2010年10月29日金曜日

DAY 35: Presentation


LSEにやって来て、初めての大仕事だった。

帰り道。Waterloo Sunset

思えばプレゼンをするのは、2年くらい前に当時勤めていた会社で日本人相手に英語のプレゼンをしたのが最後だったか。今回ももちろん英語だが、内容が新たに開拓する分野なので、どうスムーズに進めるものかちょっと苦心した。

こ のプレゼンは、必修の Sustainability: Business, Economy and Technology というコースのもので、テーマは一回目の授業でそれぞれの学生にアサインされ、毎週違う学生が発表している。我々のテーマは、良く言えば簡単、ともすれば 広域に及ぶもので、"Beyond growth: What factors drive environmental pollution?" というものだった。

参考図書は何冊か提示されている。私は2週間前から読み始めた。1週間前に一緒にプレゼンをするギリシャ人Cと話し合いを始めたが、Cがあっという間にパワ ポのプレゼンを作ってくれたのには助かった(丸一日かけたらしいが)。その後、週末で内容を吟味し、月曜日にC宅で打ち合わせ、火曜日に Lecturer のオフィスを訪れ内容に問題がないか簡単に確認した。水曜日の昨日、私は Academic Writing という外国人学生のための無料英語教室に参加しているが、昨日はそこで ちょうど citation (他の出版物からの引用)の方法を習い、Cの作ったパワポにあるいくつもの引用が正しいルールに則っていない事に気づいてしまった。Cは頭痛で家で休んで いるというので、ひとりで慌てて全部の文献を探り出し、正しく引用し直し、Reference もふさわしい方法で付け直した。結構な量を一時間弱の空き時間で完了させ、ワインバーへ行く間際、とりあえずCに送り逃げたのだ。やればできるじゃん、自 分。

木曜日の今日は午前中ハンドアウトを人数分印刷してリハをした。プレゼン時間は20分以内と決められているので、時間を計りながら。オーディエンスは同じセミナーの15人程と小規模ながら、もちろんそこそこ緊張はする。

我々の論点は、"Beyond growth" なので、環境汚染の引き金となる経済成長意外の要素として、political, demographic and geographic factors からそれぞれ以下を例をあげてプレゼンした。

-Political Factors: Lack of democracy, Power inequality, Absence of civil society

-Demographic Factors: Population growth, Age group, Urbanisation, Average household size

-Geographic Factors: Extreme weather, Population distribution, Availability of renewable resources

個 人的には、Average household size がインパクトを与えるという点が面白いと思った。例えば10人で暮らしていれば1台のヒーターで10人暖まるのに対し、2人暮らしなら2人しか暖められな い。エネルギー非効率性が、二酸化炭素放出に繋がるという、自分ではちょっと浮かばない発想だった。

批判好きな lecturer からは、Cがスライドに挿入したアル・ゴアの写真が内容と関係なくないか?という点と、citation が多すぎる(パラフレーズしたほうが良い。私もそう思ったんだよ!)点を指摘された他は、概ね高評価をいただいた自分でもまずまずだったと思う。他の学生からされた質問が理解できず、Cに答えてもらってしまった点を除いては。

とりあえず、一仕事片付いて安堵。

テムズの夜景

同時に、5日程連絡を取っていなかった母から、「4日間発熱で寝込んでいたが回復した。ショップチャンネルでニコンのカメラを買いたいがどう思う?」という 携帯メールが届いた。なんだか、母が体調を崩しているような予感がしていて、敢えてそれを知るのが怖くて連絡できないでいたので、このメールにも安心させ られた。

心配事が一掃されたわけではないが(3週間後に別のプレゼンとエッセイがあるし)、とりあえず今晩はステーキ(薄肉だけど)食べて赤ワインを開けて、手が回らず放置していたこの日記も書けたので、久々に目覚ましをかけずに眠ろうと思う。

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