25の若者たち。フレッシュ感漂うのはいいけど、端的に言うと頭でっかち君もいて、いやなんか疲れた。

そして、ふふっ、隣の若い男子が、恐らく初対面の別の大学に通う女子に密かにアタック25していたのを私は見逃さなかったぜ。

しかし何かね、どうして日本の男子は、ああいう細くて前髪が厚くて人形みたいな女子ばかり好きなのかね。

え、なんですか? 大きなお世話ですか? ああそうですか、はいそりゃどうもgawk

後 半はなんだか You Tube で80~90年代の懐メロをかわるがわる流して盛り上がっていた。(そしてまた generation gap が明白になるのである)そしてこの異なる age groups のコンセンサスは恐らく SPEED あたりであることが判明。及びコムテツ全盛期(TM Network 明け)。

いや〜、J Pop 最高w。そして光GENJI は永遠に不滅ですよ。

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2010年12月18日土曜日

DAY 87-2: London Eyeskating

昨晩同じコースの香港人Sから誘われ、ロンドンアイ(観覧車)の真下にあるというアイススケートリンクへ行ってみた。

S の奥さん(UCLの学生)が友人らと組織した会らしいが、かねてよりスケートしてみたくてうずっていたので、Sに便乗して超飛び入り参加。しかし、連中が 待ち合わせに遅れ、結局ひとりで滑り始めた。別にひとりでも良かったんだけど(孤独を愛する女ですから)、間もなくSたちがやって来たので、一緒に滑る。

...はずだったのだが、今日わかったことがある。

どうやら私は、一般素人の皆さんよりも、アイススケートの技術に長けているらしい。

小学校の頃、自宅からそう遠くないマリンピアというショッピングモールに、冬になるとアイススケートリンクが設けられていた。そこで何度か(といっても片手 程度)滑って以来、20年以上ぶりの滑走。周囲の連中は皆、柵につかまってたどたどしく進む。私も最初は列に従って柵沿いを、滑るというよりは歩いていた が、あまりにも前がのろいので、ちょっと追い抜くつもりで柵から手を離すと、あらビックリ、手放しでもスイスイ進むじゃないですか!

結果、いつまでも柵にへばりつくSとその妻らを横目に、リンクの内側の空いたエリアをひたすらひとりで周回(結局ひとりで滑っている)。

時間が経つにつれ、人々も次第に慣れてきたのか、柵から離れ内側の人口密度が増してくる。そうなると今度は、のろのろ滑る人たちの中、自分の進路を開けるの も大変なのだが、それよりも脇から突っ込んでくる初心者軍団が危険きわまりない。さらに私も初心者の部類なので、長方形のリンクで折り返すのは下手なの で、その度に転倒の危険と隣り合わせ。なかなか神経を使う。(自分も素人のくせにどこまでも調子に乗った発言である)

誘っ たSは、7~8年前にエジンバラ(スコットランド)で大学生をしていた時分、何度か滑っていたと言っていたが、結局ほとんど柵から離れず。見た目に反し私 があまりに滑りまくるので、「ダンスでも習っているのか?」と真顔で聞かれた。うむ、自分でも予想外の展開なのだが、自転車みたいなもので、一度やり方を 覚えたら身体が覚えているのかしら。

(断っておきますが、アイスホッケーなんかバリバリやっていた方から見たら私も進路を妨げるウザイ素人滑走者ですよ...)

ここのスケートリンクは45分毎の入れ替え制で、12.5ポンドだった。

ロンドンアイのイルミネーション(残念ながらひとりで堪能したけど)の下、雰囲気も最高。

しかし、それよりなにより、超〜久しぶりに、他人より明らかに上手にできること(しかもスポーツ!)を見つけてしまい、これは完全にハマった...。(自信が力になるタイプなのです)

そのうちジャンプでも始めようかしら(おぃ)。

ロンドンには他にもこの時期スケートリンクが何か所か開設されているので、赤字覚悟で日替わりで滑りに行こうかな...。

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DAY 87: 白銀は招くよ おーやっほー♪


雪だーーーーーー。

起きたら一面雪景色。常日頃雪を見慣れない千葉人にとっては、この雪はもう豪雪のレベルw。

すっかりテンションが上がり、雪の中わざわざ Borough Market まで出かける事にする。

雪だから空いているかなと思いきや、さすが観光客は精力的に活動しており、普通に盛況。

ラクレットキュー。


ラクレット=茹でジャガイモの上に蕩けたチーズを乗せたもの。5ポンド。

イ ギリスでラクレットを食べるならここが一番美味しいと言われているラクレット屋に行ってみる。かねてより目を付けていたが(渡英当初の日記を参照あれ)、 5ポンドがどうにも高く感じて踏み切れなかった。誰かと一緒に来てシェアしようと企てていたが、もはや誰か誘うのもまどろっこしく、クリスマスだし5ポン ド出してみた。

味 ですが。んー。美味しいは美味しいが、、チーズをどろっとかけるパフォーマンスの方が先に立ち、味はまあここでなくても出せるレベルだと思う。犬山の民族 博物館(コスプレ博物館)のスイスの店で食べたものの方が美味しいかも?ここはイギリスだし、これはこれで許されるのか。しかも寒いから、早く食べないと チーズが固まってしまう。もう少し外が暖かければまた味も違ったかな。

この店ではラクレットの他、チーズのサンドイッチも売っている。この大量に積まれたパン sandwitching チーズ...。これをジューっとあのホットサンドメーカーみたいなの、鉄板に上下から挟んで焼いてしまうんですよ。おお、how could I resist... (こちらも実際食べたらふ〜んって味なのだろうか?)

