火 曜日はハードで、朝の9時から夕方4時半まで、特に後半はトイレ休憩すらもなく休み無しで授業がある。だいたい、このコースに入学する人が好んで選択しそ うな授業がいくつも火曜に集中している。そのため、タイムテーブルの重複で泣く泣く受講を諦めなくてはならなかったり、私のように一分の休憩もなく連続で 授業を詰め込む学生が大量に発生し、学生からは避難ゴーゴー。
ま ず朝9時からの一発目は Environmental Regulation: Implementing Policy の lecture 90 分があった。この授業はすったもんだした挙げ句、受講にこぎつけたが、今となって冷静に考えると、これじゃなくても良かったような気が...。まあ、年明 けにまた後期の授業を選択できる猶予期間があるので、最悪その際にこれは捨てよう。
続 いて、11時から Population and Development という授業のlecture 90分に出る。この授業は、印象としてはかなり緩い。エッセイもないし、評価は来年夏の試験一本勝負(ある意味怖い)。土壇場で決めたコースだが、世界の 人口についてなんて普段考えてみたことなかったし、テーマがテーマだけに一般教養的な読み物が多いので入りやすく、結構気に入っている。開発学生が主流 で、日本人学生もたくさん受講している様子。今日は世界の人口分布やら、fertility rate を低下させるにはどうしたらいいか?とか聞いた気がするが、正直あまり覚えていない...。進度もさほど早くないので、後でまとめて復習する予定。
12 時半からは、土壇場でドロップアウトした Global Environmental Governance の lecture があり、この授業は引き続き audit したいところだが、今日はもう他の事で忙しすぎるのでパス。
そ して問題の2時からの Environmental Regulation の seminar。セミナーでは、朝の講義と関連があるけどちょっと発展した内容を話し合うのだが、事前の関連書籍の読書が基本で、読んで来ないと議論にな らない。というわけで週末から core reading の3つのうち2つ(一つはリンクが開かず諦めた)、必死に読んでいたのが、Advocacy Coalition と Discourse Coalition について。どちらも法案を通すための寄り合いみたいなもの(と勝手に解釈)で、前者はある問題(例えば気候変動)に関する揺るがぬ信念を共有している組合 で、後者はそれぞれ興味はちがうけど「気候変動のここが問題だよね」的な意見が一致することで寄り集まっている組合。それぞれこんなところが利点でこんな ところが弱い、みたいなあたりまで頭でわかったつもりでクラスに挑んだが。
いや、もう全然わからない。
何 がわからないって、なんでその議論に発展するのかがわからない。Advocacy はこうで Discourse はこうで、セオリーを理解する目的ならばそれでいいじゃんか。それをなんだか一時間もかけてあーでもないこーでもないと議論を展開させる人たち。話の中身 もわからなきゃ、そもそも他の学生の言っている英語が理解できない(ネイティブは早すぎ、その他外国人はなまっている)。隣の香港人とポカーンとしながら 一時間が終了。終わってから、「なんでこんなことで議論になるのかわからない...。これって我々が Asian だからかしら」とこっそりつぶやきつつ去る。
放心状態のまま本日最後の授業 Environmental Assessment の lecture に参加したが、一つ前の授業のわからなさ具合があまりにもショックで、全く身が入らず。。立ち直りに時間を要する。
今 晩は某ユニクロという会社の会社説明会に一応予約してあったのだが、正直あまり行く気もしなかったので(その仕事東京ベースだし)、ブッチして図書館にこ もる。火曜が終わったら今度は木曜の授業たちの準備をしなくてはならないので、せめて core reading だけでも終わらせたいのだが、今日の理解できないっぷりの衝撃が止まず、あまり集中できず。うぅ。気を取り直して何か美味しいものを食べようと帰宅しせっせと料理。
寝 不足からちょっとうとうとしたが、Advocacy Coalition の夢を見てしまうという始末(実態が掴めていないのにも関わらずw)。毎晩の Skype も気持ち短めに切り上げ、Advocacy Coalition と Discourse Coalition について再度考え直し、今日の問題のセミナーを録音したものを倍の時間をかけて聞き直す。とりあえず得られる情報全てを書き出して、なんとか考えがまとま る。気がつくともう夜中3時半ではないか。
な んか、決して怠けているつもりもないし、事実怠けてもいないんだけど、やっぱりちょっともっと能動的に頑張らないと。本を読むことはできるし、大方理解も できるが、議論にならない=意見がないのが諸悪の根源かと思われる。10年以上前に英会話のN に通い始めた頃、何かの記事を読んでその度に「あなたどう思う?」と尋ねられて、「え、別にどうでもいいんですけど...」と答えに詰まっていた事を思い 出した。日本の学校ではあまり扱われない、初めて物事に対して意見を求められた経験だった。Nで初めて日本の外の世界や考え方に触れ、なんとなく考える事 を意識するようになったが、その後の約9年のサラリーマン生活で、(特に目の前の仕事以外のことに関して)意見や考えを及ばせるという能力が完全に退化し てしまったように思われる。これまでにも度々つぶやいているが、サラリーマン生活は本当にラクチンだったが、同時に視野を狭め、脳の横への広がりを遮断してしまった、ということに、学生に戻ってみて気がついた。哀しいが、でもそう気がつく事ができた事が、まだラッキーだと思う。
危機感とともに、早いうちに改革しないと130万円元取れないなと考えた一日だった。
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