Borough Market には以前にも言及したので詳しい事は割愛するが、プレゼント探しがてらうろうろしてみた。

このお店は日本にも進出しているコスメブランド Neal's Yard の乳製品版。チーズやらパンやらが売られていて、かなり食指をそそるのだが、なにせ高い...。ドーナツ一個で3ポンドかい。ひとりでは手が出ない価格。でも充実しているから、一度覗いてみる?

徒歩15分の帰り道はもうすっかりひとり雪遊びに興じてしまった。写真撮りまくり。


ひとり雪だるまでも作ってしまおうかと考えたが、さすがに寂しいのでやめた...。

仕方なく手袋たちと遊ぶ。

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2010年12月13日月曜日

DAY 82: Intern が楽しくなってきた。


毎月曜日の intern の仕事も5日目を迎え、次第に楽しくなってきた。
今日はもうひとりの LSE インターンの中国人 N も来ていた。LSE で2つ目のマスター(Management) をやっている学生で、この冬休みは来週からひとりでブラジルに旅行するらしい...。たくましいな。
今日のランチは、ボスに連れられて行った近所のペチコートレーンマーケットのフードスタンドのタイ料理屋台でパッタイを。ものすごい量で4.5ポンド。全部食べましたが、なにか?
パッタイはオーストラリア時代に結構食べていた。タイ人が多いからタイ料理屋が充実し、それなりにレベルも高かったのだ。それに比べるとこちらのは劣るが、全体に薄味の印象でその点は評価。
仕事だが、最近のルーティンはこんな感じである。
朝 は一時間くらいかけて、会社の Facebook のページまたは Twitter から発信するにふさわしいようなニュースをネット上で探す。基準としては、CSR 関連の記事、ethical business(フェアトレードとかカーボンオフセットとか)、ethical consumption(消費者の倫理:リサイクルとか地産地消とか)、social media(いまや Facebook や Twitter がないとビジネスできない世の中のようだ...)、sustainability、environment... etc. 広義だが、その他ビジネスが社会貢献に関係しそうなものを、社内で収集済みの website を閲覧して探す、または新たにソースになりそうなサイトがあれば追加する。個人的にはこの辺がお気に入り。
http://www.guardian.co.uk/sustainable-business
http://www.justmeans.com/
で、見つけた記事を上司に(というか社員は代表2人しかいないので代表に)送る。
そ の後は日によってタスクが異なれど、このところは主にこれから進行させようとしているプロジェクトの協力パートナーとなりうる NGO や慈善団体を探し、情報を漁り、そのポテンシャルを評価するという作業を行っている。その間、プロジェクトの企画書やウェブサイトのデザインなどのミー ティングにも参加し、素人ながら意見を求められたりもしている。最初は、「え、そんな、Twitter も触った事のない、素人の私なんぞが何を言えばいいんでしょう?」と思っていたが、なにぶん社員が代表2名だけなので、素人の率直な意見が欲しいんだろう なとわかってきた。同じくインターンの中国人Nは、昨年 Media Communication の修士をやっただけあってか(または中国人の特性か)、企画書やサイトデザインに関して結構ずばずば辛口の意見を言う。私は基本的に、自分が主導権を持た ない案件は何事にも「まあ、いいんじゃないですか〜?」的な人なのだが、日本人目線でちょっと無理あるんじゃん?と思う所は指摘している。
最初は何を言っているのかよくわからなかった上司の指示および英語も、業務内容の理解が深まるにつれわかるようになってきた。
仕事は9時半から6時半まで。途中一時間ランチ休憩があるが、長〜い一日だ...。コーヒー紅茶飲み放題はとても嬉しい(私は紅茶飲まないけど)けど、幸か不幸か ”ビスケット食べ放題” は理性を崩壊させる。あうぅ。

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2010年12月12日日曜日

DAY 81: Surrey Quays ~ Canada Water 探訪


体内時計の乱れで明け方6時にやっと眠ったと思いきや、朝8時前から宿舎の fire alarm に起こされる。天井に付いたアラームがものすごい音を立てる。鳴ると基本全員避難。1回目のアラームで中庭に降りるも、寒さに凍えかなり不機嫌。やっと ベッドに戻ると、わずか10分程でよもやの再アラーム。けたたましい警音をひたすら無視し、蒲団に潜り粘ること3分、ようやく止まる。すると今度は Skype の着信音。こっちは素直に応じてベッドから出る(笑)。せっかくなので、2度目のアラームに従順に避難した人たちの写真を撮ってみた。
この日はなんとこの後2時間の間に計7回もfire alarm が。ありえん。部屋で煙草吸ってるのはどこのどいつだ?!3度目以降はさすがに誰も反応しなくなったようだった。しかし、もしも無視したそれが本当の火事だったらどうするんだか。何かの童話であったよねそういうの。最後男の子がおおかみに襲われちゃうの。しかし子供向けの童話って結構残酷なのが多い。大人になった今振り返ると恐ろしい。
結局その後も浅い眠りを繰り返し、昼前には目がバッチリ覚めて始動。天気も良いので、憧れの Canada Water ~ Surrey Quays へ歩いて赴くことにした。
Greenland Dock
Surrey Dock。いろいろな鳥たちが浮かんでいる。
Canada Water 駅近く。ここ住みたい。今は冬で樹々が寂しいが...。
自 宅からSouthwark Park 沿いの道を歩いてSurrey Quaysの駅の前に辿り着くはずが、どう間違ったかSQ駅を越え Greenwich 方面へ続く道路に出てしまった。1番のバス路線についていったがそれが間違いだったか。とりあえず迷っても自宅から Surrey Quay までは徒歩1時間以内で到着することが確認できた。前に調べたら距離3.5キロくらいだったっけ?188番のバスは大回りをするので遠く感じるが、実際歩 くとこんなもんか。
やっぱいいなああああああ

小川も凍っちゃってるし。
結局界隈をうろうろした時間を含め、2時間近く歩きっ放しで脚が痛い。しかも歩き始めた時は晴れていたのに、いつのまにか雲り空。夕方4時には真っ暗になるので、Surrey Quay Shopping Centre で買物をし帰りはバスで帰宅。
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Michaelmas Term 総括


10月あたまに始まった今学期10週間の総括。

コースについて:

1. Sustainability: Economy, Business and Technology (必修)

2. Environmental Regulation: Implementing Policy (若干履修したことを後悔)

3. Environmental Assessment (同上。でも他に適当なオプションがなかった)

4. Population and Development (これが一番面白いかも)

5. Spanish: Level 3 Fast Track

2. のコースのリーディングが一番ヘヴィだった。労力を要する割には、ぶっちゃけつまらないのである。しかし、このコースは full-unit(前期/後期通年授業)なので、期末の試験の数を減らすには好都合なので履修。3.および4.はほとんど予復習が叶わず、ついて行けて いない状態だったが、期末にあったMock Exam だけは付け焼き刃ながらちゃんと提出。5週目から始まった5.にもなかなか苦戦させられているが、最も実用的とも言えるので力を入れたい。

コース課題:

Formative essays x2 (2,000 and 1,750 words)

Mock exams x3

Presentations x2

課外活動:

Internship x1 (1 full-day/week)

CSR proposal for competition

就職活動:

Applications sent: 8

Interviews taken: 3

Still in the game: 2

金融・コンサルの新卒採用の締切が早いので、そこらへんを中心に闇雲に応募しまくり、それがまあコースワークの妨げになっていたというのも本当である。しか し、最近になってこのスタイルに大いなる疑問を抱き始めてしまった。そもそもロンドンにやって来た当初の目的と応募先の選定に矛盾が見られること、今後の 人生設計(もう若くないし)を考えると決してふさわしくない応募先が含まれていること、など。ロンドンに居残るために手段を選ばないというのはあながち嘘 でもないが、10年後を考えてそれが賢い選択なのかというと何とも言えない。少なくとも、1年前にはそれが賢い選択だったと確信があるが、この1年で少なからず自分の人生設計が変ってきたのも本当。(もっとも1年前の就職先第一希望は「EUパスポートと結婚」だったわな(大マジ))まあ、何が起こるかわからないのが人生の醍醐味なんだけど。

Lent Term(後期)の予定:

コース:

1., 2., 5. は後期も継続。他二つは前期だけの半期ユニットだったので、残りは試験まで自習して教授のオフィスアワーにアタックする。

あとこのコースが新しく開設されるらしく、非常に気になる。

http://www.lse.ac.uk/resources/calendar/courseGuides/MG/2010_MG437.htm

リンクは外部の人でも見られるのかな?もし履修条件を満たしていれば、上記の 3. をドロップしてこっちに乗り換えることも検討。試験こそないけどコースワークが厳しそうなので、履修にはかなり覚悟とコミットメントが必要そうだけど...。

修士論文!:

8月末提出。テーマも何もまだまったく白紙ながら...。1月末に Dissertation Proposal を出さなくてはならないので、冬休み中に考えないとね...。

課外活動:

Internship 継続

収入になる副業を何かしらの形で始めたい。サービス業 in Canary Wharf 希望だけどこの際なんでもいいわ。

就職活動/進路:

とりあえず下手な鉄砲を数打つのは労力も惜しいのでやめ、学業に専念する。

選択肢として、LSE修了と共に日本に帰国というのはあり得ないので、保守党の移民伐採計画の網の目をぬい、自分にとってプラスな方法で居残ることに注力。就職するか、第2マスターを取る方向が濃厚。職業訓練もアリかとも思う。

(「お嫁さん」の選択肢を捨てたわけではない(おい))

この冬休み(1月あたままで)の計画:

- 修士論文のテーマを絞る。構想まで辿り着ければもうけもん。

- コース2.の2月頭提出の Assessed Essay に取りかかる。というか、8割仕上げる。(来期遊ぶため)

- コース3.の3月提出の Assessed Essay に取りかかる。(同上)

- コース4.の復習。課題図書を読み過去問をやってみる。

日本に帰国(12/24-1/6)

- コース5. の予復習。これは日本でやる。

- JICA の翻訳ボランティア。Globalisation について。これはなんか後々経歴に書けそうでネタになりそうだから今日引き受けた。これも日本でやる。

他、 ロンドン観光。ぶっちゃけこの3ヶ月ほとんど何も見ていない。というか、ロンドンには何十回も来ているので今更何も珍しくない。しかも来年いろいろ見てま わる予定があるので今ひとりで動きまくるのもどうかと。とは言っても常にどこかしらでイベントがあるし、この時期はクリスマスのイルミネーションも美しい ので、無料の美術館はじめ小さく動き回ってみようかと。

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DAY 80: 開発とビジネス


DAY 79 は一日中眠って終わったので日記割愛。しかし、夜型生活が抜けるまで相当かかりそう...。

プリングルスの Thai Sweet Chilli 味... こんなものを売り出すのはやめなさい。買ってしまう。


今 日は午後から、英国開発学勉強会(IDDP)主催の勉強会があった。10月末くらいに第一回目に訪れたあれである。第2回目はパスし、今日が3回目だっ た。場所はRussell Square 近くの Institute of Education という、これまたロンドン大学の一派らしいが、正直そんな学校があるとは存じませんでした。。

普通の人なら確実にバスに乗って行くであろうところ、この私は Borough Market と Southbank をうろつきながら1時間くらいかけて歩いて行った。

本 日のテーマは「開発とビジネス」、主にフェアトレード、倫理的貿易について。講師はアジア経済研究所(JETRO の一派では?)/ Sussex大学開発研究所客員研究員の佐藤寛氏だった。サセックス大学というのは開発学で結構有名で、この勉強会にも毎度ブライトン(ロンドンから南1 時間くらいの海辺の街)から多数の学生が出席している。

以下、要点。

開 発とビジネスとはこれまでパラレルでそれぞれ独立していたが、昨今融合の兆しを見せている。その理由として、開発側は主に資金面で支援を要すること、 また、一部で途上国の援助はやめるべき(助けるから育たないから)という声が上がっていることが挙げられ、一方ビジネスにおいても、自由経済への不審感の 高まりにつれ、株主配当を公益投資に充てる案他、社会的ビジネスの機運が高まっている。

これに伴い、企業はもはや生産から消費まで一環した社会的責任を負うという認識が高まってきた。そして、そのプロセスにおいて反社会的、反倫理的な部分 - 児童労働や環境汚染等 - があると、企業が叩かれる。特に英国やオランダなどではこうした動きが大きい。

そ れに比べて日本は、倫理的なビジネスやら企業の社会的責任という部分においては先進国の中で大きく遅れを取っている。大企業では CSR(Corporate Social Responsibility)部門など設けているところもあるが、一般的には例えば利益の一部でどこかに植林したりという付帯的な活動により社会に還元 するというやり方が主流のようだ。また、日本においてCSRというと、どこかチャリティ的な色合いが顕著である。しかし、今論点となっているのは、生産か ら消費までの総合的なプロセスにおける社会的責任である。ゆえに、たとえCSR部門が木を植えるのに奔走したところで、中国の工場の労働者に妥当な賃金を 払っていないとか、下請けの会社が汚染物質を海に垂れ流しているとか、契約農家が農薬をばらまきまくっているとかを経て生産されたサービスを提供している 会社はNG。あくまで本業に組み込まれたCSRを推進していかないと、やがて社会に叩かれる運命を辿るのだ。

日 本がこうした動きに出遅れている要因はいくつか考えられる。個人的には宗教の影響も大きいのではないかと思う。ヨーロッパにはキリスト教という共通の信念 が浸透しており、「慈愛」とか「強いものが弱いものを助ける」といった精神が深く根付いている。以前 ODA の講演を聞いた際にも出た話だが、こうしたキリスト教精神が援助活動のドライバーとなっていると言うのは一理ある。一方で日本は地理的にも孤立し、鎖国も 手伝ってかいわば特種なビジネススタイルを発展させてきた。今日に至ってももっぱら焦点は中国市場に偏り、途上国へは足を伸ばしていないどころか、興味も 薄い。経産省が言うような「日本企業のガラパゴス化」は否めないと思う。

そんな中、この点、日本においてはシャープが先進企業と言われているとどこかで読んだ。あとはユニクロ。ロンドンにもユニクロは何軒もあり、Regent St. の一等地に店を構えるからには、欧州基準の CSR を実践しないと生き残れない。

話 はフェアトレードを中心に展開した。イギリスはスーパーマーケットが個人の消費活動に占める割合世界一らしく、このブログにも度々登場する Tesco、Sainsbury's、Marks&Spencer ら大手がこぞって自社ブランドの商品の確立と定着に乗り出している。そして店頭に並ぶ商品には往々にして Fair Trade マークが付いている。店舗によっては Fair Trade コーナーが設けられていることも多い。以前は普通の商品よりも値段設定の高かった Fair Trade 製品も、次第にその価格差が縮まり、選んで Fair Trade 製品を買う消費者は20%を超える。50%はどっちつかずの浮遊層なので、この50%の取り込みが Fair Trade 推進家たちの目下の課題である。それに比べ、日本における Fair Trade 製品の認知度および普及度はまだまだ低い。昔ベルマークってのがあったが(今もあるの?)、あれは教育資金確保のために民間を利用した成功例。こうやって 国外(途上国)への関心を煽ればどうにかこの分野での日本の台頭に期待できないものか。

思 えば、その昔NGOのプログラムに参加した時も、今こうして途上国開発の議論をしている折にも、自分は日本にいないので、日本の現状ってわかるようでわか らないわね。多分、日本でサラリーマンしていたら、途上国うんぬんの事考えるより、自分の給与明細の数字が上がることが重要事項になるのは間違いないと思 うし、仕方がないと思う。だって社会がそういう仕組みを作っているから。まあだからつまりどんな議論を展開したところで日本が drastically 変ることは期待できないと思うし、日本が drastically に変った所でこの世の現状がどれだけ好転するのかわかったもんじゃないけど、個人的にやや逸れた部分で思うところはある。社会の仕組みが変るのは時間がか かるが、個人レベルで、例えば毎日会社に行ってああこの仕事つまんないなと思いながらやってたり、もう人生落ち着いちゃって後は老後を待つだけになっ ちゃっている人生に、例えば世界の別の所で明日の食べ物に困っている人がいることを認識し、なんとかできないかという意識が芽生えることで、自分の人生に 何か今以上の value を見いだすというか、何か変えようと思ったり、何か行動を起こす事で自分の人生に付加価値を付けるきっかけになれば、もうそれでじゅうぶんなリターンにな ると思う。多くの人がこういう意識を持つ事で、変らない社会も変るかもしれない。こう言い始めるとなんだか spiritual な議論展開になりそうだが、要は個人の視野が広がることが大事なんじゃないか?それが直接例えば途上国の発展に繋がるかはわからないが、人生はより充実す るはず。

なんか長くなった。自己主張が止まらなそうなので、そろそろ切り上げよう...。(かなり中途半端)

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2010年12月10日金曜日

DAY 78 番外: お宅訪問。



不健康な生活とプリングルスの大量摂取でさすがに身体が心配になってきた。昨日から自炊宣言をしたので、今晩も短い空き時間にバス代を払って一時帰宅、無事 に自分で作って食べる。ちなみにこれは数週間前に形成し凍らせておいた英国牛のハンバーグステーキにトマト缶(と飲みながら赤ワインも)をぶち込み煮たも のよ。外で食べる食事があまりにもクォリティが低いため、自分で作ると何でもそれなりに美味しく感じる。

フライパンから食べるのはやめなさい...。(でも鉄板の代わりってことで)

今 晩はコースの学生のほとんどが授業修めだったので、祝賀会が行われた。大部分はピカデリー近くのなんとかって高いバーに集合して飲み歩くようだったが、私 は裏番組のPさん(同じコースの学生)自宅パーティに参加することにした。Pさんはインド人だが、正直なところ面識がない。というか履修コースが被ってい ないため、ほとんどお目にかかることがない上、入学以来話したこともない。こちらはPさんの顔を知っている程度で、向こうが私のことを知らなくても驚かな いくらいの関係。が、一緒に行く約束をしたタイ人がPさんと面識があるようなので、便乗する。Tesco で大幅値引きのリオハ(4ポンド)を買い、North London のPさん宅へ向かう。バスで行くつもりが、何やら学生の授業料撤廃要求プロテストが Oxford Circus を占拠したらしく、OC 経由のバスが全部運転中止。仕方なく地下鉄でEuston へ行き、そこで偶然遭遇した同じコースの香港人を加え、さらに overground に乗り換え、Pさん宅最寄りの South Hampstead へ。自宅がテムズの南側なこともあり、北ロンドンはほとんど行かないが、こんなところにも人々の営みがあったか...(当たり前ながら)。

P さん宅はいわゆるカウンシルフラット(公団)なのだろうか。集合住宅に属するフラットのひとつだが、中は2階建てで下にキッチンとリビングとバスルーム、 上の階に寝室とここにもバスルームがある。Pさんはこのフラットに他の2人のインド人と同居している様子。お宅訪問大好き。

とりあえず到着するなり、まず自己紹介をしようとすると、Pさんは私の事を知っていた。

その理由として、"You are always dressed fashionably." と。

おっと、Pったら目が高いわね、よくわかってるじゃないのhappy02。って、ロンドンでの私の廃れた服装を考えるとおこがましい...。日本人のファッションてやはり他国と一線を画しているんだろうな。


毎度のことながら、こうやっオーブン料理のできる人を尊敬する。オーブンがあり電気代無料の今のうちにトライしてみるべきか。

料 理の他、mulled wine もふるまわれ美味しかった。ワイン一本の手みやげでこんなにご馳走になってしまいほんと申し訳ありません。最近思ったのだが、こうして大人数を招いて手料 理をふるまうのってインドのカルチャーなのだろうか。もっとも日本人でもやる人ややるのだろうが。片付け大変そうだな...。

我々 より先に来ていた数名の他の同級生+Pさんの友人ら、更に後からシティの高いバーで飲んでいた組の何人かも合流し、この会は3時まで続いた。帰りにはバス も通常運行に戻っており、一本でシティまで楽々戻って来られた。途中、Oxford~Regent Street のクリスマスイルミネーションが美しかったなー。写真撮れずなのが残念。

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DAY 78: 今学期が終了。

23時から2時半まで眠り、2時半から Population and Development の Mock Exam 用にリーディングを開始。

昨日の日記にもある通り、もう既に一つのテーマについて書いたので、2つ目はオプショナルなのだが、2つ書いたら2つ feedback くれるなら why not 2つ書く?って貧乏根性が早起きの原動力。

テー マは「因果関係メカニズムに注目し、urbanisation が demographic transition の必要不可欠なプロセスであるという意見を discuss せよ」授業でいくつか参考文献が挙げられたが、もはやそれを全部読んで書き上げる時間もないし、所詮エッセイではなく Mock Exam(手書きの模擬試験)なので、講義メモから要点を取り出しその情報を元に書くという反則技に出る事にする。

残念ながら、このコースはほとんど自習時間を割けていないコースの一つであったため、講義の記憶も薄い。しかしせめて真面目に出席はしていたため成功した講 義の録音を聞き直し、質問の答えとなりそうな情報を集め、要点をまとめる。さらにこのコース担当の教授はどちらかというと自分の意見を押せ押せ感が強いた め、できるだけこの教授の見解に沿った議論を展開するため、教授が書いた文献も漁る。こうした、採点者の嗜好に合わせた小細工も重要だったりする。

結局この作業が明け方まで続き、気がつけば6時...。8時半から授業があるため、40分仮眠し、準備して出かける。ああ、こんな付け焼き刃的な生活が続く事何日...(というか何週間...)

10 週目の今日で今期の授業が終了になる学生も多いはずだが、朝8時半からというスケジュールも手伝って、かなり出席率の乏しい講義が10時に終了後、MSc Study Room へ直行し、寝ないで頭にまとめた論点を60分計測しながらアウトプットする。Mock Exam は手書きなので、PCで作るエッセイと違って新鮮。ちびちびカンニングしながら65分程度でなんとか Conclusion まで終了。とにかく、今期やるべきことを全部終えたのでしばしへなへなする。

午後はその Population and Development のクラスで無事 Mock Exam を提出し、最後は必修の Sustainability のセミナーをもって今学期が終了。10週間か... 本当にあっという間だった。焦る。

別の記事に総括をまとめる。

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2010年12月9日木曜日

DAY 77: ゴール間近

今期の授業も残す所あと2日...。今週は課題の提出に追われる毎日。

夕べは4時までかかってスペイン語の宿題を終わらせ、4時間くらい眠り無理矢理出動。

今日は Sustainability のエッセイの提出締切。結局最後はもう文法的な見直しもさらっとしかせず、とにかく早くペーパーを自分の手元から get rid of したくて、期限16時のところを午前中にとっとと提出した。すっきり。

さ らに先週スキップしてしまったスペイン語のクラスにも宿題を半ば強引に終わらせ無事に参加。何気にこのクラスについて行くのが最も大変なんじゃないかと思 うが、今日は隣に座った学生に恵まれ、楽しい2時間だった。(隣とペアで作業が多いので、席取りが重要なポイントである)

これで2つの難関をクリア。残るは明日の Population and Development の Mock Exam 提出のみ。

こ の最後の課題のために Demographic Transition についてある程度リーディングをして、帰って一気に仕上げて寝ようと思い、MSc Study Room(院生専用自習室)へ行くと、同じコースの学生数人と遭遇し、誘われるままに夕方4時から飲みに行ってしまった。

LSEからほど近いここ。http://www.pubs.com/main_site/pub_details.php?pub_id=152%22

場所柄、ビジネスマン向けのようで、値段も若干お高めながら、中は広々としていていい感じだった。行ってみない?

一緒に行った学生らは、バーでお酒を買う時に ID の提示を求められていたが、私は顔パス?というか何も言わずにオーダーを取られた。これは、喜ぶところではないような気がするが...think

5時半から LSE 構内にてクリスマスキャロルとMulled Wine(ホットワイン)& Mince Pie が無料で振る舞われると聞きつけ移動。牧師の説教が終わるのを30分以上辛抱強く待ち、ワインとパイをさくっといただきお暇してきた。

さ て、Population and Development の Mock Examの準備がまだだ。これは年度末に行われる試験に向けた模擬テストで、7問くらいあるテスト過去問の中から好きなものを一つ選び、自分で時間を測っ て60分以内で片付けるというもの。成績にはカウントされないが、本番前のリハみたいなもので、提出すればフィードバックがもらえる。1問やれば良いのだ が、2問やったら両方見てくれると教授が言ったので、2問目に挑むことにした。選んだテーマは、「Urbanisation が demographic transition (DT) において不可欠な要素であるという意見について議論せよ」というもの。他にもっと書きやすそうなテーマもあったが、DT はなかなかビッグなトピック故、早いうちに理解しておきたくてこれにした。今日昼間、同コースのセミナーを受け持った PhD 学生を訪れ、論点の確認をしてきたのだが、何分関連図書を全く読んでいないため、論点が定まらない。かといって一晩で3本の記事(各20ページくらいあ る)を読んで書くのは無理なので、しかたない、DTについて行われたレクチャーの録音をハンドアウトと照らし合わせながら細かく聞いて、本を読んだことに してまとめてしまおうという反則技に出た日本人。

というわけで、帰宅後うだうだした後、22時くらいから音声を聞きながら読み始めたが、前日の寝不足がたたり睡魔に負けここでリタイヤ。ひとまず仮眠を取って一気に片付ける作戦で行く事にする。

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2010年12月7日火曜日

DAY 75: 霧のロンドン




見ての通り。朝インターン先に徒歩出勤途中のタワーブリッジから。

見事なまでの視界の遮られっぷり...。そして超寒い。

今 日の仕事は、先週に引き続き、NGOや消費者・労働組合などの組織のリストから、自社とパートナーシップを組むにふさわしい団体を選定するというもの。 ソースはウェブサイトのみだが、CSR とか ethical consumption とか謳っていて、social media (Facebook, Twitter など)を活発に利用しているところ、という適当なクライテリアで情報を収集。エクセルにメモし、さらに素人の独断と偏見で、各団体がパートナーにふさわし いかを5段階評価するという作業だった。こんなことでもしなければ一生目にする事がないであろういろいろな団体(英国通信業界労組、欧州アフリカ貧困撲滅 協会、キリスト教 in Action みたいなのとか)を知ることができ楽しいんだけど、なにぶん眠気との闘いのほうが大変だった...。ちゃんと6時間以上眠っているのだが、気候のせいか、 完全に省エネモード。

ランチ代は支給(後精算)されるので、普段は自分では買わないようなリッチな?ものを買ってみた。

これで3.75ポンド。

ケ バブというものを食べた事がなく、密かに憧れていたのだ。会社のある地域がアラブ系の多そうなエリアなので、歩けば店は何件もありそうだが、寒いので会社 のすぐ傍の店に入り、Mix Kebab というのを頼んでみた。要は、ラムとチキンのチリ炒めと生野菜がナンに乗っかっている。

ラムは、やはりあまり美味しいと思わない...。オーストラリアのラムは美味しかった。よってイギリスのもいけるのでは?と淡い期待を抱いたが、日本のラムと同じ味じゃん。

睡魔と格闘しながら6時半まで粘り、直帰。帰りは寒さに負けてバスに乗ってしまった。

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2010年12月2日木曜日

DAY 71: 雪の中



2日前ロンドンは初雪。昨日はうっすら地面に積もっては解けてぐじゅぐじゅしている感じだったが、コンスタントに降り続けた結果、3日目の今朝はこんな感じで積もっていた。

寒さも絶頂。こんな中、夜明けをようやく感じられる程度の明るさの中、朝8時半の講義に出かける自分は偉い。

10 時に授業が終わると次は1時半なので、この間、MSc Student Study Room という、我々地理学部の学生専用の自習室で過ごすのが最近の定番コースになってきた。こちらはパソコンないけど、図書館より断然静かだし、だいたいこの時 間は他に人がいない。

今日は、来週提出3大課題の一つ目、Environmental Assessment の Mock Exam に挑んだ。これは期末試験を想定して、自分で60分のタイムを測って問題に回答するというもの。問題はいくつか与えられた中から自分で一問選べる。私は、 「Multiple Criteria Analysis (MCA) が environmental assessment において有効であるか discuss せよ。特にどのような場合に有効か?」という問題を選んだ。MCA とは、複数の選択肢の中から最も状況に適切な一つを選択する際に使われる手法で、簡単に言うと様々な可能性を列挙し、厳選した後、それぞれに優先順位、 weight を課し、各選択肢を計量的に分析し最良に辿り着くというもの。利点としては、恣意的ではなく計量的な分析が可能な点、また weighing は stakeholders および一般の代表が行うので、民意が政策に反映されやすいという点が挙げられるが、stakeholders がとんでもない輩だと結果が大変なことになるという弱点もある。などという点を discuss し、特に有効なのは NYMBY 案件(誰も望まないもの事を決定しなくてはならない:核廃棄場の設置とか)だが、これはもうみんな語っていることなので、加えて関係者の利害衝突が顕著な 案件と自分の声を入れてみた。

60 分で書けるだけ書きまくったが、日頃タイプ慣れしてしまっているので手が疲れる...。さらにスペルミス濫発の危険性。鉛筆でなくペンで書かねばならない ので、間違えたら紙面がかなり醜くなる。日本にはそういえば消しゴムで消せるボールペンてあったよね。あれ必須かも。

とりあえず無理矢理ながら一つ片付いた。残るは Sustainability のエッセイと Population and Development の同じく Mock Exam。週末までに片付けて、来週からロンドンを遊び歩きたいところ...。

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DAY 71 SPECIAL: カダフィ大佐とすごすひととき

大佐の前に一件。今日、うっかりこれを食べてしまった。pesto sauce (... cashew nuts) これは、過去に3回死にかけたコンビネーションである。一口口にした瞬間によもや?と思ったが、意外にもいけてしまったので、全部食べた。微量だったの か、違和感はあるが症状には至らず。先日インドカレーを問題なく食べられたし(筆者はカシューとインドカレーを食べて呼吸困難に陥った経験があり、これら の食品に対するアレルギー持ちと自覚している)もしかして克服しちゃった?(油断禁物)


LSEにやって来て良かった、と思うことはしばしばあるが、今日はまたその思いが深まった一日であった。

これまでチリの大統領、ボリビアの副大統領など、VIPを拾って講演を聴きに行くミーハー女と思われてそうな感があるが、今回はついに真鍮の登場。リビアのカダフィ大佐の、ビデオ講演(惜しい!)。

リビア...。私を知っている人は、私とリビアとの関係もご存知だろうか。まあ要は一回訪問したというだけなんだけど、10年以上思い描いていて縁あって厄介を乗り越えようやく訪問にこぎつけた特別な旅先。

それは置いておいて、今回の講演は、"Libya's position in the world" というもので、リビアとLSEを生中継で繋いで、大佐の講演を聴いた後、Q&A の時間が設けられるという段取りだった。私もしっかり質問を用意して、前の方の席を陣取るため、一時間前から入場の列に並んだ。(その間に写真のこれを食 べた)大佐がアラビア語で喋るため、アラビア語と英語の同時通訳が入り、私も同通用のイヤホンを借りて入場。

カダフィ大佐。

巨大スクリーンに大佐が登場すると、満員の会場から拍手が湧き起こった。会場のファシリテーターが「30分くらい大佐に話してもらって、その後質疑応答にな ります」と説明したが、それが上手くアラビア語に訳されなかったのか、そもそもの段取りの認識に相違があったのか。マイクが渡ると、大佐、簡単に挨拶をし た後、いきなり質問を受け付けます状態になってしまった。会場大爆笑。

さらに会場から質問を募ったところ、最初に当てられた学生の質問 "What is Libya's position in the world?" に一同大爆笑。いやー、これにはお腹がよじれる程笑った。誰だか知らんがナイスすぎる。。happy02

大佐いわく、世界はこの大佐のマイ地図のように地域毎のユニオンにより統一されるべきで、個別の国家はなくなる方向にある(べき)らしい。このようなレジームに賛同しない国家が多数あることを嘆いていた。


ちなみに日本は中国とオーストラリアと同グループ。北朝鮮、韓国、モンゴル、そしてNZは無所属の白、グリーンランドは北米に吸収されているが...。

突っ 込みどころ満載の大佐マイ地図だが、アゼルバイジャンの学生が、「アゼルバイジャンはロシアと同じグループにあるが再度ロシアに吸収されるということか? ちなみにアゼルバイジャンは旧ソ連から独立した国です、念のため。」と勇気ある挑戦的な質問を投げかけ、会場が湧いた。

私もここぞとばかりに手を挙げまくったが、残念ながら当てられず。。ちなみに観光産業の将来と、アラブ、アフリカ以外の各国への門戸開放について尋ねようと思っていた。

結局一時間の枠は全て質疑応答で消化され、最後は大佐のお決まりのポーズで締め。

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